アームロックという言葉を耳にするけど、アームロックってなに?
この記事では、アームロックとは何か?このテーマでお話していきます。
サスペンション構造がイマイチ分からないユーザーにも分かるように解説していきます。
先に結論を述べておくと、アッパーアームがフレームに干渉して、それ以上動けない状態です。
アームロックとは?
アームロックとは、車の車高を下げた際に、アッパーアームがフレーム(車体側)に当たってしまって、それ以上サスペンションがストローク出来なくなっている状態です。
※車高を下げたり、ストロークをするとアッパーアームはどんどん上側にバンザイする形になるよ。
当然ながら、アームの可動領域を超えると上側に当たります。※タイヤハウスの中は四次元空間じゃないからね。
アッパーアームが上側に当たってしまえば、それ以上アッパーアームは上側にはいけません。これがアームロックです。
アッパーアームの動きがロックされるような状態(それ以上、上側にいけなくなる)になっているので、【アームロック】と呼ばれます。
アームロックと呼ばれるのは、その現象そのままですね。
アームロックが起こるサスペンション構造
アームロックが起こるか否かは車種によって変わりますが、アームロックが起こりうるサスペンション構造は限られます。
それが以下の2種類です。
- ダブルウィッシュボーン
- マルチリンク式
もっともアームロックが起きやすいのは、ダブルウィッシュボーン式です。(フロント)
ほんの一例に過ぎませんが…
- クラウンのフロント
- スカイラインのフロント
- オデッセイのフロント とかとか
もちろん国産車だけでは無く、外車でも同じようにアームロックする可能性はあります。
■アウディ(A4アバント)
リアがアームロックする車種も当然あります。マイナー車過ぎてピックアップしませんが、今乗っているBMWがアームロックするかしないかの瀬戸際だったりします。(対策済み)
リアに関しては、アッパーアームの真上近くにフレームがいたりいなかったり…。車によって大きく異なります。
アームロックの症状
アームロックの症状は、以下の通りです。
- 打音がする
- 大きな衝撃
アッパーアームもフレーム側も金属なので、金属と金属がぶつかり合う打音が発生します。この打音は鈍くて重たい音がします。(上手く伝われ。)
また、車のストロークが途中で妨げられるため、車の速度にもよりますが、大きな衝撃(突き上げ感)が発生します。
いきなりストローク出来なくなるので、車高調の底付きに近い感覚です。
当然ですが、乗りご心地に多大なる影響を及ぼします。※結構ストレスだよ。
タイヤを外して、アッパーアームの上側部分を確認すると、打跡が出来るのですぐに分かります。
アームロックの解消方法
アームロックの解消方法は以下の通りです。
- 短縮ナックルの導入
- フレーム側の加工
- アッパーアームの交換
- バネレートの変更
- ボールジョイントの交換
- 車高を上げる とかとか。
サスペンション構造や車種によって対策方法が異なりますが、大まかな対策方法はこんな感じです。
詳しくは、こちらの記事でお話していますので、こちらをご覧下さい。こちらの記事では、アッパーアームの干渉を放置したまま乗り続けたらどうなるのか?という点についてもお話しています。
もっとも王道な対策、【ナックルの短縮】についてはこちらの記事でお話しています。
まとめ
アームロックは車高を下げたことによって、アッパーアームの可動範囲が狭まることが原因で車体側と干渉。アッパーアームがそれ以上動けなくなる状態を意味します。
アームロックは、ダブルウィッシュボーン式のサスペンションでよく起こります。ダブルウィッシュボーン式のサスペンションを採用されている車は注意点の1つです。
下げ幅次第ですが、フロントにダブルウィッシュボーンを採用している車だと、対策無しでは干渉は避けきれません。
それでは。
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