先日、友人のIS250にエアサスを取り付けしました。※アシスタントをやっただけ。
簡単ではありますが、エアサスの取り付けについてお話ししていきます。1連の流れが伝わればな〜。っと思います。
今回取り付けたのは、IS250ですが他の車でも基本的な流れは同じです。※クラウンとかなら丸っ切り同じ。
エアサスの取り付けに必要なモノ
- ショック交換に必要な工具
- ホースカッター
- マスキングテープ
- カッター
- コルゲートチューブ
- 配線加工用の工具類
- シールテープ
エアサスの主要部品以外に用意しておくべきものは、ざっとこんな感じです。
電工ペンチはもちろん、その他ギボシ端子、アース端子等はケースバイケースです。※そのぐらいは一式用意しておくと良いよ。
ホースを切る際は、ホース用のカッターを使うことをお勧めします。刃断面が真っ直ぐじゃ無いとエア漏れの原因に…
エアサス取り付けの手順
- システム設置用ボードの作成
- ショックアブソーバーの交換
- エア配管を通す
- 電装系の接続
かなりザックリしてますが、1連の流れはこんな感じです。
順番にお話しします。
システム設置用ボードの作成
まず始めに、エアサスのシステムを配置する用のボードを作成します。
※ここはノータッチ。
木工ボード(木の板)にカーペット材を巻いて作成していました。裏面に折込んだカーペット材は、裏側からタッカー止めです。
内装屋さんが良く使っているこういう【でっけー】ホチキスみたいのをイメージしてもらうと伝わりやすいかと思います。
後は、ボードに穴を開けて…
- マネージメント(電磁弁)
- エアタンク
- コンプレッサー 等
これらを好きな位置にボルト固定してやればOKです。
トランク内のスペースを確保したい方なんかは、スペアタイヤのスペースやら、トランク内の天井部分にエアタンクを吊り下げる人もいます。場合によっては、エアタンクを外に設置する人も到します。
この辺のレイアウトに関しては、その人の好みや車の使用用途によって様々だと思います。
※ボードは作成せずに、トランク内に直接固定される方もいらっしゃいます。
ショックアブソーバーの交換
友人が配線やらボードやらの支度をしている間に、サスペンション周りをどんどんバラして、付け替えます。
※エアサスを付ける前には、フィッティングを事前に取り付けておく。
この車は元々車高調を装着していた車両です。
ここの作業に関しては、車高調を取り付ける作業となんら変わりはありません。
ショックの交換に加えて、ナックルとアッパーアームも交換します。※アッパーアームとナックルは切り離さなくて良いとのことなのでゴッソリ外してます。
■ショックの交換方法
■アッパーアームの交換方法
■ナックルの交換方法
ここに関しては、車高調を取り付ける手順と全く同じなので、詳しくは説明しません。関連記事をリンクしていますので、そちらを確認下さい。
エアサスなら車高を上げて走るから、ナックルは短縮しなくても良いんじゃない?
どのぐらい車高を下げるか(エアを抜いた際の車高)にもよりますが、アッパーアームがフレームにぶつかり、下がり切らなくなる恐れがあります。
つまるところ、走行時には支障は出ないかもしれませんが、エアを抜いて車高を下げた際に、アッパーアームがフレームに乗っかってしまって、本当ならまだ下がるのに物理的に下がらない恐れがあると言う事です。
ちなみに今回、組み込んだナックルは3センチショートです。
エア配管を通す
今回取り付けたエアサスは、4輪独立のエアサスなのでショック1本ずつエア配管をトランクまで引き伸ばします。
※2独の場合は左右のエア配管を、合流させて1本にまとめるよ。
ちなみに、ホースに巻いてある(正確には通してある)のがコルゲートチューブです。今回は外に出ている部分と、ホースが擦れる部分のみ付けています。
※室内部分は、配線類密着している部分。(ダッシュボード内やグロメット付近です。)
ホースを通すところは…
- 熱害の無いところ(マフラーとか)
- サスペンションの可動部
これらを避け無いとエア漏れの原因に繋がります。
※サスペンションの可動部に被ると、ストロークした際にホースが引っ張られて抜けちゃうリスクがあります。
参考までに、今回のエア配管(ホース)の通り道はこんな感じです。
■フロント
ブレーキ配管のグロメット→ボンネット内部→室内
少し分かりづらいですが、ブレーキ配管に添わしてボンネット内に入れたエア配管は、すぐ脇にあったボンネット内部から室内に入り込む配線等と一緒に室内へ入れてあります。
