今年の暮れにあるイベントに向けて、アクセルワイヤーの取り回しを変更していたのですが、既製品のアクセルワイヤーだとどれもこれも全長が長過ぎて、希望の取り回しには程遠い…。
そしたらやることは1つ。アクセルワイヤーを短縮加工ですね。
そこでこの記事では、アクセルワイヤーの短縮方法について紹介していきます。
使用するもの
- グラインダー
- ライター
- ペンチ
- 電光ペンチ
- タイコに使う端子
- ハンダコテ
今回使用した工具類はこんなところです。
後は、長さ計測に使用するノギスやらメジャーやら。
【モンキー】アクセルワイヤーの短縮加工
アクセルワイヤーの短縮加工をする際の手順は以下の通りです。
- ワイヤーの吐出量を計測しておく
- ワイヤーのタイコ部分を切断
- アウターを希望の長さにカットする
- アウターのエンドを取り付ける
- タイコ部分をカシメてハンダで固定
ワイヤーの加工に入る前に、アクセルワイヤーの吐出量を調べておきます。この数値を測っておかないと、どのぐらいワイヤーをカットすれば良いか分からなくなってしまいます。(アウターのカット量と同じだけカットすればOKですが。)
そしたら、まずはワイヤーの先端側にあるタイコ部分をグラインダーでカットしてやります。
グラインダーを使用しなくても良いですが、スパッと綺麗にカットしないと、ワイヤーの先端が広がってしまい、アウターの中を通しにくくなるので、ニッパー等で強引にカットしない方が後々の為です…。
タイコをカットしたら、アウター部分のカットする位置よりも、中のワイヤーが手前に行くように、ホルダー側からワイヤーを引っ張ってやります。これをやっておかないと、ワイヤーも一緒にカットしちゃうので、ワイヤーの長さが足りなくなってしまいます。
アウター側を希望の長さにカットしたら、引っ込めておいた中のワイヤーを再び出してやります。
この時、鉄のスパイラルのさらに内側にあるプラ製のワイヤーガイドの穴が溶けて潰れていたので、ピックツールを使って入り口を解放してやりました。(ワイヤーが出てこれない状態になったため。)
次に、ワイヤーを加工前の吐出量と同じになるよう、カット。
ワイヤーをカットしたら、アウターのエンドを取り付けます。カットしたアウター側に残っているエンドを外して移植です。このエンドの外し方は、エンドをプライヤー等で軽く摘んで、エンドを軽く(5秒〜10秒程度)ライターで炙れば簡単に取り外しできます。
再びはめる時には、再度エンドをライターで温めてやり、押し込んでやれば入っていきます。(今回は、このエンドは使用しませんが…。)
今回は、別でガイドを作成してワイヤーの取り回しがスムーズになるようにしています。
最後に、端子の圧着箇所を、電光ペンチにて圧着したのち、端子側をカットしてハンダコテで完全に固定してやれば作業完了です。
▪️今回使用した端子はM3用の丸端子
※若干太くてキャブのトップの穴を通過しなかったので、サンダーで削って径を小さくしました。
まとめ
あまりアクセルワイヤーを短縮加工する方はいないかと思いますが、比較的簡単に全長を変更することが可能です。
自分のバイクに合わせて、アクセルワイヤーの全長を決めてやることで、一切無駄のない取り回しになりました。後は、ワイヤーのアウターに書いてある品番やらメイドインジャパンの文字を消したら完璧。これは、アセトンで擦れば消えます。
多分、除光液でも消えると思う。
どうしても、市販品のアクセルワイヤーに希望の長さがない場合は、短くする分にはちょっとの加工で可能ですので、1つの手段かな〜。と思います。
今回、タイコのカシメには、端子を使用しハンダでくっつけてありますが、ペンチ等で引っ張ってみましたが、取れる気配はありませんでしたので問題ないかと。
どうしても不安であれば、ワイヤーと同じ材質でタイコを作成し、TIG溶接で溶接してやるという方法もあります。
それでは。
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