ホイールを交換するにあたって、ホイールナットも交換したいんだけど、どうやって選べばいいのかよく分からない…。あれってどれでも好きなやつを買えば良いの?
こんな疑問を持たれる方も少なくありません。
そこでこの記事では、これからホイールナットを購入しようとしているユーザーに向けて、ホイールナットの選び方をお話ししていきます。
ホイールナットの種類
ホイールナットを購入する前に、大まかな種類を把握しておく必要があります。
- テーパーナット
- 球面ナット
- 平座ナット
大きく種類分けすると、この3つに分類されます。
球面ナットと平座ナットに関しては、純正アルミホイールに使用されているケースが大半です。※社外ホイールにはほとんど使われません。
※トヨタ純正ナットが平座ナット。
そのため、社外ホイール用にホイールナットを購入される際は、テーパーナットを購入することになります。
テーパーナットはその名の通り、ホイールに当たる面がテーパー(60度)になっています。
ホイールナットの形状については、こちらの記事で深くお話しています。
ホイールナットの選び方
ホイールナットを選ぶ際のポイントは以下の5つです。
- ホイールナットの素材
- ホイールナットのネジピッチ
- ホイールナットの形状
- ホイールナットの長さ
- ホイールナットの工具サイズ
ホイールナットを購入される際は、これらのポイントを1つづつチェックして購入していくと失敗を避けることが可能です。
それぞれ補足を交えながら簡単にお話ししていきます。
ホイールナットの素材
ホイールナットに使用される素材(材料)はいくつかあります。
- スチール
- クロモリ
- アルミ
- チタン
一般的には、この並び順に金額が高価になっていきます。
あくまでも個人的な意見に過ぎませんが、一般道の走行に使用する車に取り付けるホイールナットであれば、スチールかクロモリのナットを使用することをお勧めします。
チタンのナットに関しては、なんとなく購入する額ではないのであまり触れませんが、アルミのホイールナットに関しては、安いものも多く販売されています。
※安いのはアルミの質が悪いから。(もしくは造りが…)
元々、アルミ製のホイールナットは、サーキット走行する車に向けて少しでもバネ下の軽量化をはかっものです。
少し考えれば分かることですが、アルミで作成したホイールナットは耐久性はありません。そんなこんなでアルミ製のホイールナットをドレスアップに用いるのは邪道だ。というのが個人的な意見です。
ドレスアップでアルミ製のナットを使用する理由が見つかりません。
ホイールナットのネジピッチ
ホイールナットのネジピッチは車のメーカーによって異なります。
ホイールナットに使用されるネジピッチは【1.25】と【1.5】の2種類です。
▪️P1.25
- スズキ
- スバル
- 日産
▪️P1.5
- トヨタ
- ダイハツ
- ホンダ
- 三菱
※OEM車はピッチが異なる場合がありますので、自分が乗っている車のピッチは調べて下さい。(例を挙げると、マツダの軽自動車とかスズキだからね。)
ネジピッチを間違えて購入すると使えませんので、購入前に商品ページをちゃんとチェックしておきましょう。
ホイールナットの形状
テーパーナットにも大きく分けて2種類の形状に分けられます。
- 貫通タイプ
- 袋タイプ
文字通り、ホイールナットが貫通しているか、袋になっているかの違いです。
ここに関しては、ほぼ見た目の好みによる選択で構いません。
強いて言うなら、袋タイプの方がハブボルト部分に砂や砂利が噛まなくて済みます。その反面、ハブボルトが長い場合に使用できない恐れがあります。
普段、ホイールスペーサーを10ミリ挟んでいるんだけど、車検のタイミングでホイールスペーサーを一時的に抜くタイミングとか。
※もしそんな状況が起こりそうな場合があればの話ですが。
個人的な主観ですが、僕は貫通タイプが好きなのでいつも貫通タイプを購入しています。
ホイールナットの長さ
次にホイールナットの長さ(全長)です。
ホイールナットには、それぞれ長さがあります。長いナットもあれば、純正のホイールナットと同じぐらいの長さの商品もあります。
