先日中古の車高調を購入しましたので、洗浄&点検の方を行いました。
車高調は水洗いしてもいいの?
こんな悩みを持たれている方も多いようです。
そこでこの記事では、車高調の洗浄方法について解説していきます。
洗浄する際に合わせてチェックしておきたい、ポイントについても合わせて解説していきます。
車高調の洗浄に使うもの
- パーツクリーナー
- ワイヤーブラシ
- シリコンスプレー
- ショップタオル
車高調の洗浄方法
車高調の洗浄手順は以下の通りです。
- ネジ山を部分を軽く掃除
- 車高調をバラす
- ブラシとパーツクリーナーで洗浄
- 汚れを拭き取る
- シリコンスプレーを掛ける
- 車高調を組み込む
車高調の洗浄に伴い、ブラケットやスプリングシートなどを全て外すのですが、その前にネジ山部分を軽く掃除機します。
これをやらずに、ブラケットなどを回してしまうと、ネジ山に砂が噛んでしまい、ネジ山をダメにしてしまう恐れがあります。
軽い掃除が終わったら全てバラしていきます。
今回アッパーマウントは外していません。アッパーマウントがピロボール式の場合は外して洗浄しておく事をお勧めします。
アッパーマウントを外す際はこちらの記事を参考にしてみてください。
車高調の洗浄時は特にネジ山を綺麗にしておきましょう。
固着の防止に繋がります。
ロックシートのネジ山も綺麗に掃除します。
ロックシートやスプリングシートはアルミで出来ているものが多いです。
砂が噛んでいると、アルミは柔らかいのですぐにネジ山をダメにしてしまいます。
全ての洗浄が終わったらネジ山部分にシリコンスプレーを吹き掛けて元通りに組み立てていきます。
556などの潤滑剤を拭く方もいらっしゃいますが、それだと油でベタベタになるのでシリコンスプレーがおすすめです。
今回は、洗浄のついでにバネの交換も行いました。
車高調の洗浄時に合わせて確認しておく4つのこと
- ショックのオイル漏れ
- ダストブーツの破れ
- ネジ山の破損
- スラストシートの劣化
車高調を洗浄するのは滅多にない機会だと思います。
実際に車高調を外してみないと気が付かない事も多いので、各部の点検も合わせて行いましょう。
ショックのオイル漏れ
特にオイル漏れに関しては、ダストブーツが邪魔でチェックし難いです。
あまりにもオイル漏れが酷い場合は、オーバーホールに出すか、メーカーの補修部品を購入し、カートリッジを入れ替えてしまうのも1つの手です。
多くのメーカーがカートリッジの裏側にスペックや品番が書いてある場合が多いです。
ダストブーツの破れ
ダストブーツの破れは車高調の寿命を短くしてしまう原因にもなりかねません。
ダストブーツの破れを放置すると、シャフト部分に砂や砂利が付着し、オイルシールを傷付ける原因になります。
ダストブーツは比較的安いので、破れていたら迷わず変えてもいいぐらいだと思います。
ダストブーツの役割についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ネジ山の破損や痛み
車高調で最も大切と言っても過言では無いのが各部のネジ山です。
車高を調整する上でとても大事です。
ネジ山が潰れている箇所はないか?よく確認しておきましょう。
ロックシートやスプリングシートはネジ山が数周しかありませんが、こちらもチェックしておきましょう。
こちらは素材がアルミなので、ちょっとした事でネジ山がダメになりがちです…
もし、スプリングシートやロックシートのネジ山が破損している場合は、補修部品を買って交換する事をお勧めします。
ちょっとした痛みでも、アルミは簡単に悪化し、ネジが回らなくなってしまう恐れがあるためです。
スラストシートの劣化
スラストシートはバネを外してみないと、劣化の具合が分かりにくいです。
なので、車高調をばらして洗浄する際は、必ずスプリングシートの劣化具合を確認することを忘れずに。
ちなみに今回僕は新品に交換しておきました。
スラストシートが劣化していると、スプリングからの異音に繋がる恐れがあります。
また、スプリングとスプリングシートが直接当たることで、スプリングシートを痛める原因になる恐れもあります。
車高調は水洗いしても良い?
冒頭でもちょろっとお話しました【車高調の水洗い】についてですが…
結論、車高調は水洗いしても全く問題ありません。
仮に水洗い出来ないようなものなら、雨の日乗れませんよね。
車高調を水洗いするのは何の問題もありませんが、注意点もあります。
水洗いしたあと、車高調がびちょびちょのままブラケット等を組み込んでしまうと、中で水分がちっとも蒸発せずにサビサビになってしまいます。
水洗いしたあとは、必ず水分を拭き取り、最後にパーツクリーナーで水分を飛ばしておきましょう。
車高調の水分が完全になくなったら、忘れずにシリコンスプレーを拭いておきましょう。
汚れが酷かったり、錆が酷い場合はワイヤーブラシで擦りながら水で洗い流すと簡単に綺麗になるのでおすすめです。
まとめ
車高調の洗浄は滅多に出来るものでありません。(手間が掛かるからね。)
車高調を外したタイミングでは、必ず洗浄しておく事をお勧めします。
また、洗浄するだけではなく各部の点検も忘れずに行いましょう。
- ショックのオイル漏れ
- ダストブーツの破れ
- ネジ山の破損
- スラストシートの劣化
1年に1回でも、車検のタイミングでも念入りに車高調を洗浄しておく事で車高調の寿命に大きく関わります。
車高調の寿命については詳しくこちらの記事で解説しています。
また、車高調にありがちな【固着】防止にも大きく繋がります。
それでは。