これから、モンキー(50cc)のエンジンをボアアップして排気量を上げようと思っているのですが、ボアアップは何ccまでできるものなんでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーのエンジンは何ccまでボアアップすることが出来るのか?というテーマでお話ししていきます。
【モンキー】ボアアップは何ccまで出来る?
モンキー50のエンジンをボアアップにて排気量を上げる場合は、以下の排気量まで上げることが可能です。
▪️ピストン径のみ
- 106cc
▪️ロングクランクシャフトの併用
- 138cc
モンキーのエンジンをボアアップする際に、腰上(ピストン、シリンダー、シリンダーヘッド)だけを交換して、ボアアップしようとした際の、最大排気量は106ccになります。
※この排気量にすることが可能になっているのは、武川さんのスカット106ccシリーズのみです。武川さん以外のメーカーを使用する場合に関しては、88ccがクランクシャフトを変えずに出来る最大の排気量になります。
ボア径の拡大に加えて、クランクシャフトのストローク量を伸ばしてやることによって、138ccまで排気量を上げることも可能です。つまるところ、モンキーの純正エンジンをボアアップする際の最大排気量は138ccというのが結論です。
124cc以上はクランクケースの加工が必須
腰上に加えて、クランクシャフトのストローク量を増やすことで、100ccオーバーの排気量にボアアップすることが可能ですが、これは106、108、110ccまでの話…。
124ccや138ccまで排気量を上げる場合には、ただボアアップキットを購入するだけではダメで、クランクケース側の加工が必須になります。(上の画像矢印部分。)
※【モンキー クランクケース ボーリング加工】で検索してみて下さい。
クランクケースを合わせた、こちらの径を広げてもらう加工を行わないと、124ccや138ccのボアアップキットを組み付けることが出来ません。言ってしまえば、純正エンジンの設計キャパを大幅に超えた排気量だということです。
ボア径が大きくなりすぎて、純正の状態だと収まりきらないサイズまで来ているということですね。
何も知らずに、いきなり124ccや138ccのボアアップキットを購入する方はいないかと思うので、大丈夫かと思いますが、注意が必要です。
まとめ
モンキー50の純正エンジンをボアアップする際には、最大で138ccまで排気量を上げることが可能です。
ただし、ボア径だけを上げて排気量を上げる際の最大値は、武川さんのスカット106を使用した場合の【106cc】になります。
124ccや138ccといった排気量まで、上げたい場合はボアアップキットの購入に加えて、クランクケースのボーリング加工が必須になりますので、そこだけ注意です。
海外製の社外エンジンを購入したら、もっと大きな排気量まで上げることも可能ですけどね…。あくまでも、この記事の内容はホンダ純正エンジンを国産メーカーのボアアップキットを使用した際の最大値になります。
それでは。
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