現在ゴムのキャップが取り付けられているところの代替え品として、真鍮製のキャップを作りたいのですが、今の職場にはNC旋盤がない…。
そこで汎用旋盤を使用して、12ミリの丸棒の先端をR形状に切削加工しましたので、この記事では汎用旋盤で先端をR形状に加工する方法について紹介していきます。
治具を製作して先端のRを加工する方法もありますが、今回紹介するのは治具は使わずに加工する最もシンプルな方法です。
使用するもの
- ロウ付けバイト
- ソリッドバイト
- ラジアスゲージ
汎用旋盤で先端をR状に加工する場合は、ロウ付けバイトやソリッドバイトをR形状に削ってやりその削った刃物をワークへ当てていく方法が手っ取り早いかと思います。
今回は、かなり大きめのRでバイトを削ってあります。
バイトをR形状に削る際には、刃先部分よりも下側が大きく削る感じで逃しが必要です。
Rの形状をどうしてもうまく削れない…。という場合は、コーナーラウンジカッターを使用することで、綺麗なR形状を用意できます。
本来旋盤で使用する刃物ではなく、フライス盤やマシニングセンター等の工作機械で加工する際、外径面のR面取りに使用する工具です。これを旋盤の刃物台に固定するための治具を作ってやれば、R形状に切削する際の工具として使用可能です。
汎用旋盤にて先端をR形状に切削する方法
R状に加工したバイトを後はワークに当てて、先端を削っていくだけです。
回転はかなりゆっくり。確か300回転ぐらいで加工した気がします。送も手動でかなりゆっくりです。
今回みたく、ワーク半径よりも大きめのRでバイトを作れば、先端のRはかなり楕円になります。ワークの半径RピッタリのRでバイトを作れば、綺麗な半球面に仕上がりますね。
今回のワークだと、12ミリの直径なので、R6でバイトを削ってやれば半球形状に仕上がります。
最後に紙ヤスリで仕上げて完成。
まとめ
普段から汎用旋盤を使う人間ではないので、それほど旋盤の知識は豊富ではありませんが、おそらく汎用旋盤で先端のR形状を作る場合は、この方法がスタンダートではないかな?と思います。
YouTube等を見ていると、刃物台を取り外して、そこに回転機能を備えた治具を設置して、R状の加工をしている方もいらっしゃいますね。
頻繁に先端へR形状の切削をするのであれば、その方法の方が良いかなと個人的には思います。
それでは。
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