キャンバーを付けたいな〜。
と考えた際に真っ先に思い浮かぶのは『キャンバーボルト』の取り付け。
なんて方も多いのではないでしょうか?もちろん車の構造でキャンバーボルトの取り付けの出来る出来ないはありますが。
キャンバーボルトは低予算で簡単にキャンバー角を付ける事が可能で人気のアイテムですね。
この記事ではキャンバーボルトの取り付け前に最低限知っておきたい『メリット・デメリット』のお話をしていきます。
キャンバーボルトの仕組み
キャンバーボルトが使える車種はストラット式サスペンションを採用している車種に限られます。
日本車のフロントサスペンションではストラット構造が最も多く採用されています。
▪️キャンバーボルトでキャンバー角が付く仕組み
ストラットとナックルの取り付けボルトを純正サイズよりも細いボルトを使う事で取り付け時にストラットとナックルの間にガタが生まれ、そのガタを利用しナックルを傾けてキャンバー角が付くという仕組みです。
キャンバーボルトはストラットとナックルの取り付け部分の2本のうちの1本のボルトと入れ替えて使用します。
キャンバーボルトのメリット・デメリット
▪️メリット
- コスパ最強
- 取り付けが簡単
- 車検もOK
▪️デメリット
- 微調整が出来ない
- あまりキャンバー角は付かない
- ボルトがズレるリスクがある
メリットとデメリットについて、順番に解説していきます。
キャンバーボルトのメリット
- コスパがイイ
- 取り付けが簡単
- 車検もOK
キャンバーボルトの大きなメリットして、価格も安く取り付けが簡単です。またストラットとナックルを固定している部品は『指定部品』ではありませんので車検にもそのまま通す事が出来ます。
そもそも、車検時に車を下から覗いて、キャンバーボルト装着の有無は確認出来ません。
部品の交換はともかく、車検の時キャンバーがついているのは良いの?
そんな方に向けて、キャンバー角と車検に関する記事をアップしていますので、詳しくはこちらをご覧ください。
金額も2000〜5000円程度で購入出来るので、コスパ最強のアイテムです。
デメリット
- 微調整が出来ない
- あまりキャンバー角は付かない
- ボルトがズレるリスクがある
価格も安く、取り付けも簡単にキャンバー角を手に入れる最高のパーツですが、デメリットは付き物ですね…
キャンバーボルトでキャンバー角を付ける際は微調整をする事が出来ません。(必ずではない)
キャンバーを付ける事が出来るものの調整は出来ない為、キャンバー角を調整するのであれば『調整式ピロアッパーマウント』との併用が効果的です。
段差を乗り越えた際に大きな衝撃を受ける事で、キャンバーボルトがズレてキャンバー角が起きてしまうという最大のデメリットがあります。
僕はキャンバーボルトを長い期間愛用していますがズレた事はないですが、周りの話を聞いたりしているとズレる話も耳にします。
乗り方やバネの硬さによってもズレるズレないというのはあるかも知れませんが、キャンバー角が起きる場合もあるという事は最低限頭に入れておく必要がありますね。
思ったよりキャンバーが付かなかった…。
そんな風に残念がる声が多いのはキャンバーボルトにはよくあります。
▪️キャンバーボルトで得られる角度
- 1度〜3度
3度と記載がある商品でも、1度〜2度弱しか付かない場合が多いです。
それだったらちょっと物足りないな…
と言う方向けにこちらの記事を用意しています。
ホームセンターのボルトはNG
よくキャンバーボルトをケチってホームセンターに売っているユニクロボルトやステンレスボルトに変更して『キャンバーボルト!』なんて言っている方がいますが絶対に真似してはいけません。
確かにM12のボルトからM10のボルトに変えれば、キャンバーボルトと同じじゃん!と言えばその通りですが、ホームセンターのボルトを使ってはいけない理由があります。
詳しいくは以前にこちらの記事で解説済みです。
ちなみにですが、メルカリにはホームセンター等で購入出来るボルトを、キャンバーボルトとして販売している人がかなりの数いますので、それにも注意です。
おすすめのキャンバーボルト
キャンバーボルトを出しているメーカーや金額は様々でどれを買えばいいのか分からない…そんな方も多いです。僕がおすすめするキャンバーボルトは『モンロー』というメーカー出しているキャンバーボルトになります。
価格は5000円前後とキャンバーボルトの中では少々値段の張る商品ですが、信頼出来るメーカーさんだけあって愛用者も多いのが事実です。これをおすすめする僕も過去2台の軽自動車にはモンローのキャンバーボルトを取り付けしていました。
価格が多少高くとも信頼の置けるメーカーさんの部品を使う事はいい事だと思います。名の知れたメーカーさんからのキャンバーボルトは少ないのも現状で、モンローのキャンバーボルトは中古取引時の価値もほかの商品とは価格差もありますね。
最近ではJ−LINEさんのキャンバーボルトを使用している人も多くなってきた印象ですね。
足回りのカスタムにて信頼をおけるショップさんが作ったキャンバーボルトという点で支持を集めていますね。
まとめ
キャンバーボルトは金銭面・取り付けの手間から見てもとても魅力的な『パーツ』の1つです。
しかし、メリットがある反面デメリットもあります。これは全てのモノに共通して言える事ですね。
デメリットを聞いて取り付けを辞めるというよりはデメリットを把握して取り付けする事で、円滑に対応する事が可能になりますね。
今一度、キャンバーボルトのデメリットをきちんと把握しておきましょう。
▪️キャンバーボルトのデメリット
- あんまりキャンバーが付かない
- キャンバーの角度がズレる事がある
- 調整が出来ないものが多い
キャンバーボルトの取り付け方法は、こちらの記事で解説済みです。
それでは楽しいカーライフを。
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