ブレーキパッドの交換をする際には、面取りをした方が良いって言われたんだけど、ブレーキパッドの面取りって何?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。
そこでこの記事では、ブレーキパッドの面取りとは?というテーマでお話ししていきます。また、合わせて、面取りは絶対に必要なのか?やらないとどうなるのか?という点についても少し触れていきます。
ブレーキパッドの面取りとは?
ブレーキパッドの面取りとは、ブレーキパッドの角を斜めに削ってエッジを無くすための加工になります。これは、ブレーキパッドに限らず、金属や木材など様々な材料で行われる加工です。
ローターの回転に対して垂直方向の面を面取り加工することによって、ブレーキパッドの角とローターが干渉しなくなることで、ブレーキパッドの馴染みが早くなったり、ブレーキパッドの角をローターが干渉しなくなることによって、ブレーキの鳴き(キーキー音)を抑える効果があります。
- 上側 面取りをしていないブレーキパッド
- 下側 面取りをしているブレーキパッド
最近のブレーキパッドは、メーカーが製造する段階でブレーキパッドに面取り加工がされている商品も多いです。
下の画像の左のブレーキパッドは、先日自分の車のブレーキパッド交換時に使用したものですが、購入した状態で面取り加工がされてありました。
何度か購入していますが、日立のブレーキパッドは面取りされてないイメージが強いです。(先日購入したやつは、面取り加工されていませんでした。)
やらないとどうなる?面取りは本当に必要なの?
ブレーキパッドの面取りをするか否かは、人それぞれの考え方によって絶対したほうが良いという方もいれば、しないほうが良い。という意見を持ちの方がいるぐらい、意見が分かれる議題です…。
自分がブレーキパッドを交換する際には、絶対に面取りはしますが、正直やらなくても問題ない。というのが個人的な意見です。面取りする理由としては、面取りせずにパッドを取り付けた際、ブレーキ鳴きが発生したら鬱陶しいから。(ただそれだけです。)
正直なところ、面取りをしないと絶対にダメだ。ということも無いし、面取りをしては絶対にダメだ。ということもありません。
ただ、個人的な意見としては、ブレーキパッドの面取りをしないと、ブレーキパッドの角とローターが干渉することによって(角が強く当たる)ブレーキ鳴きが発生した経験がありますので、それ以来ブレーキパッドの交換時には面取りを行なっています。
面取りをしないと、絶対にブレーキが鳴くかと言われたら決してそうとは限らないし、面取りをしなくても何の問題が出ない場合ももちろんあります。
場合によっては、面取りをした箇所からブレーキパッドとローターの間に細かい砂利が混入して、ブレーキパッドやブレーキローターに傷を入れる原因になる可能性があるというのも事実です。
ブレーキパッドとローターを側面から見ると、上の画像のように異物の侵入経路が出来るのが分かります。
この隙間に砂利等が入れば、当然その砂利はパッドとローターの隙間に入る可能性があるのは理解出来るかと思います。このようなリスクもあるものの、最近のブレーキパッドはほとんど面取り加工がされているものが流通していますので、そこまで気にしなくても良いかな…。というのが個人的な意見です。
高額なブレーキパッドを使用していたら、ちょっと面取りをしないという選択肢も見えてくるのかもしれませんが、個人的にそのようなシチュエーションは無さそう。
一点だけ補足を加えておくと、画像の矢印部分の面取りはしない方が良いかと個人的に思います。
こっち側の面に関しては、面取りしてしまうとブレーキローターにパッドが当たらない箇所が少なからず出来てしまいます。(面取り加工した場所が削れるまで、ローターと当たりませんよね。)
そうすると、ブレーキローターに1周サビが残ってしまう点と、微妙な段差が生まれてしまうためです。
まとめ
ブレーキパッドの面取りとは、ブレーキパッドの角を斜めに削り落としてやる加工を意味します。
この加工を行うことによって、ブレーキパッドの角がローターに当たることを防ぎ、ブレーキをした際のブレーキ鳴き防止に繋がります。最近のブレーキパッドは、出荷状態から面取り加工がされている商品も多いです。
面取り加工をやるかやらないかは、それぞれの考え方によって分かれる議題ですし、どっちが絶対に正しいという結論もないかと思いますので、各々の判断でやるかやらないかを決めたら良いかと思います。
個人的には、ブレーキパッドを交換する際には必ず面取りを行うようにしています。
それでは。
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