車高を下げたり、キャンバーをつけ過ぎたら、リアのトー調整が取りきれない…。トーコントロールアームが無いからどうしよう…。
少し古い、BMW車のリアトー調整はトレーリングアームの固定部分を使って調整する方式が取られています。
- E36/46/85
- R50/53/56 などなど
他にもあるかもしれませんが、そこまで把握しきれていないのでこの辺で…
このトー調整の方法では、調整キャパが足りずにトー角が満足に調整出来ないというユーザーも多いです。
※多くの人はトーインになっちゃう
そこでこの記事では、そんな悩みを解決するための加工について、少しお話ししています。実際に先日、E46でその加工を行いましたので画像付きです。
少しでも調整キャパが広がれば助かる!
そんなユーザー向けの内容です。
BMWのリアトー角が取りきれない問題
トレーリングアームの取り付け部分の長穴を使って、トー角を調整する車種では非常にありがち…
僕自身、R53(ミニクーパー)とE46に乗り継いでいますが、SNS等を見ていても頭を抱えている方もよく見かけます。
この問題の原因は…
- ローダウン トーイン
- ネガティブキャンバー トーイン
ローダウン+キャンバー調整のダブルパンチによって、リアのトー角は著しくトーインに向いてしまいます。
それによって、トーアウト方向にトーを振りたくても、調整キャパが足りなくなってしまいます。
※アッパーアームとロアアームを均等に使ってキャンバー調整を行えば、この問題に直結することはありません。しかし、BMWの足回りはなかなか一筋縄に行かないことが多いのも事実…
トレーリングアームを削ってキャパも広げる
トー調整のキャパ不足に悩まされたら、トレーリングアームの長穴を削ってさらに長穴にします。
単純な考えですが、このやり方が手っ取り早くトー調整のキャパを広げる事が可能です。
もちろん、限界はありますが、この方法で大概の場合は問題解決が可能です。
■作業手順
- ジャッキアップ
- トレーリングアーム固定ボルトを全て緩める
- 1本だけボルトを外す
- 長穴部分を削る
あとは、これを3回やれば作業完了です。トレーリングアームを完全に外してしまうと、再び取り付ける際に苦労するかも…
長穴を削る際は、インパクトレンチもしくはリューターで削ります。
個人的に、このビッドがよく削れます。
少し金額が高いですが、学生時代に色々な商品を試した結果、良く削れて良くモツという結論に至りました。本当に優秀。
今回はほんの気持ち、トーインに振りたかったので少しだけ削りました。(約2.3ミリ)
この程度であれば、片輪30分も不用です。
まとめ
僕が知る限り、このトー調整のやり方が採用されている車に乗っている方の中では、わりかし行われている加工です。
ただ、車種や車の状態によっては、長穴が鉄板の淵ギリギリにあってあまり削れない場合も…
その辺りには、自己判断でお願いします。
トレーリングアームの付け根自体の鉄板は、そこまで厚みがあるわけでは無いので削るのはそこまで難易度は高く無いです。
それでは。
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