IS250(GSE20)のフロントナックルを短縮ナックルに交換しました。
基本的に、クラウンも全く同じ作業内容です。どういうか同年式のトヨタセダンは基本同じです。
この記事では、IS250/18クラウンのナックル交換のやり方について、画像多めで分かりやすく解決していきます。
ナックル交換に使った工具
- ラチェット
- ソケット(17.19ミリ)
- スピンナーハンドル
- ギアプーラー
- マイナスドライバー
ナックル交換を行う際は、アッパーアームのボールジョイントを外す必要があります。
そのため、ギアプーラーを用意しておきましょう。
ナックル交換の手順
- ジャッキアップし、タイヤを外す
- ABSのカプラーを抜く
- 全てのボルトを緩める
- アッパーアームとナックルを切り離す
- ロアアームとナックルを切り離す
- キャリパーを外す
- ナックルからハブを切り離す
- ナックルを取り付ける
ジャッキアップとリジットラックの掛け方についてはこちらの記事を参考にしてみて下さい。
残りの工程を1工程ずつ順番に解説しています。
ABSのカプラーを抜く
これは1番初めにやっておきます。
ナックルの裏側(ハブに)にABSのカプラーが刺さっていますので、こちらを抜いておきます。
爪の所に細いマイナスドライバーを差し込み、引っ張ると簡単に外せます。
※車高調が外れていますが、画像は見やすい写真を使っているので今回の作業とは別で撮った写真を使っています。
カプラーを先に外しておく理由は、ここを忘れているといざナックルを外そうとした時に、配線を痛めるリスクがあるためです。
全てのボルトを緩める
そしたら次に全てのボルトを緩めます。
- アッパーアーム(17ミリ)
- ハブの固定部分(19ミリ、4本)
- キャリパーの固定部分(19ミリ、2本)
- ナックルとロアアームの固定部分(19ミリ、2本)
これがナックル交換で外すボルトなので、これを一気に緩めます。
まだボルトは抜かなくて大丈夫です。
ボルトを始めに全て緩めておく理由は、色々外し始めてからボルトを緩めようとすると力を掛けにくい場合があるためです。
足回りのボルトはトルクが掛けられているため、可能な限り始めに緩めておくのがおすすめです。
キャリパーを外す
ここからは順番に、接続部分を取り外していきます。
19ミリのボルトを2本抜くと、キャリパーが外せます。
外したキャリパーは、ブレーキラインに負荷を掛けないように配慮してどかしておきます。
間違えて奥側のスライドピンを外さないようにね。
ボルトをよく見て、外せば大丈夫です。
アッパーアームとナックルを切り離す
次にアッパーアームとナックルを切り離します。
ここはギアプーラーを使うと、すんなり外す事が可能です。
詳しくは、アッパーアームの交換した時の記事で解説しています。
ロアアームとナックルを切り離す
ここまでくれば、ロアアームとナックルを固定している2本のボルトを外して上げると、ナックルを外す事が可能です。
ナックルは、ロアアーム側のピンにハマっているので、少しナックルを持ち上げるようにして上げると外せます。
ナックルからハブを切り離す
ナックルを外したら、ナックルからハブを外していきます。
ナックルを裏から見て、4本同じボルトで固定されているのが、ハブを固定しているボルトです。
ボルトを4本外しても、ぽろっとハブが取れることはほとんど無いと思っていいと思います。
こちらは固着している場合がほとんどなので、ハブとナックルの隙間にマイナスドライバーを入れて外します。
この際、ブレーキローターが邪魔になるので、ブレーキローターを外してから作業しましょう。
ブレーキローターは、ナックルを車体から外す前に取ってしまっていても構いません。
ブレーキローターはこちらのネジ山にボルトを入れて、締め込むとパコっと外れます。
固着が酷いとなかなか外せなくて、イライラすると思いますが、なんとか外します。
バックプレートも一緒に付け替えますので、忘れずに取っておきます。
僕も、過去に交換したナックルの固着が酷くてイライラしながら作業した経験があります。
左が短縮ナックルで、右が純正のナックルです。
今回使った短縮ナックルはベストスタイルというメーカーです。
ナックルを取り付ける
後は逆の手順で、ナックルを取り付けていきます。
- ハブとバックプレートを付ける
- ロアアームとナックルを固定する
- アッパーアームとナックルを固定する
- ブレーキローターをはめる
- キャリパーを付ける
- ABSのカプラーを付ける
- 全てのボルトを締め込み、確認
ナックルを取り付ける際は、逆の手順で組み込めば難しい作業ではありません。
各部のボルトがしっかり締まっているか?ここだけしっかり確認しておきましょう。
ABSのカプラーの挿し忘れにもご注意です。
まとめ
この一連の流れを見て、外す箇所が多いな…。
そんな風に感じてしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。
1つずつボルトを外して、部品を外していけば、全く難しい作業ではありませんので、チャレンジしてみて下さい。
作業は自己責任でお願いします。どうしても自分では交換できないと感じたら、ショップを頼るのも1つ手ですからね。
それでは。
▪️関連記事はこちら