先日読者様より、こんな質問を頂きました。
もしドライブシャフトが抜けるとどうなりますか?
そこでこの記事では、ドライブシャフトが抜けるとどうなるのか、お話していきます。
ドライブシャフトが抜ける原因
ドライブシャフトが抜ける原因は1つではありません。
- 事故が原因で抜ける
- サスペンションが折れる
- ロアアームのボールジョイントが原因
- ロアアームの延長が原因
ドライブシャフトが抜ける原因にはこれらが挙げられます。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
ドライブシャフトが抜けるとどうなる?
ここからが、本記事の本題です。
- 走行不能になる
- オイルが漏れる
- スプラインが潰れる
- ドライブシャフトが曲がる
- ドライブシャフトが折れる
ドライブシャフトが抜けるとこのような事が起こります。
順番に解説していきます。
※全部の症状が全て起こるとは限りません。
走行不能になる
まず始めに、ドライブシャフトが抜けると走行不能になります。
ドライブシャフトが片側でも抜けた状態では、エンジンからの出力をタイヤに伝えることは出来ません。
そうなれば、車は走る事が出来ませんよね?
片側のドライブシャフトが刺さっていれば、1つのタイヤだけ回転して走行できそうだけど?
こんな事を考える人もいるかも知れませんが…
車の構造上、駆動がある左右のタイヤは連動しているため、片側のドライブシャフトが残っていたとしても、車は走行する事が出来ないのです。
オイルが漏れる
ドライブシャフトが刺さっている、ミッションケース内には、オイルが入っています。
そのため、ドライブシャフトが抜けてしまうと、ケース内に入っているオイルが漏れてきます。
- オートマ車 ATF
- マニュアル車 ミッションオイル
ドライブシャフトが刺さっている部分を確認すると、オイルシールがハマっている事が確認できると思います。
もちろんケース内すべてのオイルが出てきてしまう訳ではありませんが、抜けてしまった分のオイルは補充する必要があります。
スプラインが潰れる
ドライブシャフトが抜けたい際に、差込先にあるスプラインが潰れる(損傷)場合もあります。
ドライブシャフトの先端にはスプラインと呼ばれる、ギザギザがあります。
ドライブシャフト側のスプラインと、ミッションケース内のスプラインが噛み合うことでエンジンの動力をタイヤに伝えることが可能です。
スプラインが潰れてしまうと、ミッションケース内でドライブシャフトが空転してしまい、使い物にならなくなってしまいます。
ドライブシャフトが曲がったり折れたり
可能性は極めて極めて低いですが、ドライブシャフトの抜け方次第では、ドライブシャフトが折れたり曲がったりする場合もあります。
事故してしまった場合や、ドリフト、ジムカーナなどのスポーツ走行ではあり得なくない話です。
また、逆の場合もあります。
ドライブシャフトが折れたり、曲がったりしてしまったことで、ドライブシャフトが抜ける事も…
ドライブシャフトが折れたり、曲がったりの損傷がある場合(スプラインの損傷も)はドライブシャフトを交換する必要があります。
ドライブシャフトの交換はリビルト品を使う場合が大半です。
※リビルト品とは、中古のドライブシャフトを直して販売しているもの
まとめ
ドライブシャフトが抜けると…
- 走行不能になる
- オイルが漏れる
- スプラインが潰れる
- ドライブシャフトが曲がる
- ドライブシャフトが折れる
このような状態になります。
ドライブシャフトが抜けたからといって、必ずドライブシャフトが損傷する訳ではありませんが…。
この2点は確実です。
- 走行不能になる
- オイルが漏れる
それでは。
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