車高を下げたり、キャンバー角を付けると車はトー角度というものがズレてしまいます。一度ズレてしまったトー角を自分で正確に調整をする事はなかなか難しいものがあります。当然自分で調整する方法なんかもありますが、正確に数値を確認できる訳ではない為、確認のしようがありません。
そこでショップにお願いしよう!と考える人も多いです。これは正しい選択だと思います。しかし、多くの人がトー角の調整をお願いしようと『4輪アライメント』を取りたがります。しかし軽自動車では必ずしも、4輪アライメントを取る必要があまりません。(無駄ではない)では一体何故?
そこでこの記事では『軽自動車はアライメントでは無くサイドスリップ調整がおすすめ!』というお話をしていきます。
※特に車高を下げたり、キャンバー角を付けた為タイヤの消耗を少しでも軽減したい。と言う方には必見内容ですよ。
4輪アライメントとは?
トー調整を正確に行ってくれるものが『4輪アライメントだ!!』そんな風に思っている人もいますが実はそうではありません。
4輪アライメントとは車の4輪すなわち前2輪、後2輪のバランスを見て車が真っ直ぐ走るように調整する事になります。
車というのは4輪全てのトー角がピッタリ0になっていればいい!そうすれば車が真っ直ぐ走る!なんて考える人もいるかもしれませんがそんな事はありません。
そもそも車を形成するフレームやボディー、足廻りというのはキッチリ数値が揃って取り付けられている訳ではありません。というよりは作る過程においてどうしても避ける事が出来ない歪みというものがあります。そのため4輪全てのトー角を0にしても車は真っ直ぐ走るとは限りません。
軽自動車のリアはトー調整が出来ない
先程お話した通り、4輪アライメントは車のタイヤ4輪のバランスを見て車が真っ直ぐ走るための調整を行うもの!とお伝えしました。
皆さんご存知かと思いますが軽自動車(アクスル車)ではリアのトー角調整は出来ません。そのため4輪アライメントを行なってもフロントのみの調整になります。これがどういう事かと言うと、せっかく高いお金を払って4輪アライメントを取ったとしても調整の際重視出来る目的を1つに絞るしかありません。
- 車の直進性
- タイヤの消耗
4輪アライメントにおけるユーザーの目的というのは大体この2つになります。車が真っ直ぐ走るようになり、タイヤの消耗(片減り)を防ぐ事が目的だと思います。
しかし、リアのトー角調整が出来ない車で4輪アライメントを行う場合どちらか1つをメインに調整しなくてはならなくなってしまいます。
サイドスリップでフロントのトー調整が可能
サイドスリップ調整と言う言葉をご存知でしょうか?サイドスリップとは車が1メートル進む事にどのくらい横滑りをしているか?という意味を表していて、ご存知の方も多いかもしれませんが、車が車検を受ける際の基準値を設けられているほど重要なものになります。(期待値に入っていなければ車検には通らない。)
サイドスリップ=横滑り量
なんて言われてもよく分かりませんよね?もっと簡単に言うと車を真上から見た際に左右のタイヤが平行では無くズレてしまっている量というと分かりやすいかもしれません。
つまりサイドスリップがズレている時は左右のタイヤが『ガニ股』や『内股』になっているという例えが出来ます。
このサイドスリップがズレていると車が真っ直ぐに走らなかったり、タイヤに無理な抵抗を掛けならが転がる為著しくタイヤの辺摩耗を起こしたり、タイヤの消耗が早くなってしまいます。そこでサイドスリップ調整を行う事でタイヤの消耗を抑えたり、車の直進性を高める効果があります。
サイドスリップ調整は3000円程度
サイドスリップ調整は4輪アライメントとは違い格安で調整してもらう事が出来ます!!4輪アライメントとは違い時間もお金も掛からずに調整が出来ます。車をサイドスリップテスターの上を通過し、トー角の狂いを調べ調整する!というシステムです。
サイドスリップ調整は『テスター屋さん』が行なってくれます。テスター屋さんとは車検前の車が主に足を踏み入れる場所でサイドスリップ調整以外にも『ヘッドライトの光軸』『ヘッドライトの光量』『ブレーキの適正』など車検項目に必要な事を全て調べて調整してくれます。
金額は全ての測定と調査込みで『3000円程度』のテスター屋さんがほとんどで場所によってサイドスリップ調整のみなら1500円など値段を安くしてくれるテスター屋さんも過去に僕が利用したところではありました!!別名『予備検屋さん』とも呼ばれます!大概の場合は県ごとの車検場付近にお店を構えている事が多いです!!
是非調べてみて下さいね。
まとめ
車高を下げてキャンバー角を付けた事で、タイヤの消耗が激しくなってしまったり車が真っ直ぐ走らず4輪アライメントを検討していて方も『サイドスリップ調整』をしてみてはいかがでしょうか?
4輪アライメントと比べて費用も3分の1程度で収まり、フロントしか調整が効かない軽自動車には充分だと思います。
もちろん、フロントのみしか各部の調整が出来ない軽自動車で4輪アライメントを取っても全く意味がない。とは言いませんが…。
目的によっては、正直サイドスリップ調整をしてやるだけで十分満足の行く結果になるケースも多いですよ。
それでは。
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