ここもほぼ見た目の好き嫌いの話なので特に言うことはありませんが…
強いて言うなら、ホイール側のナットホールの穴が深いタイプのホイールを使用されている方は、少しだけ長めのホイールナットを使用した方が扱いやすいです。
こういうホイールナットのホールが深くなっているホイールです。
※ホイールのナットホールから飛び出ない程度に。
全長が30ミリ近くあるホイールナットを選んでも、ホイールのナットホールからホイールナットが飛び出すことがありません。
ナットホールが深いと、ハブボルトが飛び出さないのでナットを締める際に付けにくいですよね。それがかなり解消します。
その反面で、センターキャップがホイールナット部分を隠すタイプのホイールを使用されている方は、長いホイールナットを使用してしまうと、センターキャップが付けられなくなるので注意です。
ホイールナットの長さについては、こちらの記事でお話しています。
ホイールナットの工具サイズ
最後になりますが、ホイールナットの工具サイズも重要です。※言うほどじゃないけども。
ホイールナットの工具サイズは【HEX】で表記されることが多いです。
- 17HEX
- 19HEX
- 21HEX
ちなみに【HEX】はHEXAGON(ヘキサゴン)の略です。つまるところ、17HEXは17ミリの六角と言う意味合いになります。
ここに関しては、十字レンチを持っていれば全て回すことが可能なので、あまり深く気にするポイントではないですが、個人的には17HEXで統一しています。
1つだけ言っておくと、21HEXを選ぶとナットの外形が太く、ホイールのナットホールスレスレになるケースが出てきます。
薄口の工具を用意しなくてはいけないのに加えて、ナットを脱着する際に工具がホイールのナットホールを傷つけるリスクがあります。
そんなこんなで、17か19ぐらいが個人的にはおすすめです。
ホイールの内側の傷に神経質になる方には、このような工具の外周が保護されている工具を勧めます。
ホイールナットの【HEX】についてはこちらの記事で補足しています。
内掛けタイプのナットを選ぶ場合もある
ここに関してはあまり該当者はいないと思うのでオマケ程度の内容です。
ホイールの種類によっては、ホイールのナットホールの径が細すぎて、従来のホイールナットが使用出来ない場合があります。
僕自身は、昔ロティフォームと言うメーカーのホイールを使用していた時がまさしくそのパターン。
画像はすでに内掛けのホイールナットが1本入れてある状態です。
対応のPCDがマルチタイプのホイールだったのですが、強度面を考慮してか僕が使用したい方のPCD側が小径穴でした。小径穴の場合、17HEXのホイールナットを使用してもナットホールにナットが入らない…。
そんな時は、内掛けタイプのホイールナットを使用します。
内掛けタイプのナットはその名の通り、ホイールナットを回る際に工具をホイールナットの外側ではなく、内側に掛けて回すタイプのナットです。
この形状なら、ホイールナットの外周を丸状にすることが出来るので、限界までナットの外形を絞ることが可能です。
無いとは思いますが、これから履かれるホイールのナットホールが小径穴の場合は、内掛けタイプのナットを選択して下さい。
※1000人がこの記事を読んでも1人も該当者がいないかもしれない確率だと思いますが…。
まとめ
これからホイールナットを購入される方は以下のポイントは1個づつ確認して購入すると失敗せずに済むと思います。
- ホイールナットの素材
- ホイールナットのネジピッチ
- ホイールナットの形状
- ホイールナットの長さ
- ホイールナットの工具サイズ
参考程度に…
- 素材は、スチールかクロモリ
- ネジピッチは車種ごと
- ナット形状は好みで
- ナットの長さも好みで
- 工具サイズは17か19ぐらいがおすすめ
ちなみに、上の画像のホイールナットは僕が普段から愛用しているコスパ最強のホイールナットです。
安いし耐久性も問題ないしおすすめです。もし迷っている方がいれば試してみて下さい。貫通タイプに非貫通、ナットの全長もラインナップが豊富です。
それでは。
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