別に足回りも触っていないし、タイロッドも触っていないのに、なんでサイドスリップ(タイロッド)がズレるのかよく分からない…。
先日、このような相談が…。
そこでこの記事では、サイドスリップが狂う原因について簡単に紹介していきます。
サイドスリップが狂う原因
足回りを触っていないくても、タイロッドエンドを触っていなくても、サイドスリップが狂う原因は、足回りに使用されているゴムブッシュ類のヘタリにあります。つまつところ、部品が傷んで来ると、何も弄ってなくても、サスペンションがズレてくるということです。
サスペンション周りには、多くのゴムブッシュが使用されており、これらは年数が経てば経年劣化し、走行距離が伸びるとその分負荷が掛かるため、痛みます。
ゴムブッシュがこのような状況下で、劣化していくと新品のゴムブッシュの時はサスペンションの取り付け位置が微妙に変化します。そのため、タイロッドエンドが固定されるナックルの位置関係がズレることで、サイドスリップの数値が狂ってきます。
また、タイロッドに通じるステアリングラックを固定している箇所にもブッシュが使用されており、タイロッド周り(ステアリングラック)自体の位置が変化することも当然あります。
そんなこんなで、サスペンション周りを弄ったり、タイロッドを調整したりしなくても、徐々にサイドスリップがズレていきます。
大きな衝撃でも狂う
大きな段差を強引に降りたりするような乗り方をした場合も、衝撃によって、足回りに些細なズレが生じるため、サイドスリップの数値がズレます。
たまにコンビニから出ていく車で、そこの段差から降りちゃうの?みたいな車。
あれを1発やっただけで、サイドスリップの数値はズレてしまうぐらい、シビアだったります。(あれでズレるか否かは、おり方によっても変わってくると思います。)
そのぐらいであれば、走行時に異変を感じるほどの影響は出ないかと思います。毎日毎日やっていれば話は別ですけど。あくまでも、それだけでサイドスリップの数値に変化が出るということです。
まとめ
車のサイドスリップは、足回りを弄ったり、タイロッドを自ら調整しなくても、足回りに使用されているゴムブッシュの痛みによって、サスペンションの取り付け位置が微妙に変化していくため、ズレが生じます。
また、劣化だけではなく、日々の走行の中でサスペンション周りに大きな衝撃が加わったりするような場面でも、サイドスリップの数値にズレが生じます。
たまに街中で見かける、車の出入りを想定してない縁石から車を強引に乗り入れたり、降りたりしちゃっているような乗り方をしたりなんかすると、それだけで数値で見れば狂います。
乗り方で悪化させているケースもありますが、基本的には乗っていれば少しずつサイドスリップはズレていくものですので、多少の狂いが生じていても、何か問題があってそうなっているわけではありませんので、気にするようなことでもありません。
それでは。
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