先日、アルミパーツの深い傷を取り除くために、横着してバフと青棒で強引に研磨したところ、熱が加わり過ぎたせいか酸化被膜が出来てしまい、磨いても磨いても光沢が出ない状態に…。
一度アルミの表面を覆っている酸化被膜を除去してから、再度磨きをすることに。
そこでこの記事では、酸化被膜の除去方法について簡単に紹介していきます。
アルミの酸化被膜を除去する方法
手っ取り早くアルミの酸化被膜を取り除く方法としては、表面をヤスリ等で削って酸化被膜を取り除く方法。
上の画像で右側のパーツが酸化被膜が表面を覆っている状態。左右のパーツを同じ仕上げ用の液体研磨剤で磨いても、右側は薄ら白く濁った状態です。酸化被膜が覆った状態になると、液体研磨では結構根気良く擦っても状態は変わりません…。
ただ単に表面に白錆が発生してるだけなら、液体研磨剤で簡単に取れるんですけどね…。
どうしようもないので、一度紙ヤスリを使って、表面を削り落とします。
今回は、1500番の耐水ペーパーを使用して、削りました。このぐらいの番手であれば、普段から使用しているシェイクモーリーという研磨剤でペーパー目が消えちゃいます。
酸化被膜が出来てしまった方のパーツも、白いくすみが取れて光沢のある感じに仕上がりました。
酸化被膜は、表面に薄ら膜が張っているだけですので、液体研磨剤でも簡単に取れそうなものなのですが、経験上簡単には取れない…。もうこの状態になったらヤスリで削ったほうが早いです。
業者さんとかだと、ブラストを使用して酸化被膜を除去するところが多いかと思います。
溶剤で溶かす方法もある
今回は、表面の酸化被膜を削り落とす方法を取りましたが、溶剤で溶かす方法もあります。
- アルミ酸化膜剥離剤
- アルマイト剥離剤
- パイプユニッシュ
- サンポール
このあたりの溶剤を使用すれば、アルミの表面が溶けるので、一緒に酸化被膜が取れるかと思います。
酸化被膜を溶かしたことがないので分かりませんが、おそらく取れるはず。
パイプユニッシュやらサンポールに関しては、酸化被膜は取れても、光沢のある状態には絶対になりませんので、磨き直しが必要に。上の画像がパイプユニッシュで表面を溶かした後。
酸化膜剥離に特化した製品は、比較的価格帯がお高めです…。おそらくですが、アルミクリーナーとして売られている商品だったら、同様の力があるのではないかと思います。
まとめ
アルミの表面に酸化被膜が出来てしまった場合は、削り落とすか溶剤を使用して取り除くかの2択です。
アルミ特有の白サビと一見見分けは付きませんが、酸化被膜が張った状態になると、液体研磨剤では簡単に除去することが出来ません…。
※専門家じゃないからこの2つの違いは正確に把握しておりませんが。
バフ掛けでかなり大きめの傷まで強引に拾うためから、稀にアルミに酸化被膜が出来てしまうことが…。この時は、諦めてヤスリで一度表面を削ってから再研磨する形を取っております。同じ磨き方をしても、酸化被膜が出来る時と出来ない時があるので、おそらくアルミの番手による違いかな…。と。
それでは。
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