ボアアップキットって正直どれを使うのが良いのか?選ぶときには悩まれる方がほとんどだと思います。
周りにボアアップキットを組んでいる人達が沢山いれば比べる事も出来ますし、話も聞けますけど皆さん必ずしも、周りにそのような人が居るとは限りませんね…
そこで、僕が実際に組んでいるのを見てきた中でおすすめのボアアップキット『5選』を紹介していきます。
- コスパ
- 性能
この2つをまとめてランキング付けしていきます。
モンキーにおすすめのボアアップキット【5選】
- キタコSTD 『88cc』
- 武川Rステージ 『88cc』
- クリッピングポイント 『88cc』
- 武川スカット 『106cc』
- 武川4vスーパーヘッド 『88cc』
※あくまでも僕自身の主観です。
キタコ88cc
迷ったらコレ!!個人的にはかなりおすすめのボアアップキットです。
ヘッド・シリンダー・ピストンの三点セットでありながら3万円前半で新品購入出来る上、性能も申し分ありません。
メーカーによって同じ排気量でも圧縮比や多少の差によってパワーの出方が異なりますが、1番人気の武川製の88ccに引きを取らないパワーを発揮してくれるボアアップキットです。
ちなみによく話に出て来るこちらのシャリーは新品のキタコSTD88ccのキットを組んでもう5年目になりますがノントラブルで、耐久性もバッチリです。
そんな事からこのボアアップキットを1位に選びました。
武川88cc
1番人気はコレかも。
雑誌やイベント、ツーリングなどで1番見かけるボアアップキットはやはり武川製のスーパーストリート88ccだと思います。
4miniのエンジンパーツの中で圧倒的な人気を誇るのは武川ですね!武川を選ぶ人の中にはエンジンは全部メーカーを武川で揃えています。
なんて方もいらっしゃるぐらいです。2次側クラッチ取り付け率も武川のスペシャルクラッチキットが多いのも説得力がありますね。
僕自身が今回武川を2位に選んだ理由としては、武川とキタコに対した差(パワー・耐久性)を比較した時にこれといったものを感じない事から、キタコよりもコスパに優れないこちらを2位に選ばせてもらいました。
エンジンパーツでは、ダントツで武川さんの部品が人気ですけどね。
クリッピングポイント
僕自身は、クリッピングポイントのボアアップキットは装着したことも、乗ったこともありませんが、クリッピングポイントのボアアップキットも評判高いです。
価格帯も1位2位を争うぐらい、安価で入手可能ですし、耐久性も問題なさそう。
先日、知り合いの方のモンキーにクリッピングポイントのボアアップキットが組み込まれていたので見て来ましたが、エンジンの始動性も悪くないし、社外品のボアアップキットでかなり懸念される【メカノイズ】も静かです。
調子の良さそうなエンジンでした。
武川スカット106cc
88ccよりもっとパワーが欲しい!!けどあまり手間とお金はかけたくないな…
そんな方におすすめなのが『スカット106』です。
武川以外にも100ccを超えてくるボアアップキットはもちろん存在します。
しかし、スカット106の1番の魅力は『ノーマルクランクシャフト』のまま100ccを超える排気量が味わえるという点にあります。
これが実現出来るのは、武川さんのスカット106だけ。
キタコ・デイトナ・シフトアップなどどこのメーカーもノーマルクランクシャフトでは88ccが最大排気量ですが、武川だけはスカット106というモデルがありクランクシャフトの交換を無しにして100ccを超えるエンジンを作成出来ます。
1つの不安要素として、ピストンの薄さが挙げられます。
本来なら88ccと同じサイズのピストンを使い、クランクシャフトのストローク量によって排気量を変えるボアアップキットが主流ですが、スカット106の場合ストローク量は純正で排気量を上げているため、ピストンがその分薄くなっています。
もちろんロングクランクシャフトを使ったボアアップと同様のパワーを発揮する事が可能ですがピストンの耐久性が心配なところがあります…
ちなみにこちらのモンキーは『スカット106』に乾式クラッチ、武川製のアウターローターが組み込まれていますが約4年ほどノントラブルです。
乗り方や乗る頻度によっても向き不向きがあるかもしれません!足に使ったり、高回転をガンガン使っていきたい方には少しおすすめは出来ない商品かもしれません…。ただ、知り合いのショップでも良く組み込むみたいで話を聞くところ、特に耐久性に不安要素はないみたいです。
武川4vスーパーヘッド88cc
耐久性もパワーもどっちも欲しい!!
