ブレンボのカニキャリパーのオーバーホールをしようと思っているのですが、オーバーホール方法の記事をアップするご予定はありませんか?よろしくお願いします。
先日、このような質問を頂きました。
そこで友人が持っているブレンボカニキャリパー(84mm)のオーバーホールを行いましたので、オーバーホールとパッキンの品番について紹介していきます。
使用するパッキンの品番
ブレンボの84mm、通称カニキャリパーのオーバーホール用パッキンの品番は、【06431-MAK-003】になります。
ホンダ純正部品として、部品を取っていますが、正規のブレンボ品になります。また、ブレンボから直接出ている部品を購入するよりも、ホンダ純正品として売られている商品を購入した方が、価格が安いです…。
※全く同じものなのに。
ちなみに、これ1つでピストン1個分のパッキンになります。そのため、カニキャリパーの場合、2POTになりますので、2セットの用意が必要です。
【ブレンボ】2POTカニキャリパーのオーバーホール
ブレンボのオーバーホールをする際の手順は以下の通りです。
- ブレーキパッドを外す
- ピストンを外す
- Oリングを外す
- 洗浄しOリングを取り付ける
まず初めに、ブレーキパッドを取り外し、ピストンを取り出します。
ピストンの取り外しは、ピストンプライヤーを使用するかエアやパーツクリーナーの圧力を使って取り外すことが可能です。
ピストンが取り外せたら、内側に2本のOリングがはまっています。これを、Oリングの溝に傷を入れないよう注意しながら取り外します。
ピックツールをOリングのど真ん中にピックツールの先端を少しだけ差し込んでやると、Oリングの溝を傷付けることなく、容易に取り外すことが可能です。
ピックツールの先端は尖っているので、そこだけ注意が必要です。
本来であれば、シールリムーバーを使用してOリングを取るやり方が正しいかと思います。
※溝に傷を入れなければ、どんな取り方でも良い。
Oリング(シール)を取り外した後は、溝を綺麗に掃除して再度Oリングを取り付ければ、オーバーホール完了です。
Oリングを取り付ける際には、新品のスクレイパーリングをブレーキフルードにて湿らせた状態で組み込みます。(幅が広い方がスクレイパーリングです。)
▪️ブレンボ純正の取り扱い説明書
Oリングの交換が完了したら、後はブレーキキャリパーを再度組み立て、ブレーキパッドをもとに戻せば作業完了です。
まとめ
カニキャリパーのオーバーホールをする際には、ホンダ純正品のOリングキットを購入し、ピストンを取り外し後Oリングを交換してやればOKです。
Oリングを取り外す際には、ピックツールを使用しOリングの中心に少しだけ差し込むような形でOリングを取り外す方法が、溝の中を傷つけずに済むのでお勧めです。
それでは。
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