先日、通勤車を走らせている際に、ドライブシャフト付近からの振動が凄くてタイヤを外してると…
ドライブシャフトブーツが裂けて、ボロボロになってました。おそらく、落下物等の巻き込みが原因です。
正直、あと数ヶ月しか乗らない車なので変えなくても良いレベルなのですが、ブーツが暴れて振動がストレスなので交換します。
この記事では、DIY作業でドライブシャフトブーツの交換を検討している方向けに交換方法を画像付きで解説していきます。
※この記事で紹介していくのは、分割式のドライブシャフトブーツの交換方法です。
交換に必要な工具
- パーツクリーナー
- ウエス(ショップタオル)
- ペンチ
- ニッパー
- マイナスドライバー
- ハンマー
これといって特別な工具は使用しません。パーツクリーナーとショップタオルは、ドライブシャフトのグリスを拭き取るのに使います。
このショップタオルは車弄りには使う機会が多くて、結構便利です。割と強いので簡単には破れません。
ドライブシャフトブーツの交換方法
ドライブシャフトの交換手順はこんな感じです。
- ジャッキアップしてタイヤを外す
- ドライブシャフトブーツを外す
- 古いグリスを綺麗に拭き取る
- 新しいグリスを入れる
- ドライブシャフトブーツを被せる
- ブーツバンドで固定する
今回使うドライブシャフトブーツは、こちらの分割タイプです。
ご丁寧に取扱説明書まで入っています。
作業手順ごと画像付きで解説しています。
ジャッキアップしてタイヤを外す
ドライブシャフトブーツの交換時は、両輪を浮かせた状態(リジットラックに乗せて)で作業します。
片側のジャッキアップじゃダメなの?
両輪を浮かせておかないと、ハブが回らないので両輪持ち上げての作業が効率が良いです。
※ニュートラルにしておけばオートマ車でも回るけど。作業スペース等を考えても両輪持ち上げるのがおすすめ。
中央部分に油圧ジャッキが掛けてあるのは、【保険】です。外したタイヤ等をフレーム下に入れておくのもおすすめです。
インナー側のドライブシャフトブーツを交換する際、車の下に潜る時間帯があるのでその辺は念入りにやっておくことをお勧めします。
ドライブシャフトブーツを外す
まずはボロボロに裂けている、ドライブシャフトブーツを外します。
初めてやる方は、ブーツバンドの取り外しに少し苦戦するかもしれません。
そんなときは、大きめのニッパー(金属を切断するようなやつ)を用意して切ってしまうのが手っ取り早いです。
バンドが取れたら、ブーツを切って取り外します。
バンドの外し方に関しては、リクエストがありましたので、別の記事で詳しく解説しています。こちらの記事をご覧下さい。
古いグリスを綺麗に拭き取る
ダメになった、ドライブシャフトブーツを外したら、中に入っているグリスを拭き取ります。
※極力古いグリスは取り除いたほうが良いけど、ある程度やれば…
この時、周りに飛び散ったグリスも綺麗にしておきましょう。※この車はあと数ヶ月で廃車にするのでそのままですが。
新しいグリスを入れる
古いグリスを拭き取ったら、新しいグリスを入れていきます。
ドライブシャフトブーツを購入すると、だいたいの場合グリスが付属します。
これは色的にリチウムグリスかな。メーカーによってはモリブデングリスの場合もあります。
※個人的にはモリブデンの方が良く見るけど。
グリスを入れる際は、ドライブシャフトを回しながら均一に入れていきます。走行中、かなりの速さで回転するのでそこまで神経質になる必要性はないですが。
ブーツに接着剤を付ける
ドライブシャフトブーツを被せる前に、付属品の接着剤を付けておきます。
メス側の縁に塗るように!と取扱説明書には書いてあります。
ここに関しては使うメーカーによって多少異なる場合もあります。メーカーによってはホッカイロみたいなやつで、結合部分を温めて完全接着するやつもあります。
僕の記憶が正しければ、この日立製のブーツがその接着方法だった気がします。
ドライブシャフトブーツを被せる
接着剤を塗ったら、ドライブシャフトブーツを被せやります。
この時、ハメ合い部分がなかなかハマらないかもしれませんが、焦らず端から順番に入れていけばOKです。
1箇所入れば、あとは最後までスムーズに行くと思います。
この時の注意点は、ドライブシャフトブーツの分割部分(ハメ合い部分)にグリスが付着するのを避けましょう。
もし、万が一グリスが付着してしまった場合は、グリスを拭き取ってくださいね。
分割式のドライブシャフトが走行中に、開いてしまう原因に繋がります。
ブーツバンドで固定する
最後に、ブーツバンドを2つ固定してやれば作業完了です。
ちなみに、ブーツバンドは締め込む向きがあります。※間違ってても問題ないっちゃ無いけど。
■ブーツバンドの向き
タイヤの回転方向と逆向きになるように、締め込みます。もし仮に向きを間違えちゃったことに気が付いてもそのままで大丈夫です。※そんなに神経質になることでも無い。
一応向きがあるのは事実なので、お伝えしている程度です。
今回購入したドライブシャフトブーツに付属してきた、ブーツバンドは個人的に1番使いやすいタイプ(作業がラク)です。専用工具とか使わないし。
ブーツバンドの端っこ同士を引っ掛けて、折り込むタイプです。
このように折込んだら…
折込んだ部分(バンドの端っこ)をマイナスドライバー等で押しつけならが、爪を折り込んでロックします。
この時、左でマイナスドライバーを押し込み、右手は素手で爪を折り込めばOKです。
案外この手のブーツバンドの爪は簡単に手で折り込めます。
爪を1つだけ手で折込んだら、マイナスドライバーで抑えていた方は離してOKなので、マイナスドライバーやハンマーを使って爪を完璧に折り込んでおきましょう。
これで分割式のドライブシャフトブーツ交換は完了です。
※正確には、ブーツバンドのカシメ部分はが分割のはめ合い部分に被さるのが正解です。いつも毎度バンドを固定してから思い出します。
まとめ
分割式のドライブシャフトブーツを使えば、比較的簡単に誰でも交換が可能です。※そういう商品だからね。
金額もそこまで高くないので、気軽にチャレンジできると思います。
くれぐれも作業中は細心の注意を払って作業しましょう。絶対に砂利の駐車場とかで作業しないようにね。
ドライブシャフトブーツを購入する際は以下の点に気を付けておくと失敗しません。
- 内側か外側(インナーとアウター)
- NA車・ターボ車・MT車
車によって、NA車とターボ車でブーツ形状が異なったり、ATとMTで異なる場合があります。その辺りは確認してから購入しましょう。
車体番号で適合確認してもらえるネットショップも多いので、そのようなお店から買うのが安心です。
じゃまたね。
▪️ドライブシャフトブーツに関する記事