先日購入してきたR56ミニクーパーに新しいホイールを導入するため、リアのアームを調整式のキャンバーアームへと交換しました。
そこでこの記事では、R56ミニクーパーのキャンバーアーム取り付け方法(コントロールアームの外し方)について紹介していきます。
また、ミニクーパーのアーム交換時には一点だけポイントがありますので、これから交換される方向けにポイントを紹介しておきます。
使用する工具
- ラチェット
- ソケット(10・18ミリ)
- メガネレンチ(10・18ミリ)
- プラスドライバー
- トルクスビット
アンダーカバーを一部取り外すため、プラスドライバーとトルクスのビットを使用します。
後ほどまた説明しますが、18ミリのソケットはショートでもなくディープでもなく、セミディープの用意をお勧めします。
【R56】キャンバーアームの取り付け方法
少々作業スペースは狭いですが、R56ミニクーパーのコントロールアームは比較的簡単に取り外しが可能です。
- ハブ側のボルトを外す
- メンバー側のボルトを外す
メンバー側もハブ側もボルトの頭はどちらも18ミリになります。メンバー側に関しては、ナットで固定されていますので、ソケットとメガネレンチの両方を用意しておく必要があります。
▪️ハブ側
▪️メンバー側
サスペンションメンバー側のボルトを外す際には、下側にあるアンダーカバーを固定する10ミリのボルトや、トルクスネジを取り外し、アンダーカバーを少しめくってやると作業可能です。
上の画像のように、サスペンションメンバーと燃料タンクの隙間から工具のアクセスが可能です。
この時、使用するソケットは下の画像の中央にあるぐらいの長さがジャストサイズです。
- 左側 アストロプロダクツ ショートソケット
- 右側 アストロプロダクツ ディープソケット
ディープソケットだと、長すぎて燃料タンクとラチェットが干渉。ショートだとサスペンションメンバーに干渉します。そこで、アストロプロダクツさんのディープソケットを切断して、中心にあるソケットが完成しました。
かれこれ、5〜6年保有しておりますが、ミニクーパーのリアアーム交換時以外に使用した経験が全くありません…。BMW車を良く触るので18ミリの出番は多い方なのですが…。
上側のコントロールアームも下側のコントロールアームも共通部品になりますので、どちらに組み付けることも可能です。
取り付け作業自体も、どちらに組み付けるでもそれほど作業の大変さに変わりありません。
アーム交換前に知っておきたこと
R56ミニクーパーに限らず、R53にも同じことが言えるですが、コントロールアームを交換される場合は、上側から入れてやることを強くお勧めします。(ケースバイケースではありますが…。)
調整式アームを組み付ける方を見ると、こぞって下側のアームを交換しその後追加で上側のアームを。という方がとても多い。これは、上側に調整式のアームを組み込んでも、5〜8mm程度しか短縮側への調整キャパが無いというのが理由かと思います。
しかしながら調整キャパが多い、下側へ調整式アームを入れてキャンバーを付けてみたところ、トー角が取りきれなくなってしまい、渋々上側のコントロールアームを調整式へ。という方が多いです。
▪️純正アームと調整式アーム全縮め状態の比較
比べると良く分かりますが、どこのメーカーさんからアームを購入してもこうなります。そのため、このアームは取り付ける前にぶった斬ります。
こうしてやることで、上側のコントロールアームを純正比から−20mm程度調整キャパを拡大することが可能になり、大概の人はキャンバーアーム導入の目的を果たすことが可能です。
また、下側のコントロールアームに調整式を入れることで、調整キャパが20mm広がるという点だけに目を付けて、下側に調整式アームを入れてしまうと、当然はみ出たホイールはキャンバーを付けても付けても思うように入らない…。しまいには、リアのトー角はガッツリトーインになる。
※飛び出したホイールを収めたいのであれば、上側のアームを縮めてやるのが確実。ミニクーパーに限らず、下側のアームを伸ばしてキャンバーを付けても…。
この負の連鎖になりますので、購入したアームは切断して上側のコントロールアームを交換することをお勧めします。
ローダウン量にもよりますが、この方法を取れば6〜7度程度のキャンバー角ならロア側の調整ボルトで下側のコントロール側を伸ばしうつ、正規のトー角調整キャパでトー角を決めることが可能です。
正規のトー調整キャパを広げる方法もあります。
まとめ
R56ミニクーパーのキャンバーアーム取り付けは作業スペース自体は狭くいですが、アンダーカバーを少し捲るだけで交換作業が可能になりますので、交換作業は比較的楽な部類に入ります。
18ミリの工具だけ用意してやれば、DIYでも十分作業可能です。
記事中でもお伝えしましたが、はみ出たホイールを収めたい。という願望のもと調整式のコントロールアームを導入される場合は、購入したキャンバーアームを切断して、上側のコントロールアームを交換することをお勧めします。
それでは。
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