車高調に限らず純正ショックにも付いている『ダストブーツ』ですが、これがまたよく破けるんですよね…
そもそも『ダストブーツ』本来の役割を知らない人も多い。これが破けたまま走行しているとどうなるのか?今日はそんなお話をしていこうと思います。
もちろんダストブーツが破けたからと言ってショック性能に今すぐ関わるというものでもありませんし、絶対に変えろ!というものでも無いと僕は思っています。
ダストブーツの役割
車の足回りというのはたくさんの『ブーツ』が存在していて、あらゆるものを『雨水・砂埃・砂利』から足回り部品を保護する役割を持っています。
では車高調や純正ショックに付いている『ダストブーツ』が破けたまま走行を続けるとどうなるのでしょうか?
結論は『ショック抜け』を引き起こす最大の原因に繋がります。
理由として、ダストブーツが付属されている場所は、ショックアブソーバーのシャフトが出入りする部分にある、ゴムパッキンを守っています。
このゴムパッキンがあるお陰で中のオイルが外に出てこない仕組みです。
ロッドというのは車が荷重を受け、ストロークした際にショックアブソーバーの中に入り込む仕組みになっております。
このロッドがショックに入り込む部分には『ダストシール』という別の保護部品が付いているのですが、ダストブーツが破けていたり、はたまたダストブーツを付けていないとロッド部分には大量の砂埃や砂利が付着したままロッドがショックの中を出入りしてしまいます。
そうする事で、ショックの中の『オイル(ガス)』を外に排出しない役割を持っている『ダストシール』に傷が付き、ショック抜けを引き起こしてしまいます。
※シルバーのシャフト部分がロッド、赤矢印のさす場所にダストシールがいます。
こんな人には交換がおすすめ
僕自身は何が何でも交換しないさい!という部品では無い!と冒頭でもお話しました。しかし、こんな方にはダストブーツの交換をお勧めしますね。
- 乗り心地を大切にしている
- 今の車高調を大切に使い続ける
当然ショックのオイルが抜けてしまえば車の乗り心地は悪化してしまいます。ショックのオイルが抜けていても正直走行にはそれほど問題ないでしょう。
しかし、乗り心地を気にしている方であればダストブーツの交換をお勧めします。
車高調って新品で購入しても、中古で購入しても値段はピンキリですよね?
今使っている車高調は価値が高く、今後も大事に使っていきたい!車を乗り換えた際に高値で取引したい!そこまで考えているのであれば、ダストブーツの破れは目を瞑らずに交換をお勧めします。
どんな車高調でもショック抜けは値段を下げてしまう一番の原因に繋がりますからね。
ダストブーツの破れは車検に通る
乗り心地とか車高調の価値なんていいから車検が心配!なんて方もいらっしゃると思います。安心した下さい。ショックのダストブーツ破れは車検に落とされる事はありません。ダストブーツは無くても車検に通る部品です。
ダストブーツが輪切り状にバラバラになってしまっているのをよく目にします。このような場合はダストブーツを1つずつハサミで切り落とし外してしまった方がいいかもしれません。
ダストブーツが破けてショック下方にズレ落ちていると車検時に注意を受ける場合もあります。
そこまでボロボロになったダストブーツには何の役目も果たせませんので取ってしまっていいでしょう。
まとめ
車高調のダストブーツは、ロッドが出入りする部分のゴムパッキンを保護するためのブーツです。
『ダストブーツ』は1個 2000円前後で購入が出来、決して高い部品ではありません。しかし、自分で交換が出来なければ工賃も合わせて掛かってきます。
ダストブーツを新しいのもに交換するかどうかは車のオーナーさんの考え方次第だと思います。
- 車を長く乗る
- 車高調を大事に使い続ける
そんな思いのあるオーナーさんにはダストブーツの交換をお勧めします。
それでは。
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