ヘッドカバーからオイルが漏れてちゃっているんだけど、これってどうやって直せばいい?オイル漏れ止め剤入れたら止まるかな?
こんな相談を受けまして…。
この記事では、車のヘッドカバーからのオイル漏れを直す方法。というテーマでお話ししていきます。結論を先にお伝えしておくと、ヘッドカバーガスケットの交換で直ります。オイル漏れ止め剤は効きません。
一部例外として、ガスケット交換をしても直らないケースがありますので、そちらも合わせて紹介しておきます。
ヘッドカバーからのオイル漏れを直す方法
車のエンジンヘッドカバーからオイルが漏れている場合、ヘッドカバーとシリンダーヘッドの間に使用されているガスケット(ゴム製のパッキン)を交換してやることで、ほとんどのケースでオイル漏れを直すことが可能です。
ちなみに、エンジンのヘッドカバーからオイルが漏れている(滲んでいる)ケースに関しては、ガスケット交換以外の方法で、オイル漏れや滲みを直すことは出来ません。
一度ヘッドカバーを取り外し、ガスケットを組み替えるほかありません。
エンジンの一部なので、作業が難しそうと感じるユーザーさんもいらっしゃるかと思いますが、作業自体はそれほど難しい作業ではありませんので、DIY作業で十分修理可能なユーザーさんも多いです。
部品も比較的安価に入手することが可能です。
カバーを外して組み替えるだけって言ったら語弊があるかもしれませんが、車屋さんに修理を依頼しても、それほど高価な修理にはならないケースが大半です。(ヘッドカバーはエンジンの真上にあるので、スムーズに外せる車がほとんどのためです。)
カバーを固定しているボルトを増し締めしたら止まるんじゃない?
ヘッドカバーを固定しているボルトを規定トルク以上で締め付けてしまうと、ヘッドカバーが割れる恐れがありますので、絶対にやらないことをお勧めします。
ヘッドカバーからのオイル漏れには漏れ止め剤は効かない
ヘッドカバーからオイルが漏れているんだけど、とりあえず応急処置としてオイル漏れ止め剤を入れてやれば、完全に止まらなくても、多少はマシになるかな?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかとは思いますが、これに関しては、オイル漏れ止め剤を入れても何も変化しません。(効果は皆無かと思われます。)
理由はシンプルで、ヘッドカバーのガスケット部分はジャバジャバオイルが掛かるわけではありません。ヘッドカバー付近にも当然オイルはあるのですが、オイルにガッツリ浸かるような構造ではないため、オイル漏れ止め剤の効果は出ないです。
そのため、オイル漏れ止め剤の使用はやめておくことをお勧めします。(無駄金でしかありません。)
ガスケット交換で直らないケース
冒頭でお伝えした通り、中にはヘッドカバーガスケットを交換しても、オイル漏れが直らない場合があります。
それは、エンジンの熱によってヘッドカバーそのものが歪んでしまっているケースです。
※もちろん、割れているケースもそれに該当します。
最近の車は、ヘッドカバーがプラスチックで作られているものが大半で、エンジンの熱によってヘッドカバーが歪んでしまい、それが悪さをすることでオイルが漏れている場合があります。
これに関しては、カバーを外してみて上の画像のように、長めの差金を当てがってみて、隙間が出来ないかどうかを確認するほかありません。固定されている状態では、ある程度ボルトの締め付けによって、形状が正常状態に近づくため、ぱっと見で判断することが難しいです。
ヘッドカバーの歪みに関しては、ヘッドカバーが歪みやすい車があるので、ご自身が乗られている車でヘッドカバーの歪みやヘッドカバーの交換についてネット等で検索してみることをお勧めします。
※日本車だとあまり聞きませんけどね…。
ちなみに、今僕が乗っているミニクーパーはヘッドカバーの歪みがあるあるです。
まとめ
ヘッドカバーからエンジンオイルが漏れている場合、ヘッドカバーにハマっているガスケット(ゴムパッキンと液体ガスケット)を交換してやることで、オイル漏れを止めることが可能です。
ヘッドカバーは比較的、簡単に取り外すことが出来るため、DIY作業で修理できるユーザーも多いですし、車屋さんに修理を依頼しても、そこまでの高額修理にはなりませんので、早めに交換してしまうことをお勧めします。
ヘッドカバーから外にオイルが漏れていると言うことは、中のプラグホール側にもオイルが漏れている可能性があります。それを放置していると、イグニッションコイルやプラグが故障し、車によっては、数万円程度の損失が出るので早めに対処するのが良いかと思います。
それでは。
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