R53ミニクーパーに乗っているのですが、エンジンを切った後によく電動ファンが回ります。これって故障ですかね…?
以前に、R53ミニに乗っていたこともあって、先日このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、R53ミニクーパーの電動ファンがエンジンを切っても回っている症状について紹介していきます。
結論、エンジンを切った後に電動ファンが回るという行為自体は故障ではありませんが、その症状が頻繁に起こる場合、電動ファンが壊れている可能性が非常に高いです。
【ミニクーパーR53】エンジンを切った後に電動ファンが回るのは故障?
結論は冒頭でもお伝え済みの通り、エンジンを切った後にも電動ファンが回っていたり、エンジンを切った後で電動ファンが回ること自体は故障ではありません。
R53ミニクーパーに限らず、欧州車の場合、エンジンを切った後であっても水温が規定値よりも高くなっている場合、電動ファンが回るのは元々の設定としてあります。
正確な設定温度までは把握しておりませんが、水温100度で電動ファンが回る設定になっていたとしたら、エンジンを切った後でもその水温に下がるまでは電動ファンが回ります。
また、エンジンを止めた直後に100度に達した場合は、その時点から電動ファンが回り始めます。
この症状が出る場合、ファンレジスターの故障が怪しい
R53ミニクーパーでは、エンジンを切った後でも電動ファンが回る個体が多いため、それが普通だと認知され過ぎていますが、実際のところは、エンジンを切った後に電動ファンが回り始めたりする場合、電動ファンのレジスターが壊れているケースが大半です。
これが壊れていない車両の場合、エンジンを切った後に電動ファンが回ることはほとんど無いそうです。(かなり前に、遊びに行ったミニクーパー専門店にて話を聞いたことがあります。)
ちなみに、2年ほどR53のクーパーSに乗っておりましたが、エンジンを切った後に電動ファンが回ったのは1、2回程度です。もちろん、真夏込みでね。
電動ファンのレジスターが正常の場合、水温が80度になると弱めに電動ファンが回る。100度に達すると強めに電動ファンが回る。つまるところ、電動ファンの回転に強と弱がある。扇風機で言うところの、弱と強と同じです。
電動ファンのコンデンサーが故障(断線)すると、この弱のタイミングで電動ファンが回らないのが、R53あるあるです。
※水温の数値はわかりやすいように入れてあるだけですので、正確な数字ではありません。
コンデンサーが故障することで、80度に達した時点で弱でファンを回す指令が出ているのにも関わらず、実際にはファンは回らず、水温が上がっていく。
本来、電動ファンのレジスターが正常であれば、80度付近の水温をうろちょろするところ、100度付近をうろちょろするため、エンジンを切った後でも電動ファンが回ることが多くなると言うことです。
なるべく早めに直すことをお勧めします
エンジンを切った後に電動ファンが回ること自体は、異常ではないだし、とりあえずこのまま乗っていても良いよね。
確かに、エンジンを切った後でも電動ファンが回ること自体は、問題ありませんが、水温が無駄に上昇し続けていると言うことになりますので、余計な負担が掛かり水漏れトラブルの原因に直結します。
水温が上がれば上がるだけ、水回りのパーツの負担は増えていきますからね…。
また、エンジンを切った後に電動ファンが回転することに慣れて来たユーザーにありがちなトラブルがバッテリー上がり。これもR53ミニに乗っていた時に度々耳にした話の1つですが、エンジンを切った後に回り出した電動ファンがそのまま止まらずバッテリーが上がってしまうオチ。
家に帰ってきたタイミングであればまだ良いですが、出先だと少々厄介ですね。ケーブルを持ち歩いている人なら良いですけど…。
ここに関しては、直すも直さないもオーナーの思考次第かと思います。
半田付けが自分でできる人であれば、電動ファンを丸々交換せずにファンレジスターのみの交換も可能です。
まとめ
R53ミニクーパーの電動ファンがエンジンを切った後も回り続ける症状自体は故障ではありません。
ただ、この症状が頻発する場合、電動ファンに取り付けられているレジスターが故障(断線)していることで、本来2段階(強と弱)で回るはずの電動ファンが1段階でしか回っていないケースが多いです。
そうなると、本来よりも高い水温をうろちょろしますので、水回りのパーツに余計な負担を掛けて、水漏れのリスクを大幅に上げることになりますので、早めに部品の交換をお勧めします。
また、エンジンを停止した後に回り始めた電動ファンがそのまま止まらず、バッテリーが上がってしまうというケースもありますので、そこも注意が必要です。
それでは。
▪️関連記事はこちら