モンキーのマフラーを交換したのですが、マフラーの抜けが良くなるとガソリンが薄くなるのですか?つまり、キャブセッティングが必要になると言うことでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのマフラーを交換したらキャブセッティングが必要なのか?というテーマでお話ししていきます。合わせて、マフラーの抜けが良くなると、なぜガソリンが薄くなるのか?と言う点についても。
【モンキー】マフラーの抜けが良くなるとガソリンが薄くなる?
マフラーの抜けが良くなると、燃焼室に入り込むガソリンは薄くなります。
そのため、マフラーを交換した後は再度キャブセッティングが必要になります。ただし、マフラーを変えたら絶対にキャブセッティングが必要になるとも限りません。これはケースバイケースです。
これは、マフラーを交換して抜けが良くなることで吐き出される空気の量が増え、エンジン内部に吸われる空気の割合が多くなるため、ガソリンの割合が変わります。
- 抜けが良くなる 空気の割合が増えるためガソリンを多くする
- 抜けが悪くなる 空気の割合が減るためガソリンを少なくする
排ガスの出が良くなると、その分吸気ポートから吸える吸気の量が増えます。
吸気ポートからの吸い込み量が多くなった時に、霧状になっているガソリンと空気の重さを比較すると空気の方が断然軽い。そのため、空気の方が多く取り込むので、ガソリンの割合が少なくなってしまいます。それをリカバリーする目的でメインジェットの番手を大きくして、ガソリンの割合を上げてやると言った感じです。
純正マフラーから社外品のマフラーに交換したようなケースであれば、走行に支障が出るぐらい、セッティングが変わります。
社外マフラーから社外マフラーへの交換の場合は、何も走行に問題が無いのであれば、キャブセッティングを調整し直さなくても問題ない場合もあります。
バッフルの脱着でも変わる
マフラーそのものを交換しなくても、マフラーのバッフルを外したり付けたりするだけでも、キャブセッティングは変わります。
これは、マフラーを交換した時と同じように、排気抵抗が変わるためです。
- バッフルを外す 排気抵抗が下がる
- バッフルを付ける 排気抵抗が上がる
余談ですが、キャブセッティングが濃いかな?薄いかな?で迷ってしまったら、バッフルを脱着して、調子良く走る方を見極めてやれば、現状が濃い状態なのか、薄い状態なのか1つの判断材料にすることも出来ます。
まとめ
モンキーのマフラーを交換して、以前使用していたマフラーよりも抜けが良くなるマフラーになった場合、ガソリンの割合を多くしてやる必要があるため、キャブセッティングが必要になる場合があります。
マフラー交換=キャブセッティングが必要。とは限りませんが…。
これは、排気抵抗が減ることで、排気される空気が増えるため、吸い込む吸気が多くなるためです。
※排気抵抗が減れば減るほど、排出効率が良くなると言う訳でもないのですが…。
吸い込む量が増えた時に、霧状になったガソリンと大気中の空気では、断然空気の方が軽いため、吸い込む割合は空気の方が多くなるので、ガソリンの量を増やして、混合気の比率を変えて帳尻合わせが必要になるのです。
それでは。
▪️関連記事はこちら