モンキーを現在組み込み中なのですが、リアスプロケットが偏心しており、タイヤを回転させると、チェーンが張ったり弛んだりしてしまいます。これは一体何が悪いのしょうか?どうしたら、直せますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのリアスプロケットが偏心してしまう原因んと対策方法について紹介していきます。
リアスプロケットが偏心してしまう原因
モンキーのリアスプロケットが回転する際に、偏心してしまう原因は以下の2つ。
- スペーサーの問題
- スプロケットの固定方法の問題
1つはリアのスプロケットをオフセットさせるために使用するスペーサーの精度に問題があるケース。つまるところ、スペーサーの穴位置がズレていることで、偏心してしまうケースです。
もう1つスペーサーでありがちなのが、スペーサーを使用することで、スプロケットがハブの出っ張りに噛まなくなり、スプロケットの位置が出ないケースです。
スペーサーではなく、リアスプロケットの固定方法の問題で、スプロケットがセンターに来ないケースも多いです。
本来であれば、リアスプロケットの位置はスタッドボルト部分にあるスプラインにスプロケットの取り付け穴がハマり込む形になります。これで、スプロケットの位置がほぼ決まります。
ただ、スプロケットの固定部分を純正のスタッドボルトではなく、ただのボルトにする方も多い。(僕自身もこの方法で、固定しています。)この固定方法だと、スプロケットの位置が出ないので、回転する際に偏心してしまう可能性が高いです。
スプロケットの中心部分の穴とハブの出っ張りの内径と外径同士はそこまで精度良く、ガッツリハマり込むものではないため、ここだけではスプロケットがピッタリセンターに来ないのです。
対策方法
リアスプロケットが偏心してしまっている場合の対策方法は以下の2つ。
- 純正のスタッドボルトを使用しナットで固定
- スプロケットを皿ネジで仮固定してから組み付け
純正のスタッドボルトを使用するのが一番ですが、もしボルトで固定したい方は、M8P1.25(標準ピッチ)の皿ネジを用意して、一度このボルトでスプロケットを固定します。
ボルトを1本づつ軽く締め付けて、徐々に徐々に締め込む形で3本の皿ネジを本締めします。
本締め出来たら、1本皿ネジを外して普通のボルトへ交換。これを3回繰り返して、スプロケットの固定が完了です。この時使用するネジは、それなりに名の通っている会社のネジを使用することをお勧めします。ネジ部分に対して、テーパー部分の切削がズレていると、これをやっても変わらないかと思います。
この方法で固定してやるだけで、偏心していたスプロケットはかなり改善します。
リアのスプロケットを固定する際には、トラスコの皿ネジを使用しています。
スペーサーをハブ側に固定し、スペーサー側のタップにスプロケットを固定する場合は、スペーサーの固定とスプロケットの固定で2回この作業を。
まとめ
モンキーのリアスプロケットが偏心してしまう原因は以下の2つです。
- スペーサーに問題がある
- スプロケットの固定方法に問題がある
スペーサーの精度やスペーサーを挟み込むことで、スプロケットの位置がズレてハブの出っ張りやスタッドボルトのスプライン部分にスプロケットが固定されないケース。
スプロケットをただのボルトで固定してしまっていることで、スプロケットのセンターが出ていないケース。
この2つのどちらかが、スプロケットが偏心してしまう原因になっている可能性が高いです。
ただのボルトでスプロケットを固定している人は、記事中でも紹介した皿ネジにて、一度センターを決めてから、使用するボルトへ交換する方法で固定してみてください。結構これで改善します。
それでは。
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