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ジャッキアップのやり方と7つの注意点【不慣れなユーザー向け】

これから車をいじり始めていくユーザーにとって、ジャッキアップ1つ切り取っても、なかなか大掛かりな仕事になるかと思います。

 

あの重たい車を持ち上げるわけですから、そりゃそうですよね。

 

そこでこの記事では、初めてジャッキアップするユーザーやジャッキアップに不安要素が少しでもある方に向けて、ジャッキアップのやり方と7つの注意点というお話をしていきます。

 

 

目次

ジャッキアップのやり方

 

ジャッキアップのやり方は以下の手順で行います。

 

  1. サイドブレーキを掛ける
  2. ギアをパーキングまたはギアを入れる
  3. ジャッキアップする
  4. リジットラックを掛ける
  5. タイヤを車の下に入れる

 

もちろん、全てのジャッキアップがこの手順通りにいかない場合もあるかもしれませんが、基本はこの手順です。

 

順番ごとにお話していきます。

 

サイドブレーキを掛ける

 

まず初めに、ジャッキアップする前には、サイドブレーキを掛けてください。※中には例外もあるかもしれませんが、基本はサイドブレーキを掛けるのがセオリーです。

 

これは、フロントのジャッキアップ時の話限定になってしまいますが、サイドブレーキを掛けないと、ジャッキアップする際に車が動いてしまうので危険です。

 

ギアをパーキングまたはギアを入れる

これは、先ほどのサイドブレーキの件と全く同じ理由です。

 

  • オートマ車ならパーキング
  • マニュアル車ならギアを入れる

 

これをやっておけば、リアをジャッキアップする際にブレーキの役割を果たし、車が動くのを防ぎます。

 

言うまでもないですが、サイドブレーキはリアブレーキのみなのでリアをジャッキアップする際は、車が動く恐れがあります。

 

輪止めを推奨される方もいらっしゃるかと思います。もちろん輪止めを使うに越したことはありませんが、ギアを入れたりサイドブレーキを掛けておけばその辺のリスクヘッジにはなると思います。

 

あくまでも、輪止めは【保険】の認識で頭に入れておくと良いです。

 

ジャッキアップする

 

ここまで準備できたら(準備するほどのことはしてないけど)いよいよジャッキアップしていきます。

 

この時、1番迷う(むしろジャッキアップで1番迷うポイント)のは、どこにジャッキを掛けて良いのか?だと思います。

 

ここに関しては、車種ごとに異なるので一概には言えませんので、自分で確認して下さい。

 

※ジャッキを掛けても良いポイントは、車の【取説】を見れば書いてあるよ。(メンバーのここに掛けてね。デファレンシャルに掛けて良いよとかとか。)

 

 

▪️ジャッキを掛けられる場所(例)

  • サスペンションメンバー
  • デファレンシャル(デフ)
  • フレーム
  • 牽引フック
  • サイドのジャッキアップポイント
  • サスペンションアームの付け根

 

※あくまでもここで挙げたポイントは一例です。全ての車がここでジャッキアップ出来るよ。と言う意味では無いです。

 

リジットラックを掛ける

 

車をジャッキアップした後は、リジットラック(ウマとも言う)に車を掛けます。

 

リジットラックに車を乗せると言う表現の方が分かりやすいかも。

 

 

基本的には、車をジャッキアップした後は、リジットラックに車を乗せる癖をつけておいた方が確実です。

 

ジャッキアップした後、ジャッキで車を支えたまま作業される方もいらっしゃりますが、車が落下するリスクを伴います。

 

あくまでも、【ジャッキ】は車を持ち上げるための工具に過ぎません。

 

ジャッキアップ後のジャッキには【バランス】をあまり期待しない方が身の為です。

 

リジットラックを掛ける際に、車を下ろすときはゆっくり下ろします。リジットラックを掛けたい位置の真下に置くと、ジャッキを下ろしていくと、車がズレていきます。

 

そんな理由から、ジャッキを下ろす際はリジットラックの位置をこまめに確認しながら乗せていきましょう。

 

何回かやると、どのぐらい車の位置がズレるのか予測で出来るようになります。

 

少し余談ですが、これからリジットラックを購入される方は、【3本脚のリジットラック】を強くお勧めします。

 

 

4本脚のリジットラックもあるのですが、断然3本脚のリジットラックの方が安心です。※3本脚の方がバランスを崩しにくい。

 

 

 

リジットラック(ウマ)のかける場所については、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

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タイヤを車の下に入れる

 

車のジャッキアップを軽視していると痛い目に合います。そうなってからでは遅すぎるので、あまり軽視しない方が良いです。

 

リジットラックに車を乗せた後は、外したタイヤを車の下に入れる癖も合わせて付けておいて下さい。

 

 

もし、メインのタイヤを車の下敷きにしたくない場合は(基本車がタイヤの上に乗ることは無いんだけども、万が一のことまで想定すると…。)スタッドレスタイヤや不要なホイールを入れておきましょう。

 

これをやっておけば、万が一車がリジットラックから落ちても、タイヤが下敷きになるので、作業者がぺちゃんこになることは無いよね。と言うお話です。

 

絶対に毎回やれ!とまでは言いませんが、車の下に潜るような作業時には必ずやるようにしましょう。

 

他にもいくつか、ジャッキアップ後にやっておくべき安全対策があり、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

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ジャッキアップ時の7つの注意点

 

ジャッキアップする際に、注意してもらいたいポイントは以下の7つにまとめました。

 

  • 砂利の上でジャッキアップはしない
  • 平坦な地面でジャッキアップする
  • 油圧ジャッキでサイドからジャッキアップしない
  • ジャッキアップ後にはリジットラックを使う
  • ジャッキアップポイントは車によって異なる
  • パンタジャッキは使わない

