先日、知り合いのところから、長期間放置されて内部が悲惨なほどに錆びてしまったバイクの燃料タンクを預かってきました…。
そこでサンポールと重曹を使用した燃料タンク内の錆び取り作業を行いましたので、サンポールを使用したタンク内の錆び取りについて紹介していきます。
用意するもの
- サンポール
- 重曹
- マグネット
- ヒートガン
重曹は、タンク内の汚れ落としとサンポールの中和目的で使用しています。
ヒートガンは、タンク内の洗浄をした後に内部を完全乾燥させるために使用。
サンポールと重曹を使った燃料タンク内の錆び取り
今回の燃料タンクは、ガソリンが中に残っているまま長期間放置された燃料タンクだったため、タンクの中にはガソリンとサビが混ざった個体が大量に…。
そのため、タンク内にフレキシブルの棒の先端にマグネットが取り付けられている工具を燃料タンク内部に突っ込み、取れるだけの大きめのサビを除去するところからのスタート。
タンクの内部構造的に、ひっくり返して振ってもなかなか中のサビが落ちない状態…。
ちなみに今回作業しているタンクは、ホンダのドリーム50の純正タンク。フレーム部分に乗っかる箇所が左右で全面繋がっていないため、このカスを取り除くだけでも相当の時間が掛かりました…。
これが自分のタンクでどうしてもこれを使用するなら、裏面の底面をカットして、TIG溶接で塞ぎ直すかなって具合…。
上の画像は、今回取れたゴミの半分ぐらい…。
あらかた大きめのサビとガソリンのカスが取れたので、あとはサンポールを入れて放置。
▪️サンポール投入前
▪️サンポール投入後
サンポールを投入して放置した時間は大体3時間程度。すでにサビで穴が空いていたため、ほどほどにしました。
投入したサンポールは、7L容量のタンクにサンポール2本と水道水。
入り口付近まではサンポールを溜めていませんので変化はありませんが、そこ面は鉄の地が見えるぐらいまではサビが取れました。サンポールを排出したあとは、重曹をたっぷり入れて水を入れてがっつりタンクをゆすって水を排出。これを数回繰り替えてして、最後は水に重曹を混ぜたものを入れて1時間ほど放置。
重曹を水に溶かして、タンクをがっつりゆすって排出すると、サンポールで剥がれたサビが結構取れます。重曹は購入した1kg全て使い切り。
これは今回のタンクとは別件ですが、同様にサンポールに浸した錆びた鉄のビフォーアフター。
最後にひたすらタンク内を水で洗い流して、ヒートガンにて内部に残った水分を飛ばして作業完了。
あまりにもヒートガンでがっつり温めてしまうと、タンクが変形したりまた別のトラブルの原因になりますので、その辺りは注意が必要です。
このあと、タンク内に空いている穴を溶接で埋めて、タンク内のコーティングをする予定とのこと。
まとめ
燃料タンク専用の錆び取り剤もありますが、正直サンポールでも十分サビは取れますし、値段的にも大変リーズナブルです。
もっと安く済ませたい。という人はダイソーに売っているサンポールの類似品でもほとんど同じ錆び取り効果があります。
燃料タンク内の錆び取りといえば、花咲Gが有名ですが、過去に先輩が使用しているのを見て、これならサンポールでやるわって思ったのが個人的な意見。
サンポールを使用したあとは、そのままにしておくとすぐにサビが発生し、状態が悪化することも…。
そのため、中和が必須。作業後は、中を水で完全にゆすいだ後、完全に乾燥させてタンク内の専用コーティング剤が必要です。
それでは。
※サンポールを使った錆び取りは推奨はしませんけどね。やるのであれば、自己責任で。
▪️関連記事はこちら