先日、毎度おなじみのお店でタイヤ交換をしてもらってた際に聞いた話ですが…
どうやら、ナンカンのタイヤは引っ張りタイヤに向いていないらしい。つまるところエア漏れをよく引き起こす。(正確にはキャンバーとの共存が。)
僕自身初めて聞いた話だったことに加えて、ナンカンを履く機会があるユーザーは知っておいて損はない話だと思ったので記事にしておきます。
※あくまでタイヤの特徴をお伝えするだけです。
ナンカンがエア漏れを引き起こす原因
※この画像はナンカンじゃないよ。
ナンカンはホイールに優しく無いタイヤらしい。(引っ張りタイヤ)
これは、先日普段からお世話になっているタイヤ屋さん(何でもやってくれるのでタイヤ屋さんと言ったら怒られるかも?)との会話の中でキャッチした話が【ナンカン】のあまり宜しく無い話。
個人的にナンカンのタイヤは好きでは無いので、無縁と言えば無縁なのですが、なかなか貴重な情報でした。
※過去に一度だけ履いていて時期がありますが。
その話の内容は、ナンカンのビート部分は他メーカーと比べてとても固く、ホイールの内リムを傷付けてしまうケースが珍しく無いという話です。
※この他メーカーと比べて硬いというのは、タイヤ屋さんが実際に多くのタイヤを組んできた中での体験談です。とは言え何か数値と比べる時と同様に、信憑性の高い内容だと思います。
ビートが硬い上に、タイヤを引っ張ることでビート部分の角が立ってしまうことが最大の原因です。
ご存知の方も多いと思いますが、ビート部分には数ミリ厚みがあって、正しい履き方をすれば【面】でホイールと接地します。
※タイヤのビート部分
ホイールの内リムに傷(正確には線傷)が付くとどうなるの?
タイヤのビート部分とホイールの内リムがピッタリと密着してエアをタイヤ内に張っているため…線傷によって密着度が低下し、エア漏れを引き起こす事態を招きます。
また引っ張りタイヤは、ビートが面ではなく【点】で当たってしまうので、些細なことでエア漏れしやすくなります。
※点で当たるが所以、ホイールに与えるダメージが大きく傷が付くのも1つの理由。
この話を聞いている最中に、そ〜言えば先輩がエア漏れで頭抱えてたっけな〜。ナンカン使ってたな〜。なんて思ってたのはココだけの話。
実際にお客さんの中で、ナンカンを引っ張っていて際に、このようなケースがちょこちょこあるみたいです。コレがナンカンによくあるエア漏れの原因である事が多いようです。※あくまで多いってハナシ
キャンバーも合わせて悪さをする
ナンカンのビートが硬いのは事実ですが、それに加えてキャンバーも悪さをします。
※タイヤを過激に引っ張る人って大体キャンバーつけるからこのような伝え方でも良いかな〜と。
キャンバーを付けることで、タイヤのビート部分に余計な力がかかり、結果としてビートがホイールの内リムに擦れる形になり、ホイールのリムに線傷が入る。
これは、キャンバーを付けることで、タイヤのビート部分に力が(必要以上に)掛かってしまい硬いビートが悪さをするという意味です。
画像のタイヤを見てもらうと分かりやすいと思います。【グニャ〜】ってなってますね。地面と接地している部分のタイヤはたわみますよね。この時ビート部分は多少なりともズレることになります。
当然ですが、走行中は立ち替わり入れ替わりで、一周この状態になりますので一周線傷が付いてしまうのです。
※タイヤのトレッド面が正常に接地していれば、こういうたわみ方はしない。
タチが悪いのはタイヤを変えても…
ここまで話をすれば、わざわざ書く必要はありませんが、補足として書いておきます。
ここで紹介しているエア漏れの原因でもっともタチが悪い点は、ナンカンの硬いビートでホイールに傷が付くので…
タイヤを新品に変えてもエア漏れが止まらないかもしれない。という点です。
線傷が付いても、場合によってはタイヤを新品に交換して運よくエア漏れが止まることのあるかもしれませんが、そのまま次のタイヤを組んでも遅かれ早かれまた漏れるリスクが高い。
つまるところ、ホイールの傷を直すなりホイールを購入し直さない限り、エア漏れと一生付き合っていく羽目になる可能性があるということです。
まとめ
ナンカンを純粋に引っ張るだけでは、そこまで問題にならないかもしれませんが、キャンバー+引っ張りタイヤで使用するユーザーは頭の片隅に置いておいても損はないと思います。
ナンカンを引っ張って履いて、キャンバーを付けて乗っていたらホイールに必ず線傷が入るという訳ではので、そこはご了承下さい。
もしこの組み合わせで履かれる方は、エア圧のチェックを欠かさなことがリスクヘッジに繋がります。
エア圧の低下はビートのズレが大きくなりますからね。
それでは。
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