これからモンキーのエンジンにオイルクーラーを取り付ける予定なのですが、オイルの取り出しはシリンダーヘッドから取るのと、クラッチカバーから取るのではどちらが良いですか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、モンキーにオイルクーラーを取り付ける際、オイルの取り出しはシリンダーヘッドから取るのと、クラッチカバーから取るのではどちらが良いのか?と言うテーマでお話ししていきます。
先に結論をお伝えすると、好きな方から取り出したら良いと思う。
オイルクーラーの取り出しはヘッドとクラッチカバーどっちが良い?
結論を先にお伝えすると、シリンダーヘッド側からオイルを取り出しても、クラッチカバーからオイルを取り出しても、お好きな方から取り出してやれば何の問題もありません。
遠い昔、武川さんにどっちから取るのが良いのか?と言う質問をしたことがある人に回答を聞きましたが、性能的にどちらでも問題ないので、お好きな方から取り出して頂けたら大丈夫です。との回答を頂いた。と言う話をお聞きしました。
モンキーやダックス、シャリーといったジャンルでオイルクーラーを取り付けされている方は、クラッチカバーから取り出す人もいますし、シリンダーヘッドから取り出す方もいます。
これに関しては、人それぞれの好みや考え方があるかとは思いますが、どちらから取っても同じ働きをするため、好きな方から取り出せば良いよ。と言うのが個人的な意見です。
個人的には、シリンダーヘッドから取り出すよりも、クラッチカバーから取り出した方が、ホースの取り回しが窮屈にならないので、クラッチカバーからオイルを取り出しています。
強いて言うのであれば、クラッチ側
人それぞれの意見はあるかと思いますが、個人的にはクラッチカバー側からオイルをオイルクーラーに送ってやる方が効率が良いと思います。
理由はシンプルで、クラッチカバー側から腰下に流れるオイル量の方が断然多いため、冷却効率はクラッチカバーから取った方が良いと考えいます。オイルポンプが送るオイルはオリフィスを通過して腰上に登っていく通路とクラッチカバーを通って腰下に流れる2つの経路があります。
この2つの経路を比較した際、クラッチカバーを通過し、腰下に流れるオイルの方が多くなります。
もちろん、燃焼室付近の油温が最も高くなるため、燃焼室付近に通過する前のオイルをエンジンの外に出して、オイルクーラーを通過させてなるべく冷えたオイルを、腰上に循環させるという意見もあります。これも考えとしてはあるかと思います。
※一般的には、こっちの考えの人が多い気がしますが、あくまでも肌感覚ですけどね。
少し余談ですが、純正からオイルクーラーが取り付けられている空冷のバイクを見ると、シリンダーヘッド付近からオイルを取り出していますね。
それを踏まえると、バイクを製作しているメーカー的にはクラッチカバーから取り出すよりも、シリンダーヘッド周りからオイルを取り出し冷却した方が良いと言う結論にもなるかもしれませんね。
まとめ
モンキーにオイルクーラーを取り付ける場合の、オイル取り出し口はクラッチ側から取るのが良いのか?シリンダーヘッド側から取るのが良いのかと言うテーマに関しては、どっちが正しいと言う明確な答えはないかと思います。
なぜなら、正直多少のボアアップエンジンであれば、オイルクーラーを取り付けなくても問題なく走行できるためです。
88ccはもちろん、エンジン内部の状態が良い100cc程度のエンジンであれば、オイルクーラーを取り付けなくてもエンジンは焼き付くことなく走行可能です。
なるべくオイルラインを短くまとめることが出来るのは、シリンダーヘッドからの取り出しですが、オイルラインが窮屈になりにくいのはクラッチカバーかと思います。また、社外品のクラッチカバーの場合、カバーに直接バンジョーボルトが使用出来る点からして、わざわざ取り出し口を購入しなくても、オイルが取り出せるのもメリットの1つです。
最終的には、オイルクーラーの取り付け位置やオイルラインの取り回し等を優先して、どちらからオイルを取り出すのか決めたら良いかと思います。
それでは。
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