4mini業界において、金属パーツ(主にステンレス・アルミ)で出来ているパーツを磨き光沢を出すというのはカスタムにおいてとても友好的な小技になります。
もちろん全てをメッキにしてしまっても良いと思います。しかし、メッキに出すと金銭面に優しくありません…
そこで【素人だからこそ出来る。】キャブレターのバフ掛けについてやり方やコツなんかをお話ししていきます。
細かいところはどうやって磨くの?
キャブレターに限らず、そんな人にもおすすめの内容です。
キャブレターをバフ掛けするとこうなる
僕自身過去に3つのキャブレターを研磨してきました。
少し前(3.4年ぐらい前かな…)の話になりますが、学生の頃に暇な時間をフル活用して気合いと根気でひたすらキャブレターをゴシゴシ。
ヨシムラキャブのYD28を2つとミクニ製のVM26をバフ掛けしました。
慣れって恐ろしいもので2つ目以降バフ掛けに掛けた時間は凡そ丸一日掛からない程度です。
最初の1つ目は何日かに分けて行いましたが作業手順を理解する事で時間はどんどん縮まります。笑
キャブのバフ掛けに使用したもの
- 綿棒
- 研磨剤(SHAKEMORLER)
- マイクロファイバータオル
僕がキャブレターのバフ掛けに使ったものはたったのこれだけ。この3つを使って先ほどから挙げている綺麗なキャブレターに磨き上げました。
ちなみに僕はキャブレター以外のパーツもバフ掛けをしていたため、ドリルやグラインダーなどは持っていますが、全ての磨きを『手動』で行いました。これには1つ大きな理由があります。
キャブレターのボディーにもドリルやグラインダーを使って磨ける部分というのは当然あります。
しかし、一部分に機械バフを施工してしまうと、機械が入らず手動で磨かなければならない場所と機械で磨ける場所に『磨きムラ』が出来てしまうのです。
当然機械を使っている部分と手動では光沢の出方が異なってしまいます。仮に機械バフのクオリティーに近付ける手動バフとなると時間と根気の戦いになります。
僕はそれが嫌だったため、全てを手動にて研磨し、ムラなく全体が同じ光沢を持つようにキャブレターには機械は使わず全て手動で行いました。
マイクロファイバーはコストコで販売しているコチラがおすすめです。ネット販売だと少し割高になってしまいますが、それでも1枚あたり70円程度です。
また吸水性にかなり優れていて、洗車やバイクのワックス掛けにも使えるのでいいと思います。サイズも大きいため磨きに使う時はカットして使うと良いと思います。
使用した研磨剤『SHAKEMORLER』
キャブレターに限らず色々なパーツに使用しているため、かなり減ってしまっていますが、キャブレターのように細かい部品の手動バフにはこれを強くお勧めします。
磨き始めは低い番手から始まり、研磨するとともに研磨剤も一緒に削れていき、研磨剤がどんどん細くなっていき光沢を出す。という仕組みになっています。
自然な流れで番手が上がっていく事で、磨きムラも少なく綺麗に光沢を出す事が出来ます。
シェイクモーリーについては、こちらの記事で詳しくお話ししています。
キャブレターの磨き方のコツ
キャブレターを磨く際はエアーを吸う場所や吸気側、トップカバーが付く場所に研磨剤が入り込まないようにマスキングテープを貼っておくと良いと思います。
後で中を掃除する手間が省けます。
ウェットブラストの施工
これは自分で出来る人は滅多にいないですが、ウェットブラストを業者さんに施工してもらったから磨き出す事でかなり綺麗に仕上がります。
VM26をバフ掛けした時はウェットブラストは施工せずに全て手動で行いましたが、ヨシムラのYDは初めからガンコートが施工されているため、ウェットブラストを施工しないと研磨するのがとても大変でした。
一度はペーパーでガンコートを落とそうと試みましたがガンコートは手強く、ウェットブラストを施工してからバフ掛けを始めました。(確か3000えん程度でウェットブラストを施工して頂きました。)
磨き始める場所
手の入らない細かい箇所から!磨き始めましょう。どうしても磨きやすい場所から磨きたくなるものですが、手の入らない場所から磨き始めましょう!
これは手の入らない場所というのは綿棒に研磨剤を付けて磨くのですが力が入り難いため、光沢を出すのが難しいのです。
つまり、力の掛けられる場所から手を付けてしまうと、入り組んだ場所との光沢の差が大きく生まれやすいです。そうすると綺麗な仕上がりが狙えません。
細かいところはどうやって磨いている?
キャブレターに限らず、細かいところはなかなか手が入らず綺麗に磨くことが出来ません。
そんな細かいところの磨きに関しては、【綿棒】を使用してひたすら擦ります。
綿棒に液体の研磨剤を付けて擦るだけ。
以前にYouTubeにキャブレター研磨の動画リクエストを頂いた際にちょろっと動画をアップしていますので気になる方は少し覗いてみて下さいね。
このキャブを磨いた時はリューターは使用しておりませんが、リューターを使用するともっと簡単にバフ掛けが可能です。
こちらのエンジンは、リューターをがっつり使って磨いています。
まとめ
素人でも時間を掛けて焦らず磨けばこの写真ぐらいの光沢は出せると思います。これを磨いた僕自身、職業で研磨をやっているわけでもなければ当時大学生の僕が磨いたものです。
焦って磨いてもきっと綺麗になりません。時間を掛けて丁寧に磨けば誰にでもキャブレターのバフ掛けは可能です。
あまりキャブレターを磨いている人はいないので周りと大きな差が生まれるカスタムポイントの1つだと思っています。
それでは。
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