少し前にバイクの部品をバフ掛けして綺麗に仕上げたのですが、1ヶ月ほど目を離している隙に物凄い勢いで腐食が進行…。
そこでバフ掛け後の金属パーツにクリア塗装を施工しましたので、バフ掛け後のクリア塗装について少しお話ししていきます。
クリア塗装をしてしまうと、どうしても折角の光沢が曇ってしまうので、基本的にはクリア塗装をしない方が良い。というのが個人的な意見です。
使用した塗料
今回、バフ掛け後のクリア塗装に使用した塗料は、ホームセンター等で安価に購入できるラッカースプレーのクリアです。
ビバホームにて購入。
本来なら、2液のウレタン塗料を使用したいところですが、今回は実験的に塗料を乗せてみたかっただけなので、とりあえず缶スプレーで。これが良ければ、友人のところに行ってガンを借りようかと思います。
ウレタン塗料だったら磨けますし。
バフ掛け後のクリア塗装
バフ掛けをして鏡面にしたのち、パーツクリーナーで洗浄後にシリコンオフでばっちり脱脂をした後に、クリア塗料を表面に乗せていきます。
磨きの際に使用するコンパウンドには油分が含まれていますので、しっかり脱脂しないと塗装が弾いてしまうので注意です。
上の画像がクリア塗装をする前。下側がクリア塗装をした後の画像です。(実際は、もう少しくすみが出ている状態でクリアを乗せています。塗装をした日の画像を撮り忘れた…。)
磨いてある部品だということは分かりますが、どうしても磨いたまま表面処理をしない状態と比較してしまうと、曇ったような光沢になってしまいます。
使用する塗料であったり、塗装の技量の問題もありますが、基本的には塗装処理をしてしまうと、光沢は薄れてしまいます。
そのため、今回の部品はさておき、基本的にはアルミのパーツをバフ掛けした場合は、表面処理をせずにくすみが発生したらその都度磨くのがお勧めです。
上のバイクのアルミパーツは、数年ほど前に磨いた部品も多いですが、表面処理等は何もせずに1年に一回ぐらいの頻度で軽くコンパウンドで磨き直して現状維持を行なっています。
アルミなら専用塗料が必須
今回塗装したパーツはぱっと見アルミのようにも見えますが、アルミではないのでアルミ専用の塗料は使用しておりませんが、アルミーパーツのバフ掛け後の処理にクリア塗装を検討されているのであれば、アルミ専用の塗料を使用することをお勧めします。
アルミ専用塗料を使用しなくても、塗装が全く乗らないわけではありませんが、耐久性は確実に低下します…。
ミッチャクロンを使用して下処理をするという方法もありますが、バフ掛け後のクリア塗装であれば、曇りがさらに酷くなるので個人的にはおすすめしません…。
ウレタンクリアでも乗らないことは無いですが…
ちなみに業者さんやメーカーから売られているポリッシュ系のアルミパーツの場合、表面処理にはパウダーコートのクリアが施工されているケースが多いです。
まとめ
- 上側 クリア塗装あり
- 下側 クリア塗装なし
バフ掛けした金属パーツにクリア塗装を施工することで、金属表面のくすみ(腐食)を抑えることができますが、その反面せっかく磨いて仕上げた表面の光沢は曇りがかった見た目になってしまいます。
多少見た目が落ちてでも、メンテナンス性を。というのであれば、クリア塗装はお勧めですが、そうではない(光沢のクオリティ第一)ケースに関しては、表面処理をせずに定期的に磨きをすることをお勧めします。
ある程度、鏡面仕上げになっていれば、くすみが発生してもホワイトダイモンド等を使用すれば、すぐに元通りのクオリティに戻りますので、そこまで手入れが大変になることもないかと思います。
それでは。
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