ブレーキ配管や燃料配管など、大事な配管に沿わせてやるのが1番安心です。
右側のエア配管を通す際は、バッテリーとECUが邪魔でしたので取り外しています。メモリーが飛ばないように電源を繋いでおくと良いよ。
※ここのグロメット部分は、水漏れの原因になるのでコーキング等で処理が必要。
いつだか、知り合いの車はここから水が室内に侵入していました。
左側に関しても、ほぼ同じ位置に配線の通り道がありましたので、そこを通して室内へ引き込みます。
ココを通すと、ダッシュボードを通ってエア配管が出てきますので、見えないところに配管を隠しつつ、トランクまで。大体の人は、足元のカバーを外してこの中にエア配管を通すと思います。
※赤い太めの配線は、エアサスのコンプレッサーに接続するために引いた、バッテリーから直の配線です。(俗に言うバッ直ってやつです。)
※別の友人のプリウスもココ(これはACCのエアサスなので付属のエアホースが赤色です。)
■リア
リアは、インナーカバーをめくった裏にあったグロメットより、(確かオートレバライザーの配線だったかな?)室内にエア配管を引いています。
室内にエア配管をひき込んだら、後部座席を丸々外して背もたれ部分にある穴を使ってトランク内にエア配管を送ります。
※トランクスルーがあれば、そちらを通すでもいけますね。今回の車はトランクスルーもありますが、最短距離を取るならここが1番です。
写真ではすでに、エアバックにホースが連結されていましたが、エア配管を全て通し終わってから取り付けるのが良いと思います。
フィッティングのネジ山にシールテープを巻いてレンチを使って締め込みます。※シールテープを使わないとエア漏れします。
そしたら、エアホースにフィッティング部分に締め込む用のナットを通して、エアホースをニップル部分に差し込みナットを締めます。(写真は撮り忘れた。)
配管を全て通して連結させたら、ハンドルを切ったりショックを縮ませたりしつつ、干渉を確認した方が良いと思います。(エアバックの干渉もセットでね。)
エアバックにはまだ、空気がない状態なのでロアアームあたりにジャッキをかければ、エアバックが潰れます。
今回組み込んだエアサスは電磁弁なので、配管が全てマネージメントを配置しているトランク部分に集結しましたが…
機械式のエアサスを組まれる方は、運転席側にスイッチが来るのでエア配管は運転席側に集結することになります。
電装系の接続
ショックの取り付けやエア配管の取り付けが終われば、最後に電装系を片付けて終わりです。
※システムの設置は絶賛仮組み状態。
■主な電装系
- コンプレッサー電源
- プレッシャースイッチ
- リレー×2
- リモコン
- アクセサリー電源
※リモコンの配線は、運転席側まで引く必要があります。
面倒なのは、バッ直の配線をトランクまで引かなくてはいけないことぐらいです。国産車の多くはバッテリーがボンネット内にいるため。
それ以外はスムーズだと思います。
アクセサリー電源は、トランク内の配線から取れます。
マネージメント(電磁弁)に入る4つの配管部分は【エルボ】に変えてボード下を通す予定みたいです。※セット内にエルボが無かったよ…(本当はセット内にある)
それと合わせて、配線類もボードに穴を開けて下を隠せば見栄えは段違いです。
エアサス取り付け完了
■全上げ
■全下げ
ん〜。ナックルの短縮量が30ミリだと、車高が下がりきる前にアッパーアームが乗っかっちゃいます…
まとめ
エアサスの取り付けは、車高調を取り付ける時と同じように、ショック交換をしたあと、エア配管を設置して電装系を組み込めば完了です。
電装系に関しては、多少触れる方なら取説を見ながらやればスムーズに出来ると思います。
組み込み後は、エア漏れのチェックも忘れずに。各フィッティング部分に石鹸水をかけてチェックするのが確実です。
注意するべきポイントは、エア配管の接続部分と、エア配管の取り回し、エアバックの干渉が主です。あと、エアバックのロックシートはしっかり締め込みましょう。※緩んでエアバックが回っちゃうとホースが…
これからエアサスの取り付けを予定されていて、不安な方はこちらの方の動画が分かりやすくておすすめです。
ちなみに、今回取り付けたエアサスキットは、この動画と同じ【AIRMEXT】です。コスパ良すぎ…。
それでは。
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