ドライブシャフトはタイヤを回転させるために、走行中回転を続ける部品です。
エンジンからタイヤへと動力を伝える、大切なシャフトです。
そんな重要な役割を担っているドライブシャフトから、異音が発生する事も珍しくはありません。
ドライブシャフトから異音が出る原因は?
そんなユーザーに向けて、この記事ではドライブシャフトから異音が出る原因について解説していきます。
ドライブシャフトから異音が出る原因
ドライブシャフトから異音が出る原因は5つあります。
- ドライブシャフトのグリス切れ
- ドライブシャフトのベアリングが破損
- ドライブシャフトのどん突き
- ドライブシャフトが車体と干渉
- ドライブシャフトのウエイトが車体に干渉
順番に解説していきます。
※下の3つは車高を下げているユーザーにあり得る原因です。
ドライブシャフトのグリス切れ
ドライブシャフトからの異音で最も多い原因は、グリス切れによるものが1番多いです。
ドライブシャフトには、2カ所のジョイント箇所(ベアリング)が使われています。
ここのベアリングには、グリスが塗られておりゴムのブーツが被さっています。
▪️グリスが使われている理由
- 潤滑性を良くするため
- 金属摩擦での劣化を防ぐため
主に理由はこの2つです。
グリスが回転によって、吹き飛ばされないようにゴムのブーツがしてあるのですが(ドライブシャフトブーツ)ブーツが破れる事があり、そうすると中のグリスが外に出てしまいます。
そうなれば、ベアリングからはグリスが無くなってしまいますよね?
グリスが無くなると、金属同士が直接当たるため異音に繋がります。
ベアリングが破損
先ほどの、グリス切れを放置し過ぎると、さらに異音が酷くなります。
グリスが無い状態で、ベアリングが長いこと使用され続けてしまうと、ベアリングが破損する場合があります。
■ベアリングの故障事例
- ベアリング(球)が削れてガタが発生
- ベアリング(球)が外れてしまった
グリス切れでは異音に気が付かず、ベアリングが破損して初めて異音に気が付いた…
そんなユーザーも多いかもしれません。
ドライブシャフトブーツが破れてから、かなり放置してしまっている方は要注意です。
最悪の場合、走行不能になる事も…
実際に、僕の友人でドライブシャフトのブーツ破れを放置しまくって走行をし続けた結果、ベアリングが砕けて走行不能になりました。
どん突き
ここからは、ドライブシャフトの故障等では無く、車を弄っているユーザー向けです。
車高を下げたり、キャンバーを付けたりしていると、ドライブシャフトがどん突き状態になり、異音が発生する事があります。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
ドライブシャフトが車体と干渉
車高の下げ代によって、ドライブシャフトと車体(フレーム)が干渉する事があります。
車種等によって、ドライブシャフトとフレームの距離は異なるので、一概にこのぐらい車高を下げたら!とお伝えする事は出来ませんが…
ドライブシャフトとフレームが干渉するので、【ゴンゴン】大きめの音が出ます。
ドライブシャフトが車体と干渉する場合は、車高を上げるか逃げ加工を行う必要があります。
ちなみにこちらの車両はドライブシャフトの逃げ加工がしてあります。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
ドライブシャフトのウエイトが車体に干渉
最近の車両では、ドライブシャフトにウエイトがある車も減ってきたのかな…?
※最近見かけない
ドライブシャフトの長さが左右で違う(主にFF)車の場合、ドライブシャフトに黒い輪っかのようなものがドライブシャフトに通してある場合があります。
車高を下げたことで、そのウエイト(重り)が車体やミッションケースに干渉して異音が出る場合があります。
僕自身が過去に乗っていた、スズキのワゴンr がまさにそうでした。
この場合は、ドライブシャフトのウエイトの配置を、ずらしてあげる事で解消します。
この異音に関しては、当時J-LINEというショップに相談して頂いた回答です。(ご存知の方も多いかも?)
まとめ
ドライブシャフトからの異音は、早めの対策をお勧めします。
異音の原因には以下の5つが考えられます。
- ドライブシャフトのグリス切れ
- ドライブシャフトのベアリングが破損
- ドライブシャフトのどん突き
- ドライブシャフトが車体と干渉
- ドライブシャフトのウエイトが車体に干渉
原因にもよりますが、ドライブシャフトからの異音を放置する事はお勧めしません。
早めの対策を。
自分ではどうする事も出来ないよ…
そんな方は、グーピットからお近くの車屋さんを探して、電話での問い合わせも可能なので便利です。
それでは。
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