ブラケットの屈折加工でキャンバーが付くって情報を仕入たけど、屈折加工って何?
こんなことを思うユーザーさんも少なくありません。
そこで、この記事では車高調の屈折加工についてお話ししていきます。合わせて、屈折加工のデメリットについても解説します。
※屈折加工を知らないユーザー向けに記事は書いていきます。
車高調の屈折加工とは?
車高調の屈折加工とは、差し込み式ストラットでブラケットを加工して角度を付けるものです。
ブラケットを一度切断し、差し込み口に角度を付けて溶接します。
ブラケットに角度を付ける事によって、差し込まれたナックルに角度が付き、キャンバー角が付きます。
- 左 屈折加工済み
- 右 屈折加工前
ショックアブソーバーとナックルをボルト2点で固定するタイプのストラットだったら…
- キャンバーボルト
- 長穴加工
これらで、キャンバー角を付ける事が出来るのですが、差し込み式ストラットの場合はこの手の手段が取れないので、屈折加工が唯一キャンバー角を付ける手段になります。
※調整式ピロアッパーマウントを覗く
曲げたブラケットの形状が、【屈折】したような形状からこの呼び名がついてると思います。
※多分、326POWER発祥かな?違ったらすみません。
屈折加工に掛かる金額は?
屈折加工をやってくれるショップによっても、値段のバラツキがあると思いますが…
有名どころの【326POWER】さんだと、35000円〜45000円ほどで屈折加工をやってくれます。
※往復の送料を含む
【キャンバー∞(エイト)】という商品名です。
※画像326POWERさんで加工してもらったブラケット
屈折加工は、曲げる角度によって値段が異なります。
詳しくは、326POWERさんのホームページをご確認下さい。
326POWERさん以外だと、ちび鬼というショップが加工してくれます。
屈折加工のデメリット
屈折加工にはどんなデメリットがあるの?
デメリットは2つあります。
- キャンバーが起こせない
- 純正ホイールが履けなくなるかも
純正ホイールが履けなくなることに関しては、絶対ではありません。
順番に解説していきます。
キャンバーが起こせない
最大のデメリットは、キャンバー角を起こす事が出来ないという点です。
ブラケットそのものに、角度を付けてしますので、キャンバーを起こすことが出来ません。
※ピロアッパーマウントと併用なら多少は起こせますが。
もし、キャンバーを起こしたくなる場面がありそうなら…
- 予備のブラケットを購入
- その時は純正ショックに付け替える
これらの対策が必要です。
多くのメーカーは補修部品から、ブラケットのみの購入が可能です。
友人はXYZの車高調を使っていますが、補修部品でブラケットを購入しそれを加工に出していました。
純正ホイールが履けなくなるかも
屈折加工の角度次第では、純正のホイールが履けなくなるリスクもあります。
屈折加工によって、車高調とホイールのクリアランスが狭くなる為です。
純正ホイールだと、オフセットが甘く車高調に干渉してしまうリスクがあります。
- 少しオフセットがきつ目のスペアタイヤ
- スペーサーとロングボルト
これらを用意しておけば、ある程度の車で対応可能です。
ここに関しては、先ほどもお伝えした通り、全ての車で起こる訳では無いので参考程度でお願いします。
まとめ
車高調の屈折加工は、なかなか思うようにキャンバーを付けることが出来ない、差し込みストラットでキャンバーを付ける唯一の方法と言っても過言ではありません。
僕自身は過去3台で屈折加工をしていますが、後悔したことはありません。
少し金額が高めに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、案外コスパが良かったりします。
ダブルウィッシュボーン式などに比べれば、ナックルやらアームやら複数の部品を組まず、ブラケットだけ屈折加工するだけで済みますからね。
※考え方は人それぞれ。
興味がある方はぜひチャレンジしてみて下さい。
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