自分で金属パーツをバフ掛けしてみたいけど、やったことないからやり方が分からない…
そんな方の手助けとして、初心者の方でも分かりやすいように、バフ掛けのやり方について解説しています。
過去に僕がバフ掛けした金属パーツも最後の方にちょろっと紹介します。素人でもここまで綺麗になるんだ!ってやる気が出るかもしれません。
バフ掛けとは?
バフ掛けとは金属や塗料面を綺麗に磨くための道具を使って磨く事を意味します。
この記事では、金属のバフ掛けについて解説していきますが、バフ掛けは金属だけに限った事ではないという事を頭に入れておきましょう。
バフ掛けの種類
バフ掛けには大きく分けて3つの種類があります。
- 布バフ
- フェルトバフ
- スポンジバフ
布バフ
布バフは金属に光沢を出す前の、下処理に使われます。
目の粗さは様々ですが600番〜という数値が一般的です。
金属に光沢を出すためには、下処理も物凄い大事なので番手を刻んで少しずつ磨くというのも大切です。
ただし、布バフは使わなくても充分綺麗に出来るので、今回は紹介するやり方の中では使いません。
フェルトバフ
今回紹介するやり方で使うのが、こちらのフェルトバフです。
おそらく、これから金属をバフ掛けしようとしている方が1度はみた事があるかと思います。
こちらがフェルトバフです。
こちらの画像は、グライダー用のフェルトバフですが、インパクトドライバー用も販売されています。
スポンジバフ
スポンジバフは、主に板金屋さんやコーティング屋さんが使う事が多く、車やバイクなど塗装面を綺麗にするために使われる事が多いです。
俗に言われるポリッシャーという機械にセットして使われる用途ですね。
バフ掛けに必要なもの
今回紹介するバフ掛けに必要な道具は以下の5つです。
- グラインター
- フェルトバフ
- 青棒
- 液体研磨剤
- ショップタオル
※バフ掛けは、インパクトドライバーを使う方法もあるのですが、グライダーの方が回転数が高くより光沢が出やすいのでここではグライダーを使ったやり方を紹介します。
1番右手に置いてある、緑色っぽいブロックのものが【青棒】です。
バフというのはあくまで研磨剤を付けて使う物なので、研磨剤が必要不可欠です。
今回は【青棒】と呼ばれる固形の研磨剤を使ったバフ掛けを紹介していきます。
ちなみにショップタオルとはコイツの事。これ結構丈夫だし使い勝手が良く、車やバイクを弄るときにも重宝する優れもの。
金額も安いのでおすすめです。
バフ掛けのやり方【手順】
- フェルトバフに青棒を付ける
- フェルトバフを金属に当てる
バフ掛けのやり方はたったこれだけです。
まずは、グライダーにフェルトバフを取り付け固定したら、グライダーを回転させて青棒を付着させましょう。
そしたらそのまま金属に当てて、磨いていきます。
画像の青棒を良く見ると、サンダーで当てたため、削れているのが分かりますね。
同じところを念入りに磨くと、熱を持ってしまい焼きが入ってしまいます。そうすると当然ながら仕上がりが綺麗にいきません。
バフ掛けする材料を満遍なく少しずつ磨きましょう。
ざっくりですが、バフ掛けが終わるとこんな感じです。大体5分程度でこのぐらいまで仕上がりました。
機械バフを当て終わったら最後に、液体研磨剤を使って光沢のムラを撮っていきます。
僕がいつも使っているのがこちら。
これすげー良いんですよ。磨きながら液体研磨剤の番手がどんどん上がっていくので、下処理が雑でも光沢が出ます。
液体研磨剤は、ショップタオルに付けて手作業で磨きます。
磨き終わったのがこちら。
今回僕がバフ掛けしていたのは、バイク用のステップ。足を乗せるところです。
テカテカですね〜。気分が良くなります。
使用する機械や慣れくると、もっと細かい部品も同様に機械バフが可能です。
バフ掛けは素材に注意
金属ならなんでもかんでもバフ掛けして良いのか?
これは大きな間違いです。
バフ掛けする際は素材に注意します。
具体的にバフ掛けしてはいけない素材は【鉄(SS材)】です。鉄はバフ掛けしてしまうと、後になってからサビサビになってしまいます。
バフ掛けするものが鉄なのか?ステンレスなのか?区別したい場合は磁石をつけて見て確認しましょう。
鉄なら磁石が張り付き、ステンレスなら磁石がくっ付きません。
僕がバイクを弄る上でバフ掛けしてきた素材は以下の通り
- ステンレス
- アルミ
- 真鍮
- 銅
ステンレスを除く素材達は、時間が経つとくすんできますが、再研磨すればすぐに輝きを取り除きます。
真鍮や銅はバフ掛けすると色感のある光沢が出るのでおすすめです。
バフ掛けは機械を使わなくても出来る?
バフ掛けしたいけど、ドリルやリューター、グライダーは持っていない…
そんな方もいらっしゃると思います。
そんな方でも、根気が有れば金属に光沢をもたらす事は十分可能です。
こちらの写真をご覧下さい。
これはバイクのキャブレターですが、様子がおかしいですね。
これは以前に僕が自身が、【素手1本】で磨いたキャブレターです。機械は一切使っていません。
機械バフに頼らずとも、素手でもこのぐらいの光沢を出す事は充分可能です。
もちろん、磨く素材によっても光沢の出方は異なります。
キャブレターのバフ掛けは過去に3つほど行っています。そこで得た経験や知識というのはこちらの記事で解説していますので、こちらも読んで頂けたら嬉しいです。
バフ掛けするとこんなに光沢が出る
ここからは少しだけ、僕が過去にバフ掛けした金属部品の紹介をしていきます。
僕のバイクは基本的にメッキを掛けている部品は無く、全てグライダーと人力で磨き上げたパーツ達が取り付けられています。
根気だけあれば、お金はほとんど掛からないのでバフ掛けはおすすめですね。
まとめ
バフ掛けをやったことの無い人からしたら難易度が高く感じてしまう方も多いですが、何を使ってどうやるのか?
これだけ身につけてしまえば後はそれを実践するだけです。
どうやってバフを当ててあげれば、より綺麗に仕上がるのかなど、コツのいる作業ではありますがそれはやっていれば自然とわかってくる事です。
まずは試しにバフ掛けしてみましょう。
フェルトバフと青棒はそんなに高いものではないのでとりあえずポチッと買って磨き始めてみましょう。
それでは。