そんな方にはこちらがおすすめです。純正モンキーのエンジン形状ではシリンダーヘッドのバルブが2つに対して、4vつまり4つのバルブを持ち合わせているのがスーパーヘッドになります。
こちらは88ccながら4つのバルブを使って空気を圧縮しているため従来の88ccよりも大きなパワーを発揮する事が可能です。
キャブのチョイスやセッティング、スプロケセッティング次第では100ccクラスのエンジンにも充分張り合えるぐらいのパワーがあります。
お恥ずかしいお話しですが、僕のダックスは武川製の106cc(ロングクランク)ですが4vスーパーヘッド88ccの12インチモンキーに追い抜かれた事があります…『あれは速かった…』
ライトボアアップキットはお勧めしない
ボアアップキットをネットで調べていると、各メーカーからライトボアアップキットが販売されています。
ライトボアアップキットとは純正のシリンダーヘッドをそのまま使い、『シリンダーとピストンのみ』の交換で排気量をアップさせるものです。
シリンダーヘッドが付いてこない分金額がかなり安いですが、シリンダーのボア径だけ上げてもバルブサイズが小さいままなので圧縮が足りず、88cc本来のパワーが出せません。
パワーが出せないため、走行にはエンジンの回転数をあげなくてはいけなくなり、エンジンの耐久性にも影響します。
僕自身、初めてのボアアップキットは、ライトボアアップキットを使用しましたがパワーが無さすぎて(スピードが出ない)すぐさま買い替える羽目になりました。そのぐらいボアアップ後の性能に満足できません。
詳しい話はこちらの記事で行なっています。
88ccなら後からバージョンUPも可能
排気量で迷われているなら始めに88ccのボアアップキットを購入し、後から『ロングクランクシャフト』のみを購入し、組み付けて100cc超えのエンジンにリニューアルする事も可能です。
僕自身もまさにそれです。ボアアップキットを購入した当時は88ccでいいや!と購入したものの周りがみんな100ccを超えたエンジンだったため、後からロングクランクシャフトを買い足して更なるボアアップをしました。
基本的にどこのメーカーも88ccキットと100ccクラスのキットの差はロングクランクシャフトが付属するかしないかの差で、『シリンダーヘッド・シリンダー・ピストン・ガスケット類』は全て同じものを使っているため、エンジンを再び開け直す以外の負担はありません。
後からロングクランクシャフトを購入して、更なるボアアップをするのもいいと思います。
排気量に迷ったらこちらの記事をご覧下さい。
メーカーごと排気量
こちらはどうでもいい情報ですが一応書いておきますね。
- 武川 106cc
- キタコ 108cc
- デイトナ 110cc
- シフトアップ 110cc
106ccだから遅い、110ccだから速い!なんて事は無いです!笑
メーカー毎のクランクシャフトのストローク量が1.2ミリ程度違う事から生まれる排気量の差で誤差みたいなようなものですので全くここに関しては気にする必要はありません。
まとめ
ボアアップキットはどこのメーカーにしようか迷われる方が多いと思います。しかしレギュラーヘッド(スーパーヘッドやDOHC以外)のボアアップキットであればどこのメーカーも対した差(パワー)は無いと思います。
あまり気にせずに好きなメーカーのボアアップキットを購入すればいいと思います。
使用率が高いボアアップキットは、武川→キタコ→シフトアップな気がしますね!!それでは!
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