先日、当サイトの読者様よりこんな質問を頂きました。
車高調を押しても戻らないのですが、これは抜けているのでしょうか?
そこでこの記事では、車高調を押しても戻らない原因について解説していきます。
結論を先に述べておくと、オイル漏れが原因では無くガス漏れが原因である場合が多いです。
車高調が戻らない原因はガスが抜けている?
多くの車高調は、内部にオイルとガスが入っているケースが多いです。最近の車高調はほぼガスが入っている。
昔の車高調はオイルのみが多かったみたい?
車高調や純正ショックを押して、ロッドが戻ってくるのは、内部のガスによる力です。
つまり、オイルとガスの両方が使われている車高調の場合、ガスが抜けてしまうと戻らなくなります。
車高調や純正のアブソーバーを押し込んで戻らない=抜けている
そのように判断される場合も多いですが、必ずしもオイルが全て漏れているとは限りません。
※車高調が抜けるとは、オイルが抜け出してしまうことを意味しています。
車高調にはなぜガスが入っている?
車高調に限った話では無いのですが…
ガスが入っている理由は、キャビテーションを防ぐためです。
キャビテーション?
キャビテーションとは、ショックアブソーバー内のオイルが、圧力低下によって膨張してしまい【気泡化】してしまう現象です。
つまり、内部のオイルを正常に保つためにガスが入っているのです。
戻らない車高調も正常に作動するの?
先ほどもお伝えしましたが、車高調を押し込んで戻らなくなってもそれはガスが抜けているだけとお伝えしました。
そして、そのガスはオイルを正常に保つだけともお伝えしましたね。
そのため、仮にもガスだけが抜けてしまって戻らなくなった車高調であれば…
ショックアブソーバーの機能は問題なく機能すると言うことになります。
ショックアブソーバーの原理は、簡単に言えば内部のオイルによる【減衰力】を利用したものになります。
そのため、ガスが抜けても中のオイルが抜けていなければ、使用にはなんら差し支え無いケースが大半です。
ただし、これは車高調の作り(仕組み)によって異なる場合もありますので、その辺りはご了承下さい。
まとめ
車高調を押し込んでも、戻らなくなってしまった…もう車高調抜けちゃった〜
そんな意見を耳にする事は少なくありません。
実際に僕自身も昔そう思ってました。
しかし、車高調が戻らない=抜けているには直結しない場合も多いです。
これは単純に中のガスが抜けているとこのような状態になります。
もちろん絶対では無いです。ガスが抜けてしまっている以上、オイルが抜けていてもおかしくはありませんからね。
それでは。
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