先日購入したクスコの調整式アッパーアームのゴムブーツが破れていたので新品交換しました。
クスコのホームページが見にくくて補修部品探すの面倒になったので、実数計測しながらドンピシャのブーツを探して購入しました。
早速、ボールジョイントのゴムブーツ交換のやり方について解説していきます。
アッパーアームのボールジョイントブーツの交換方法
2個ともパックリ切れてしまっていますね。どうやら取り外し時にミスをして切ってしまったようです。
早速交換します。
作業の手順はこんな感じです。
- 破れたブーツ撤去
- 各部寸法を測る
- ゴムブーツを購入
- ゴムブーツを取り付ける
破れたゴムブーツを取り外す
まずは破れてしまっているゴムを外していきます。
今回、クスコのアッパーアームは圧入式のゴムブーツが使われていました。
圧入式のゴムブーツの場合、細めのマイナスドライバーを使って外していきます。
画像をよく見ると、ブーツが少し浮き上がっているのが確認出来ると思います。
そしたら、いっぺんに取ろうとせず、今度は場所を少しずらしてマイナスドライバーを入れます。
これを何度か繰り返すと、ゴムブーツが外れます。
ゴムブーツの寸法計測
ゴムブーツが取り外せたら、次に各部の寸法を測っていきます。
ゴムブーツを探すのに必要となる寸法は3つです。
- 下側の径
- 上側の径
- ブーツの高さ(長さ)
各部の寸法を把握したら、これに合うサイズのゴムブーツをひたすら探します。
意外とすんなり見つかりました。ヴィヴィオのロアアームボールジョイント用ゴムブーツです。
高さが少し高いですが、これぐらいなら問題無いと思います。あまりにも長さが違い過ぎるとダメですけどね…
下側、上側はドンピシャの寸法です。
ゴムブーツの取り付け
部品が到着したので早速取り付けます。
使う工具達はコレ。
- ラジオペンチ
- ニッパー
- 針金
- グリス
古いグリスを綺麗に拭き取ってから、新しいグリスを入れていきます。
たまにブーツまでにパンパンにグリスを入れる人がいますが、ボールジョイントにそこまで大量のグリスは不要です。
割り箸等で、ボール部分がグリスで一層覆われれば充分です。
塗り過ぎるとブーツを付けた時にはみ出して、グリス塗れになりますよ…
グリスが塗れたら、ブーツを被せます。
お気付きの方も多いかもしれませんが、今回買ったゴムブーツは圧入式では無く、針金で締め付けて固定するタイプです。
そのため、こちらの溝部分に針金を巻き付けて、針金をネジネジしてブーツを固定します。
実際にアームを車体に取り付ける際には、ブーツが潰れますので、ブーツが潰れてもネジネジした針金がブーツに刺さらないように配慮しましょう。
これにて交換完了です。
今回僕は針金を、ラジオペンチでネジネジしましたが、ワイヤーツイスターというそれ専用の工具も存在します。
一回だけ使った事がありますが、これがあるとかなり楽チンです。
使うグリスの種類について
グリスに関しては、今回僕は『モリブデングリス』を使いましたが、アッパーアームのボールジョイントは熱が加わる場所じゃ無いのでリチウムグリスで十分です。
僕がモリブデングリスを使った理由は、リチウムグリスが何処かへ行ってしまい見つからなかったからです。
ちなみにリチウムグリスは緑色の容器に入っているやつですね。交換作業が終わってから発見しました…
金額もリチウムの方が安いです。
少し余談ですが、モリブデングリスは熱が加わる場所や稼働量の多い所に使われるイメージ。
車だと、ドライブシャフトのベアリング(ドライブシャフトブーツの中)にモリブデングリスが使われています。
正直なところ、アッパーアームのボールジョイントはそれほど過激に可動する場所じゃ無いのでリチウムでもモリブデンでもどっちでも大丈夫です。
まとめ
ボールジョイントのゴムブーツが破れてしまう事は珍しい事ではありません。
ゴムブーツの破れを放置すると、ボールジョイントにガタが発生してしまい、かえって高く付いしまう事も無きにしもあらず。
ゴムブーツはとても安いし、交換も簡単なので早めに対処しておきましょう。
基本的に、車に使われているボールジョイントのゴムブーツを交換する方法はどれも同じです。
- ロアアーム
- アッパーアーム
- トーコントロールアーム
- タイロッドエンド
ブーツ交換の参考にしてみて下さい。それでは。