先日購入してきたミニクーパー、定番の故障箇所が…泣
購入前の現車確認時には把握しておいた箇所なので大した事はありませんが。
r50系のミニクーパーはここが必ずと言っていいぐらいダメになります。エンジンを支えている『エンジンマウント』にオイルが入っており、ダンパー機能によってエンジンの振動を吸収しているかなり珍しいタイプのエンジンマウントです。
そこでこの記事では、ミニクーパーのエンジンマウントの交換方法を解説していきます。
エンジンマウントの交換に使う工具
- 16ミリソケット
- 16ミリメガネレンチ
- 18ミリソケット
- E12トルクソケット
- エクステンション
- +ドライバー
- 油圧ジャッキ・ウマ
国産車ではまず使わないサイズの工具ばかりです…
今後もDIY作業をするのであれば出番がある工具になると思います。
僕は以前に車高調の取り付けで工具を集めていますので大丈夫でしたが、手元にない方は購入する必要があります。欲しいサイズだけを集めるのであれば『アストロプロダクツ』という工具屋さんがおすすめです。
エンジンマウントの交換方法
- ジャッキアップ
- 右前タイヤの脱着
- インナーカバーの取り外し
- エンジンをジャッキで支える
- エンジンマウントの外す
エンジンマウントの交換手順は上記の通りです。
今回使ったエンジンマウントはこちらの純正oemです。LEMFORDER製のOEMパーツは評判がよく、知り合いのミニクーパーに使用しましたがオイル漏れもなく作りも完璧です。
ジャッキアップしてタイヤを外す
ジャッキアップ方法はこちらの記事で解説しています。
インナーカバーを外す
タイヤを外すしたらエンジンマウントを固定しているボルトに到達する為に、今度はインナーカバーも取り外していきます。
インナーフェンダーはプラスドライバーのみで脱着が可能です。
全部で10個弱あります。1つサイドステップの下側にもあります。そちらは見落としがちですので確認してみて下さい。
エンジンをジャッキで支える
エンジンマウントを外す前にまずボルトを外す前にエンジンをジャッキにて支えておく必要があります。
エンジンマウントは反対側と真下にもあるため、1つ外しただけではエンジンは落っこったりはしません。しかし、エンジンが傾いてしまいます。
それに傾いた状態ではエンジンマウントを再度取り付けが不可能。そうならない為にエンジンマウントを外す前に、エンジンにジャッキを当てがい、マウントを外してもエンジンの位置が変わらないようにしておきます!
この時、ジャッキはエンジンに当たっている程度で充分です。
あまりジャッキを上げすぎてエンジンを持ち上げる形になってしまってもあまりよろしくありません。エンジンマウントを外してもエンジンの位置がそのままでいられるようにジャッキを軽く当ててやりましょう。
エンジンマウントを外す
インナーカバーを外してエンジンマウントの真下を除くとトルクスのボルトE12がありますのでまずこちらを外します。
次に赤丸の2箇所を横16ミリ、真上18ミリのソケットで緩めます。
ここが緩んだら次に青丸箇所に前後2個ずつ16ミリのソケットを使って4本のボルトを外していきます。
青丸の16ミリが少し奥まっている場所にあるため、長めのエクステンションが無いと工具が入らないです。
エンジンマウント本体を固定している、横向きの16ミリ部分にソケットが入らなかったため、16ミリのメガネレンチを使用しました。
エンジンマウント真下のトルクスE12と真上の18ミリ、横の16ミリ、ブラケットを固定している16ミリ4本、合計7本のボルトを全て外すとエンジンマウントを取り外すことが可能になります。
後は元の手順で戻していけば完了になります。戻す時にエンジンマウントのブラケット位置が合わない場合があります。その時はエンジンを少し手で押してやると動きますので、穴位置を合わせてボルトを固定して下さい。
新しいエンジンマウントを取り付ける前に、エンジンマウントのオイル汚れを綺麗に掃除しておきましょう。
次もし漏れてしまった時に、今回の汚れをそのままにしているとオイル漏れに気が付けない可能がありますよね。
全て綺麗に落とすのは大変かもしれません。汚れが残ってしまっても少しは綺麗にしておきましょう!今回放置期間が長かったようでぜんぜん汚れが落ちませんでした…
エンジンマウントのオイル漏れは放置すると?
エンジンマウントにオイルが入っている車なんて滅多にない(僕はミニクーパー以外知らない。)だけにオイル漏れが引き起こす悪影響ってどんなものがあるのかよく分からない。
漏れているとどうなるの?
- 室内に振動が伝わる
- ミッション(AT)に良くない
ミニクーパーのエンジンマウントにオイルが入っている理由はダンパーの役割を果たしてエンジンの振動を吸収しています。
このオイルが漏れて無くなるという事はダンパーが役目をしなくなる為エンジンの振動を吸収出来なくなります。
振動が吸収出来ないと、振動が室内に伝わってしまったり、エンジンの振動が大きくなる事で、ミッションに悪影響を与える事があります。
またエンジンマウントが振動を吸収出来なくなると、エンジンからの振動は役目をしなくなったエンジンマウントを伝って車内まで振動が伝わってきてしまいます。高速走行などではかなり不愉快に感じる場合もあります。
そんな理由から、エンジンマウントのオイル漏れに気が付いているのであれば、早めの交換をお勧めします。
まとめ
エンジンを支えているパーツである事から、DIYの交換作業は難しいかな?修理工場やディーラーに直して貰った方がいいのかな?
なんて考えていた方もこれを見ればご自身で直せそうな気がしてきましたか?
それほど難しい作業ではありません。使う工具や手順をあらかじめ抑えて、焦らずゆっくりやれば誰にでも出来る作業ですので自分でトライしてみるのも良いかと思います。
それでも自分には出来ないと思った時は、グーピットを使うと簡単に近くの修理工場を探せてそのまま電話で相談可能です。
それでは!
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