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ドレンボルトが空転した時の外し方と修理方法

先日、購入して来たE46ですが、前オーナーがドレンボルトを舐めさせてしまったようで、ボルトがバカになって空転してしまっている状況です…

 

そこで、ドレンボルトの修復作業を行いましたので、記事にしていきます。

 

▪️この記事で分かる事

  • 空転したドレンボトルの外し方
  • ドレンホールの修正方法(3パターン)
  • ドレンボルトが舐める原因

 

 

目次

ドレンボルトが舐める(空転する)原因

ドレンボルトが舐めるというのは、たまに耳にする事だったりします。

 

これには原因が3つあります。

 

  • トルクの掛け過ぎ
  • ドレンボルトを斜めに入れた
  • ネジ山がダメになっているドレンを入れた

 

オイルパンはアルミで出来ている車も多く、あまりトルクを掛けすぎると、ネジ山が簡単に飛んでしまいます。

 

もう一つは、ドレンボルトを入れる際に斜めに入れて締めてしまったケースです。

 

必ず、ドレンボルトを入れる時は、焦らずにスルスル入る事を確認してから締め込みましょう。

 

オイルが垂れてくるからと言って焦ってやると、ろくな事になりません。

 

少しでもドレンボルトの入り方に不信感を抱く場合は、ボルトを確認しましょう。

 

ドレンボルトのネジ山がダメになったまま、オイルパンにドレンを締め込むと、どちらかのネジ山が負けて外れなくなります。

 

空転したドレンボルトの外し方

 

空転してしまっている、ドレンボルトはバイスプライヤーを使って外していきます。

 

ちなみにこらがバイスプライヤーです。

 

 

任意の幅に調整して、スプリングの力を使いながら物体を挟み込むペンチみたいな工具です。

 

バイスプライヤーで、ドレンボルトを思いっきり挟み、ドレンボルトを回します。

 

 

この時、ドレンボルトには下側に負荷を掛けならがら回していきます。

 

ケースバイケースではありますが、この作業は結構大変です。

 

ボルト側、もしくはドレンホール側のネジ山がツルツルになってしまっているので、残されたネジ山を上手く引っ掛けないと永遠に外れません。

 

とにかく、下向きに力を加えながら回します。

 

ドレンボルトの隙間にマイナスドライバーを当てがりながら、バイスプライヤーで回す方法もあります。

 

それでも回らない場合は、ボルトの頭に穴を空ける方法もあり。

 

その場合、くれぐれもボルトがオイルパン内に残ることが無いようにしましょう。

 

そうなった場合は、オイルパンを外さなくてはいけません。

 

ドレンホールの修復作業

 

ドレンホールがダメになってしまった場合、3つの修復方法があります。

 

  • リタップ
  • リコイル
  • タップサイズの拡張

 

今回は、オイルパン側のドレンホールのネジ山は残っていたので、リコイルをして修復しました。

 

残りの2つについても簡単ではありますが、解説していきます。

 

リタップ

リタップは、すでにあるネジ山に再びタップダイス(ネジ山を切る道具)を通してネジ山を修正する方法です。

 

今回、ドレンボルト側のネジ山が綺麗に無くなり、ドレンホール側のネジ山は残っていましたので、リタップで修正しました。

 

リタップで直すのが1番簡単だし、失敗のリスクがありません。

 

※ネジ山が残っていないとリタップは不可。

 

ちなみにこれがタップダイスです。

 

 

リタップぐらいであれば、安いセットでも充分使えます。

 

 

リタップで直す場合、自分の車のドレンサイズを予め確認しておきましょう。

 

タップダイスのセットに自分のドレンサイズが無かったら悲しいですからね。

 

リコイル

ドレンホール側のネジ山が無くなってしまった場合、リコイルという方法があります。

 

これは、決められたネジ山をたてて、そこにコイルをはめ込みそのコイルをネジ山として使う方法です。

 

このような、リコイルキットが販売されています。

 

 

この方法を使う事で、今までと同じサイズのドレンボルトを使うことが出来ます。

 

一度、ネジ山が無くなった所に、ネジ山を作り直すとなればネジ山のサイズをオーバーサイズにする必要があるため、これまでのドレンサイズは使えなくなります。

 

それを防ぐのがリコイルのメリットです。

 

全然話は違いますが、プラグホールの修正によく使われます。

 

タップサイズの拡張

最後は、タップサイズの拡張です。

 

今回、ドレンホール側のネジ山がダメになっていた時ように買っておいたのですが、このようなキットが売られています。

 

 

 

 

純正のドレンボルトのサイズよりも1ミリ大きいタップを切り直し、ドレンボルトのサイズをアップさせる方法です。

 

例えば…

  • M12→ M13
  • M14→ M15

 

このキットを使う場合、自分の車のネジピッチを確認して、同じピッチ数のものを購入して下さい。

 

今回僕の場合は、M12のP1.5だったので、M13のP1.5を購入しました。

 

ちなみに、このキットは1000円程度で購入出来て、かなり安く修理が可能です。

 

注意点は、タップを必ず真っ直ぐ切っていく事です。もしタップが曲がってしまうと、ドレンボルトを締めてもオイルが漏れてしまいます。

 

ドレンホールの修復後の注意点

ドレンホールを修復した場合、1つだけ注意点があります。

 

それはオイルパン側に、タップの切りかすを残さない事です。

 

タップの切りかすは、大きいのでエンジン内に残ったまま走行してしまうと、別のトラブルを引き起こす可能性があります。

 

そのため、ドレンボルトを開けたまま、上のエンジンオイル注入口よりオイルを入れて、切りかすを排出しましょう。

 

 

まとめ

 

ドレンボルトのネジ山がバカになってしまった…。空転してドレンボルトが外せない。

 

そんな方は参考にしてみて下さい。

 

不安な方は自力でどうにかしようとせず、早い段階でプロに任せることをお勧めします。

 

変に弄って状態が悪化する恐れもあります。状態が悪化したことで修復が不可能になる事も…

 

そうなれば、オイルパンを交換する羽目になり、掛かる費用も割増になります。

 

それでは。

 

 

 

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