 

基本中の基本ばかりですが、おさらいの意味も込めて見てもらえると良いかと思います。

 

砂利の上でジャッキアップはしない

 当たり前ですが、砂利や砂の駐車場では極力ジャッキアップはしないことをお勧めします。

 

もし万が一、ジャッキアップされる先は、車の下に潜らない作業程度(タイヤ交換とかオイル交換はダメ)に止めておきましょう。

 

砂利の駐車場でジャッキアップしていた最中に、車が自分に落ちてきた。そんな事故をニュースで見かけたこともあります。

 

砂利の駐車場等では、ジャッキやリジットラックが不安定になるので頭に入れておいて下さい。

 

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平坦な地面でジャッキアップする

 地面が平坦でない場所でジャッキアップしてしまうと、タイヤが浮いた瞬間に車が走り出してしまうケースもあります。

 

※サイドブレーキを掛けずにフロントを持ち上げれば、当然車は後ろ向きに走り出すし、マニュアル車でギアを入れておかなければ、リアを持ち上げた瞬間に車が前進。

 

ジャッキアップは必ず、平坦な場所で行いましょう。

 

人が乗っていない車が走り出すことほどの地獄絵図はなかなかありません。

 

油圧ジャッキで横からジャッキアップしない

 

 

よく見かける、この手の油圧ジャッキを使って、フレームのミミ(サイドのジャッキアップポイント)でジャッキアップすると、ジャッキアップポイントが曲がる恐れがあります。

 

 

もし、油圧ジャッキでサイドのポイントからジャッキアップしたい場合は、別売りのアダプターを取り付けて行います。

 

※こういう商品

 

 

少し余談ですが、リジットラックに使用できるアダプターもあります。

 

 

この手の油圧ジャッキは、アームが半円を描きながら上がっていくため、フレームのミミに対して垂直の力とは異なる力が働きます。

 

フレームのミミ(ジャッキアップポイント)は【垂直に受ける力】を想定してのポイントですので、横方向からの力にはめっぽう弱いです。

 

つまるところ、油圧ジャッキでそこを持ち上げると、簡単に曲がっちゃいます。というお話です。

 

ジャッキアップポイントの形状がどうなっても良い!という考えなら気にする必要は無いですが。※自分だけで乗り潰すとかとか。

 

ジャッキアップ後にはリジットラックを使う

 

 

先ほどもお伝えしたので深くは触れませんが、油圧ジャッキは、車を持ち上げるためだけの工具です。

 

持ち上げたあとの、バランス感覚は彼の得意分野では無いです。

 

車を持ち上げるだけで何もしないなら、話は別ですが、下回りのボルトを緩めたりした際に力を掛けてバランスを崩しことは容易に想像が尽きます。

 

そんなこんなで、ジャッキアップした後の作業を安心して安全にするためにリジットラックを掛けることはお忘れなく。

 

 

ちょっとボルト緩めるだけだから良いよね。

 

そんな軽視した考えで何か起きても誰も責任は取れません。トラブルが起きて1番困るのは自分なにでそのあたりは、頭の片隅に入れておきましょう。

 

車の下にはタイヤを入れておく

 こちらも先程の補足になりますが、リジットラックと合わせてタイヤを車の下に入れておくと尚良しです。

 

タイヤ(ホイール)の厚み分、車がもし落ちた際にスペースを確保出来ます。

 

 

太いホイールを入れておけばおくほど、スペース確保に繋がります。

 

仮に怪我をしたとしても、車の車重を全部自分の身体で受け止めるより1000倍マシです。

 

タイヤを入れる場所は…

  • フレームの真下(リジットラックの横とか)
  • サスペンションメンバーの真下 など

 

※サスペンション等可動する場所意外。

 

当然ですが、自分が作業する位置の近くにタイヤを入れておくのがお勧めです。

 

ジャッキアップポイントは車によって異なる

 

 自分の車はここでジャッキアップ出来ているから、友達のこの車もここでジャッキアップ出来るはず。

 

車重ごとによって、似たような造りをしていても、補強の入っている場所や入れ方が異なる場合があります。

 

一見、硬そうに見えるポイントでも、誤った場所にジャッキを掛けると一瞬で車の腹下は凹みます。

 

もし、ジャッキを掛ける場所が分からないようなら、ネットで調べるなり車の【取説】を確認しましょう。

 

 

パンタジャッキは使わない

 

SNS等を見ていると、パンタジャッキを使って車を作業している方を稀に見かけます。

 

車高調を付けたり、酷い場合だと左右にパンタジャッキを掛けてマフラー交換とか…

 

側から見ればただの【自殺志願者】に過ぎない行為…。口が悪いですが油圧ジャッキもリジットラックも購入出来ないようであれば車を触るのは辞めたほうが良いです。お金を稼ぐことにコミットしてから出直すことをお勧めしたいです。

 

 

 

 

 

こちらの記事でもお話した事がありますが、パンタジャッキは僕よりヒョロくてアンバランスの極みです。

 

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まとめ

初めてのジャッキアップやジャッキアップに不慣れな方向けに、やり方と注意点のお話をしました。

 

  • 砂利の上でジャッキアップはしない
  • 平坦な地面でジャッキアップする
  • 油圧ジャッキでサイドからジャッキアップしない
  • ジャッキアップ後にはリジットラックを使う
  • 車の下にはタイヤを入れておく
  • ジャッキアップポイントは車によって異なる
  • パンタジャッキは使わない

 

ジャッキアップ時には、周りに小さいお子さんを近づけない。など他にも挙げれば出てきますが、必要最低限度のことは書き記したつもりです。

 

くれぐれも、パンタジャッキを使ったジャッキアップは防ぐように。ここだけは声を大にしてお伝えしたいポイントだったります。

 

それでは。

 

 

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