キャンバーを調整したいのですが、簡単にキャンバー調整する方法を教えて下さい。
先日、当サイトの読者さんよりこんな質問を頂きました。
【簡単に】という基準が難しいところではありますが、比較的簡単にキャンバー調整が出来る方法を分かりやすくお伝えしていきます。
※サスペンション構造ごとに違いがあるので、その辺は分けてお話しします。
キャンバーを簡単に調整する方法
この3つのサスペンション構造ごとに、キャンバーを簡単に調整する方法をお伝えしていきます。
- ストラット
- マルチリンク(ダブルウィッシュボーン)
簡単なキャンバー調整の基準は、極力お金がかからず、作業難易度の低い方法を紹介していきます。
※車種によってはどうしても、お金を使って部品調達が必要な場合もありますが。
ストラット
ストラット車で簡単にキャンバー調整をする方法は、調整式ピロアッパーマウントを使う方法です。
ストラット車で言えば、最も定番なキャンバー調整方法の1つですね。
この方法であれば、サスペンションをバラす必要もなく、車をジャッキアップすれば良いだけなので、簡単です。
絶対条件として、調整式ピロアッパーマウントが使われていなければ話になりませんが…
詳しい調整方法はコチラの記事でお話ししています。
調整式のピロアッパーマウントが付いていない場合でも、ストラットタワーの取り付け穴が長穴になっている車もあり、その場合なら1度ほどキャンバー調整が可能です。
長穴の分、ショックアブソーバーがずれてキャンバー調整が可能です。
サスペンションを固定しているボルトを緩めて、タイヤを押せばショックがズレるので、この場合も簡単にキャンバー調整が可能です。※ジャッキアップしながら。
マルチリンク
マルチリンク(ダブルウィッシュボーン式も)の場合、純正の偏心カムボルトを使った調整方法が簡単に(お金をかけずに)調整が可能です。
もちろん、すべての車で偏心カムボルトが採用されている訳ではないので、一概には言えませんが結構の車で使われています。
偏心カムボルトを使ったキャンバー調整方法は、コチラの記事で解説しています。
偏心カムボルトが使われていない場合や、調整幅が足りない場合は調整式アッパーアームの導入が他の候補です。
アッパーアームはロアアームと比べて値段が安いことや、取り付けの難易度も低めです。※もちろん車種によるけど。
調整式のアッパーアーム(キャンバーアームとも言う)を一度つけてしまえば、その後のキャンバー調整は比較的簡単です。
初期投資が必要ですが、【簡単にキャンバー調整】という意味で見ればかなり理にかなった方法かな〜?とも思います。
キャンバーアームの取り付けに当たる基礎知識(これぐらいは最低限知っておいた方が良いなという情報)をコチラの記事でお話ししています。
キャンバー調整をした後はトー角調整も
もうご存知の方も多いかもしれませんので、深くは触れませんが、少しでもキャンバー角を調整すると、トー角(アライメント)がズレます。
そのため、サイドスリップなりアライメントを取ってもらう必要があります。
詳しくはコチラでお話ししています。
もし、一時的に自分で調整するのであれば、メジャーを使ったトー角の調整方法も知っておくと役に立つかもしれません。
まとめ
同じサスペンション構造であっても、車種ごとにキャンバー調整の方法が異なる場合もあります。
最後はご自身の判断で、自分に合ったキャンバー調整方法を試してみて下さい。
キャンバーの付け方については、コチラの記事に多くの方法をアップしています。コチラも参考になるかもしれません。
それでは。
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