シャリーにブレンボのカニキャリパーを取り付けたのですが、なかなかエアが抜けずに苦戦しております…。何が原因だと思いますか?
度々このような質問を受けるぐらい、カニキャリパーのエア抜きに悩まされる方は珍しくありません。
そこでこの記事では、カニキャリパーのエアが抜けない原因について紹介していきます。
【ブレンボ】カニキャリパーのエアが抜けない原因
ブレンボのカニキャリパーのエアが抜けない原因で最も多いのが、キャリパーを車体に取り付けた状態でエア抜き作業をしているケースです。
ブレンボのカニキャリパーは、エアが抜けずらいキャリパーで有名。車体に、カニキャリパーを取り付けた状態だと、エア抜きニップルの角度が悪く、エアがなかなか抜けてくれないケースが多いです。
これは、古いタイプのカニキャリパーも新しいタイプのカニキャリパーも同様です。
※もちろん、車体によってキャリパーの取り付け向きが異なるので、これが絶対に悪いとは限りませんが…。4miniに関しては、このケースが圧倒的に多いです。
そのため、カニキャリパーを車体から外して、かつエア抜きニップルを空に向けた状態でエア抜き作業することによって、すんなりエアが抜けてくれます。
どうしてもエアが抜けない時の対処方法
先ほど紹介したエアが抜けない状態を説明し、それを実行した上でもさらにまだエアが抜けない…。と相談を受けることがあります。
その場合、かなり荒技ではありますが、ブレーキマスターでフルードを押し出すのではなく、エア抜きニップル側からフルードを吸い抜く方法が有効です。
エア抜きニップルにホースを刺し、ワンウェイバルブを取り付け、さらにそこへホースを刺したのち、そのホースのエンドに注射器のような吸い取るものを刺して、ブレーキラインのフルードを一気に吸い込んでやる方法を行うと、あっさりブレーキラインのエアが抜けます。
※注射器形のスポイトは、シリンジと呼ぶみたい。
この方法であれば、ブレーキフルードを一度で大量に吸い抜くことが出来るため、高確率でエアを抜くことが可能です。出口付近でくすぶっているエアを一気に排出出来ます。
どうしてもエアが抜けない方はこの方法を試してみて下さい。
最近はカニキャリパーを触ることが無いので、実物が手元にありませんが、カニキャリパーのエア抜きを行う際にはある程度フルードがライン内に入った段階でこの方法で強引にエア抜きしておりました。
まとめ
ブレンボのカニキャリパーのエアが抜けない原因は、キャリパー本体の角度が悪いケースが大半です。
車体にキャリパーを取り付けて、エア抜き作業されている方は、ブレーキキャリパーをキャリパーサポートから外した状態で、エア抜き部分を上に向けてエア抜き作業をしてみて下さい。
車体から外してエア抜き作業をされる場合は、エアが抜けるとピストンが最後まで出てしまうので、ブレーキローターと同じかそれよりも気持ち厚みのあるものを、ピストン部分に挟んで作業することをお勧めします。
それでは。
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