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ナックル加工の短縮量ってどうやって決めるの?短ければ短いほど良い?

先日、当サイトの読者様よりこんな質問を頂きました。

 

アッパーアームが干渉するので、ナックルの短縮加工を検討していますが、短縮量はどうやって決めるべきですか?

 

ナックルの短縮加工を検討しているものの、短縮量に迷うユーザーは少なくありません。

 

そこでこの記事では、ナックル加工の短縮量についてお話ししていきます。短縮ナックルは短過ぎると、問題が出てくるケースもあるのでその辺についても分かりやすくお伝えする予定です。

目次

ナックルの短縮量はどうやって決める?

 

ナックル加工の短縮量は、自分の車の状態と相談しなが決めてきます。

 

ナックルの短縮加工を検討しているユーザーそれぞれで、理想の短縮量は異なるということです。

 

  • どんな車高なのか?
  • バネレートは何キロか?
  • 車種は何なのか?

 

車高やバネレートによって、必要な短縮量は異なります。

 

また、メーカーや車種によっても理想の短縮量というのは異なります。

 

参考までに…

 

■30ミリショート

 

■40ミリショート

 

多くの車種をまんべんなく見た場合の平均値は、30ミリショートが多いです。(主にトヨタ、日産)

 

※僕自身の見解

 

現状の車高でカタチは決まったけど、段差を越える時にアッパーアームが干渉する事がある…

 

このような場合であれば、ナックルの短縮量は20〜30ミリで充分だと思います。

 

  • アッパーアームが頻繁に干渉してまっている…
  • 今はたまに当たるだけど、今後はもっと低くしたい

 

このようなユーザーの場合であれば、40ミリクラスの短縮量が必要になってくる場合が多いです。

 

さらに、ガッツリ車高を下げて、地面すれすれの低車高を目指すのであれば、50ミリ〜以上の短縮量が必要なケースもあります。

 

多くの車では、30ミリ短縮をベースに考えて、短縮量を決めていけば失敗のリスクを抑えることが可能です。

 

  • 一般的にアームを打ち始める車高=20〜30ミリ
  • アームが常にロックするような車高=40ミリ
  • それよりさらに過激な車高=50ミリ以上

 

あくまでこれは、僕自身の目安に過ぎませんので、参考程度で考えて下さい。

 

ナックルの短縮量は短ければ短いほど良い?

 

せっかく、ナックルを短縮加工するのに、数値を遠慮してまた干渉する事があると嫌だな…。

 

これは誰しもが思う事だと思います。ナックルの加工って費用が結構かかりますからね…。

 

とりあえず、出来るだけ短く加工してもらおう。

 

そう考える方もいらっしゃるかもしれませんが、これは絶対にNGです。

 

ナックルは短ければ短いほど良い!というものでは無いです。

 

ナックルを必要以上に短かくすると…

  • キャンバーが起きる
  • ホイールの入り込みが悪くなる

 

ナックルが短くなる事によって、アームが平行になるためナチュラルキャンバーが起きていきます。

 

あわせて読みたい
ナチュラルキャンバーとは?今更聞けない足回りの話 車を弄っている方、車が好きな方であれば【ナチュラルキャンバー】という言葉を耳にした事がある方も多いかと思います。   【ナチュラルキャンバー】って何だよ......

 

また、ツライチを決める際に重要な要素でもある、沈んだ時のホイールの入り込みにも影響が出る場合があります。

 

これは、アームの角度が平行を超えるようなことなった場合、ストロークに伴う内側に入り込むタイミングが遅れることがあります。

 

ダブルウィッシュボーン式やマルチリンク式のサスペンションは、構造上アームの角度によってストローク時、キャンバーの付き方が異なるのです。

 

ナックルが短くなり過ぎる事で起こる弊害

 

ナックルを無闇に短くして過ぎてはいけないと、先ほどお伝えしました。

 

これは、無闇にナックルを短くし過ぎてしまうと、別の弊害が出てくるためです。

 

車高のダウン量はそこまで過激に下がっているわけでもないのに、ナックルを50ミリも60ミリも短縮してしまうと…

 

アッパーアームの取り付けナットやナックルとホイールが干渉してしまい、走行出来なくなるケースがあります。

 

これは、ナックルが短くなり過ぎる事で、アッパーアームが平行を通り過ぎてしまい、逆向きにバンザイしてしまうためです。

 

ナックルが短くなればなるほど、画像矢印部分のクリアランスは狭くなります。

 

 

ナックルが短くなればなるほど、アームの位置は下がってきますよね?

 

その分車高が極端に低くければ問題無いですが、アッパーアームが逆向きにバンザイしてしまっていると、ホイールが履けなくなったり、ホイールサイズの選択肢がかなり限られてしまいます。

 

車種にもよりますが、18・20クラウン系統で40ミリ短縮してしまうと、純正ホイールが履けないケースが出てきます。

 

まとめ

ナックルの短縮量は、この数値がおすすめです!と断言する事は出来ません。

 

ナックルの短縮量を決める際は、今の自分の状況や今後の理想を一旦整理してみてください。

 

  • 最終的な車高はどうするのか?
  • バネレートはどのぐらいを使うのか?

 

記事中でもお伝えした…

  • 一般的にアームを打ち始める車高=30ミリ
  • アームが常にロックするような車高=40ミリ
  • それよりさらに過激な車高=50ミリ以上

 

この目安は、僕自身が実際に短縮ナックルを必要とする場面で、1つ目安にしているものです。

 

現状の車高で満足しており、大きな段差を通る時や高速道路でごくごく稀にアッパーアームが少し当たるぐらいであれば、短縮量は20mmでも十分なぐらいです。

 

車種によっては例外になる場合もあるという事は踏まえた上で参考にしてみて下さい。

 

それでは。

 

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