車のエアコンをつけると、パワーダウンするんだけどあれってなんで?
先日、友人よりこのような質問を頂きました。
そこでこの記事では、車のエアコンをつけるとパワーダウンするのはなぜなのか?というテーマでお話ししていきます。
車のエアコンを付けるとパワーダウンするのはなぜ?
車のエアコンをつけると、パワーダウンする理由はエアコンのコンプレッサーを回転させるために、エンジンの回転に余分な負担が掛かるためです。
エンジンの回転軸になっているクランクシャフトにベルトが掛けられており、この先にエアコンのコンプレッサー(空気を圧縮する装置)が取り付けられています。
上の画像がそのベルトです。見て分かる通り、クランクプーリーとコンプレッサーの先端に取り付けられているプーリーは、ベルトによって繋がれているため、エンジンを掛けている間は常に回転している状態です。
ただし、エアコンをOFFにしている状態では、コンプレッサーに取り付けられているプーリーだけが回転して、その先にあるコンプレッサー本体は回転しない仕組み。エアコンを付けた時だけ、クランクプーリーの回転に合わせてコンプレッサーが回転します。これがエアコンを付けると、パワーダウンする根本的な理由です。
※この仕組みはマグネットクラッチという部品によるものです。
エアコンを付けるとエンジンはコンプレッサーを回す負担も掛かるため、エンジンのパワーダウンに繋がります。
あなたが5キロの荷物を自転車に乗って運んでいるところに、さらにもう5キロの荷物を追加されたようなイメージです。自転車のペダルを漕ぐのは大変になりますよね。
改善方法は無いのか?
先ほどもお伝えしたとおり、エアコンを付けることによって、今まで回していなかったエアコンコンプレッサーを回すための力が必要になることによって、パワーダウンが発生するため、エアコンをつけない以外の根本的な改善方法はありません。
ただ、ワコーズさんのパワーエアコンプラスを入れると、冷却効率がアップすることによって、エアコンをつけた際のパワーロスを少しばかりか軽減することが可能です。
※人それぞ感じ方はありますが、個人的には少々パワーロスを軽減できるぐらいの体感です。間違いなく、違いは感じ取れましたけどね。劇的にというまでではありません。(あくまでも個人的な意見。)
普通車よりも、非力な軽自動車の方が効果が大きいというのが個人的な率直な感想です。
初めて投入する前に色々な方のレビューを見ましたが、普通車の方でもパワーダウンの現象を体感されている人は大勢いらっしゃいます。
まとめ
車のエアコンを付けるとエンジンがパワーダウンを起こす原因は、エンジンの回転を使ってエアコンのコンプレッサーを回転させるため、負担が大きくなるためです。
エアコンのONとOFFでそれを実感するのは、エアコンを付けていない時には、コンプレッサーを回転させずにプーリーだけを空回りさせておく仕組み(マグネットクラッチ)があるからです。
そのため、物理的に負担が増えるため、パワーダウンが発生しているので、根本的な改善は無理。しかしながら、それを軽減させるための添加剤が、ワコーズさんから出ていますので、そちらを導入することによって、軽減が可能だったりします。
それでは。
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