R56ミニクーパーの車高を下げてキャンバーを調整したら、トー角がズレちゃったからトー調整をしたいんだけど、トーコントロールアームも無いし、どうやってトー調整をしたら良いのか分からない…。
こんな悩みを持たれる方もいらっしゃるかと思います。
そこでこの記事では、R56ミニクーパーのリアのトー調整方法について紹介していきます。合わせて、トー調整をしたんだけれど、とー角が思うように調整出来なかった人の対策方法についても紹介します。
【R56】リアのトー調整方法
R56ミニクーパーのリアのトー調整を行う際には、トレーリングアームというべきかアクスルと呼ぶべきか正式名称は分かりませんけど、フレーム部分の取り付け穴を緩めて、ハブ周りごとごっそりズラすような形で調整を行います。
これは、ミニクーパーに限らず、同年式のBMW車ではあるあるな調整方法です。
リアをジャッキアップし、リジットラックに車を乗せた状態で、タイヤの前方側を覗き込むと、工具を入れるためのサービスホールたるものがあります。ここから、長めのエクステンションバーと16ミリのソケットを使用し、奥側にある固定ボルト3本を緩めた状態で、タイヤをズラすとトー角の調整が可能です。
今回使用しているエクステンションバーは、250mmだったかと思います。最低でも、200mm以上のエクステンションバーが必須になりますね。
取り付け穴をよく見ると、長穴になっているのが分かるかと多います。この長穴によって取り付け位置を変更することが出来るので、トー調整が出来る構造です。
トー角が調整しきれない際の対処方法
車の仕様によっては、どうしてもトー角の調整キャパが足りずに、調整しきれない場合も出てくるかと思います。
その際には、取り付け部分の穴をさらに長穴加工してやることで、調整キャパを少しだけ広げてやることが可能です。以前、別のBMW車で紹介していますので、細かい内容に関しては、こちらの記事をご覧下さい。
リューターやインパクトレンチを使用すれば、長穴をさらに拡大することが可能です。
まとめ
R56ミニクーパーに限らず、BMW車ではこのやり方でリアのトー調整を行う車両が多かったりします。
調整方法のメカニズムとしては、単純なものなので問題ありませんが、何より微調整が難しいのが難点です…。
欧州車に慣れていないショップにアライメントを依頼すると、この車は調整が出来ないよ。と言われて、調整方法を知っているショップでも少々嫌がられるケースがあったりする調整方法です。
もし、ショップさんにアライメントをお願いする場合は、欧州車を得意としているショップさんに声を掛けてみることをお勧めします。
自分で調整してみたけど、トーインのまま…。これ以上調整出来ない…。
という方は、取り付け穴をさらに長穴にする。もしくは、アッパーアーム側に調整式のアームを入れてやることで、トーアウト側に振れるようになります。
それでは。
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