先日、当サイトの読者さんよりこんな質問を頂きました。
車高調を付けて、車高を下げてから【ロードノイズ】が気になるようになりました…。原因は何でしょうか?
車高調を付けた後に、ロードノイズに悩まさせる方は少なくありません。
これには2つの原因がありますので、詳しく解説していきます。
車高調を付けてロードノイズが大きくなる原因
- ゴムブッシュが金属になった
- アライメントがズレている
もちろん、車高調を付けた際に発生するロードノイズの原因が必ずこの2つだ!と断言する事は難しいです。
しかし、多くの場合はこの2つのどちらかにロードノイズが大きくなる原因です。
順番に解説していきます。
ゴムブッシュが金属になった
車高調に付属してくるアッパーマウントと、純正ショックに付属しているアッパーマウントには大きな違いがあります。
それはショックアブソーバーとアッパーマウントを固定する箇所の間にある素材です。
- 純正ショック ゴムブッシュ
- 車高調 金属のカラーもしくはピロボール
※車高調でもゴムブッシュの場合もあります。
ショックアブソーバーのアッパーマウントの一部分が【ゴム】か【金属】かというのは大きな違いであり、ロードノイズの原因に繋がります。
純正のゴムブッシュであれば、ゴムが路面から車高調を伝ってくるフレームに伝わる振動やノイズを軽減してくれます。
しかし、そのゴムが金属のカラーやピロボールになる事で、車高調と連結するフレーム部分へと振動やノイズがダイレクトに伝わってしまいます。
ゴムブッシュなら全ての振動やノイズをシャットダウン出来ると言う訳では無いですが、金属のカラーやピロボールと比べればはるかに遮断効率は良いです。
これが、車高調を付けてからロードノイズが気になる方が多い1番の原因になっていると思います。
アライメントがズレている
もう一つの原因は、アライメントのズレによってロードノイズが大きくなっているケースです。
これは車高調そのものが原因でロードノイズが大きくなっている訳ではありません。
アライメントがズレる事によって、タイヤに掛かる抵抗(摩擦)が増える事が原因でロードノイズが多いくなります。
車の構造上、車高を下げたりショックアブソーバーを脱着するとアライメント(トー角)がズレてしまいます。
アライメントのズレとは、分かりやすくお伝えすると、タイヤが進行方向とは違う向きを向いていると言う事です。
アライメントについて詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
進行方向を向いていない状態で、タイヤ転がると地面との摩擦が大きくなります。
この大きくなった摩擦によってロードノイズが大きくなります。
イメージとしては、タイヤが引きずられながら転がる感じです。
ロードノイズを軽減させる2つの方法
- アライメント調整を行う
- ロードノイズ軽減マットを試す
車高調を付けた後のロードノイズが気になってしまうという方は、この2つの方法で解消または軽減する事が出来ます。
アライメント調整を行う
車高調を取り付けてから、アライメント調整を行なっていない…
と言う方であれば、アライメント調整を行う事で、タイヤに加わる余計な摩擦が無くなり、ロードノイズが静かになる場合が多いです。
4輪アライメントは金額が1万円〜2万円(施工する店舗によって異なる)と少しお金が掛かりますが、ロードノイズだけでは無く、直進安定性も取り戻せるのでおすすめです。
ただし、車の状況(アライメントのズレ幅)によって得られる効果はマチマチと言う事は頭に入れておきましょう。
リアのトー角調整が出来ない車であれば、個人的には【サイドスリップ調整】がおすすめです。
サイドステップ調整は1500円ほどで調整可能です。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
ロードノイズ低減マットを試す
ロードノイズを軽減するためのマットが色々なメーカーから発売されています。
これは実際に僕が使った事があるわけでは無いので、強くはおすすめ出来ませんが、一通りYouTubeを覗いた感じ、効果があると言う意見が多かった商品です。
ロードノイズが減った分、エンジン音が気になるようになったとお話ししている動画もありました。
そんなに高いものでは無いので、ダメ元で試してみるのもアリかも?
まとめ
車高調を取り付けて、車高を下げてから、ロードノイズに悩まされる方は少なくありません。
もし、車高調を取り付けてからアライメント調整を行なっていないという方でしたら、アライメント調整を視野に入れてみてください。
車高調でちょっとぐらい車高を落としても、アライメントがさほどズレない場合もあるし、車高調の付け方次第でズレが大きくなる場合もあります。
アライメントのズレは車高の変化やキャンバー角の変化だけではなく、ショックアブソーバーを脱着するだけでもズレるという事を頭に入れておきましょう。
アライメント調整を行う行わないは別として、一度ショップに足を運んで相談してみて下さい。
人によっては、少しのズレでも車を運転しただけで、ズレの有無(大きさ)を的確に把握出来るものです。
それでは。