キャブレターとマニホールドを連結させるために使用している、ゴム製のインシュレーターですが、ここの部分がゴムではなく金属製になれば、劣化もしないし見た目が良いよな…。と思い出し始めてインシュレーター部分をワンオフ製作することにしました。
そこでこの記事では、バイク用のインシュレーターワンオフ製作について紹介していきます。
インシュレーターのワンオフ製作
今回作成する純正インシュレーターの代替えは、キャブレター側とマニホールド側にそれぞれフランジを製作してボルトオンでキャブレターの脱着が可能になるようにすることにしました。
キャブレター側もマニホールド側も圧入で取り付けるため、それぞれの口径を計測して圧入できる寸法でフランジの製作を行います。
外観の形状に関しては、4パターンぐらい絵を描いたのち、決定。
加工は、ワイヤー加工機と呼ばれるNC機械を使用。15mmのアルミ板(A5052)をボルトで適当に重ねて2個いっぺんに切り出します。
削り出しで製作すると、削り出す元となるブロックを固定するためのベースを用意する必要があるため、今回はマシニングではなくワイヤー加工機を使用することにしました。ワイヤー加工機の方が確実に精度は出るので圧入箇所に関してはもってこいです。
同じ部品が2つ同時に切り出されますので、あとは片側にはボルトを通すための穴とキャップボルトの座グリ。もう反対側にはM6のタップを立ててやれば、部品の完成です。
外周のエッジは、サンダーで適当に慣らしておきました。
まだガスケットの製作はしておりませんが、紙タイプのガスケットをカットするか、製作したインシュレーターの両側のボールのエンドミルで溝を作ってゴムパッキンを挟めるようにするかの2択かと思います。
ワンオフのインシュレーター取り付け
製作したインシュレーター側をヒートガンでひたすら温め、キャブレター側とマニホールド側を冷却スプレーでキンキンに冷やしてやれば、比較的簡単に圧入可能です。
マニホールド側の口径の方が大きかったため、少々たたき入れましたが、問題なく取り付け完了です。
これでゴムの黒色もなくなり、ゴムの劣化でヒビ割れてくる心配も皆無です。
まとめ
部品が出る状況下であまりキャブレターとマニホールドの接続部分のインシュレーターをワンオフされる方はいらっしゃりませんが、個人的にはお勧めです。
見た目も良くなるし、ゴムの劣化に悩まされることもありませんね。
今回、インシュレーター部分をワンオフした理由は、ただ単純にゴムの部品を撤去し、黒色を抜きたかっただけですが…。
適合のインシュレーターが存在しない場合は、今回のように金属製でワンオフしてしまうのも1つの手段かと思います。
それでは。
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