ホイールを変えたいのですが、車体のホイールボルトがM14で履かせたいホイールがM14に対応しておらず、ナットホールがM12用になっています。このホイールを履くにはどうすれば良いですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ホイールボルトがM14の車にM12のホイールを履かせる方法について紹介していきます。
ホイールボルトがM14の車にM12用のホイールを履かせる方法
ホイールボルトがM14の車にM12用のホイールを履かせる方法は、以下の2パターンです。
- M14→M12の変換ボルトを使用する
- ホイールのナットホールを拡張する
M14→M12の変換ボルトを使用する
M14の車にM12のホイールを取り付けるための、変換ボルトが存在します。
▪️M14→M12の変換ボルト
主に欧州車でありがちなケースですが、このような変換ボルトを車体側に取り付けてやることで、ホイールを固定するネジの部分がM12になっているため、ボルトではなく、ホイールナットを使用しM12のホイールを固定することが可能になります。
R56のミニクーパーはM14のボルトで4穴のPCD100ということもあり、この方法でM12用のホイールを履かれる方が大半多いです。
日本車だと、クラウンクロスオーバーでも同じような使い方が可能です。
クラウンクロスオーバーの場合は、純正のボルトがM14の球面座。そして5穴のPCD114.3ですので、一般的に出回っているホイールをそのまま履かせることが出来ませんが、こちらのような商品を使用することでM12用のボルトが使用可能です。
ホイールのナットホールを拡張する
※この写真はナットホールを拡張しているわけではありませんが…。
変換ボルトを使用せずに、M12用のホイールをM14の車に使用したい場合は、履かせるホイールのナットホールをM14のボルトが通るように穴を拡張してやる方法もあります。
加工する際には、M14のボルトが通れば良いので、ナットホールを15mm〜程度に広げてやればOKです。
ちなみに、ミニクーパーのM14対応ホイールのナットホールは16mmで穴が開けられていました。
※ただし、テーパー部分の面積が小さいと無闇に穴を拡張してしまうと、テーパー面積がなくなり、ホイールの固定が不安定になったり位置が出せなくなってしまうので、その辺りも注意です。
もしDIYで作業する場合には、ある程度ゆとりのあるサイズで穴を開けることをお勧めします。基本的には、すでに空いている穴がガイドになり、垂直にドリルが入っていきますが、万が一微妙な曲がりが発生した際、テーパーで位置決めした際に、穴にボルトが干渉する恐れがあります。
不安であれば、業者さんに作業を依頼することをお勧めします。電動工具でも作業可能ですが、ラジアルボール盤等を使用せずに加工するのであれば、ハンドリーマを使用して慎重に穴を開ける方法がお勧めです。
仮に僕が加工するとなれば、会社にこっそりホイールを持ち込み、ラジアルボール盤で穴を開け直すかと思います。
まとめ
M14のホイールボルトを使用している車に、M12用のホイールを使用したい場合は、変換のボルトを使用してホイールを固定する方が多いです。
欧州車は特にこのようなシチュエーションが多かったりします。
最近出てきたクラウンクロスオーバーもM14のホイールボルトが採用されていますので、国産車向けの社外ホイールを使用するような場面では同じようなケースが出てきます。
どうしてもボルト側を変換したくない場合は、ホイール側のナットホールをM14のボルトが通るように穴を拡張してしまうのも1つの手段です。
それでは。
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