ステアリングを全開に切った後に、車がまっすぐ走らなくなったりハンドルセンターがズレる…。コレって一体何が原因?
この症状は、古いダイハツ車によく起こります。(ミラ、タント、ムーヴとかとか)僕自身も体感したことがあるし、周りでも話を聞きます。
多くの場合は、ゴムブッシュの劣化によるものです。
ハンドルを全開に切った後、ハンドルセンターがズレる原因
兎にも角にも、ステアリングを全開に切った後、車をまっすぐ走らせようとすると、ハンドルセンターがズレてるというか車がまっすぐ走らない…。
- 駐車場内で目一杯ハンドルを切ったり…
- Uターンをしたり…
- 大きなカーブを曲がったり…
この症状の原因は、ステアリングラックをサスペンションメンバーに固定している【ゴムブッシュ】の劣化が原因です。
※全部が全部じゃないかもしれませんが。
これはダイハツでは無いですが、イメージはこんな感じです。スタビリンクを固定しているブッシュに似たような感じで使われています。※これが1番イメージしやすいかも。
ここのゴムブッシュが劣化することで、ステアリングを全開に切った際、ステアリングラック(本体)の位置がズレてしまいます。
※ゴムブッシュが仕事をしておらず、ステアリングラックが完全固定出来ていないため。
当然、ステアリングラックの位置がズレればハンドルセンターはズレます。
しばらくすると元々戻る理由
この症状に頭を悩まされる方の大半の方は、症状が出るのはいっときだけで、しばらくすると元に戻ると思います。
コレは、ハンドルを反対に切った際に、ステアリングラックが定位置に戻るためです。
ステアリングラックを固定部分に使われている、ゴムブッシュの劣化によって【遊び】がある。そんな認識を持ってもらうとイメージが付くと思います。
原因を確認する方法
この症状が出たからと言っても、100パーセント原因がブッシュにあるとは断言出来ません。
これを確認する方法は、ボンネットを開けてエンジン等の隙間から、ステアリングラックを確認しつつ、誰かにステアリングを右へ左に切ってもらいます。
※写真だとよくわからないかもしれませんが、ステアリングラックは【ひの字】形のブラケットのようなものでメンバーに固定されています。
そうすると、ステアリングラック本体が右へ左へズレるのが確認可能です。
まとめ
ハンドルを目一杯切った後に、車がまっすぐ走らない(ハンドルセンターがズレる)ような症状が出る方は、ステアリングラックのゴムブッシュを疑ってみて下さい。
ここで話した内容は、あくまでダイハツあるあるです。
※ダイハツのメカニックにちょろっと話を聞いた事もある。
僕自身はこの症状をダイハツ車以外から聞いたことが無いので定かではないですが、違うメーカーの車でも少しは参考になるかと思います。
ステアリングのブッシュ交換には、サスペンションメンバーを下ろしたり、ズラしたり…。それでも必要最低限のスペース確保しか出来ないケースが多いと思います。
自分での交換が無理そうなユーザーは、一度車屋さんに相談して見ましょう。
それでは。
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