先日購入してきたミニクーパー(R56)に車高調の取り付けを行いました。
そこでこの記事では、R56ミニクーパーの車高調取り付け方法について紹介していきます。こちらの記事では、リア車高調の取り付けについて紹介します。
リア編はこちら
使用する工具
- ラチェット
- ソケット(13、16、18ミリ)
- コンビレンチ(16、18ミリ)
- スピンナーハンドル
- 六角レンチ(5ミリ)
- 油圧ジャッキ
- リジットラック
【R56】ミニクーパの車高調取り付け。フロント編
フロントの車高調取り付け手順は以下の通りです。
- ブレーキホースを外す
- スタビリンクを外す
- オートレベライザーリンクを外す
- ショックの下側固定ボルトを外す
- アッパーマウントの固定ボルトを外す
- 車高調を取り付ける
ブレーキホースを外す
まず初めに、ショックアブソーバーに固定されているブレーキホースとABSセンサーを外しておきます。
2本共に、ショックアブソーバーにある固定ブラケットに刺さっているだけですので、引っ張れば外せます。忘れないように、一番初めに外していますが、後でも問題はありません。
※ショックを外す前に外せていれば。
スタビリンクを外す
次にスタビリンクを切り離しておきます。
本来であれば、ショック側との連結部分を外せば効率が良いですが、下側の方が作業スペースが広かったので、下側を取り外しています。
- 16ミリのメガネレンチ
- 5ミリの六角レンチ
※ちなみに、薄口の17ミリスパナがあれば、裏側を抑えられるので、六角レンチは不要です。
六角レンチのソケットも持っているのですが、タイロッドエンドが邪魔だったので、六角レンチを使用しました。(たしか…。)
オートレベライザーリンクを外す
助手席側のロアアームには、オートレベライザーのリンクが取り付けられています。こちらを取り外しておかないと、ショックを抜く時にロアアームの可動域に耐えらず、レベライザーが破損します…。
- 10ミリのソケット
- 8ミリのメガネレンチ
リンクの裏側にレンチが掛けられるので、そちらにレンチをかけて共周りを防ぎながら外します。
ショックの下側固定ボルトを外す
ここまでの作業が終われば、ストラットを外すことが可能です。
ストラットの下側は、18ミリのボルトナットで固定されていますので、こちら(画像赤丸部分)を18ミリのソケットと18ミリのメガネレンチを使用して、ボルトを外します。
ここのボルトを抜いてやれば、ナックルからストラットを抜くことが可能です。(ナックル側を下げる形で。)ミニクーパーの差し込みストラットは、すんなり抜けます。ナックル差し込み部分を軽くハンマーで叩く程度。
軽く差し込み部に556を吹きかけるとさらにすんなりです。
アッパーマウントの固定ボルトを外す
最後にアッパーマウント側の固定ナット(13ミリ)を片側3個ずつ外してやれば、純正のフロントショックが取り外し可能です。
助手席側に関しては、ロアアームが良く下がるので、スムーズに抜けます。問題は、運転席側でこちらはロアアームの可動域が助手席側と異なり、少々苦戦する方も出てくるかもしれません。
運転席側のストラットを抜く際には、ハンドルを目一杯切った状態にして、少々気合いを入れてディスクローターを下側に押し込み外します。
ハンドルを切った状態にすることで、ストラットの構造上足回りが少しだけ伸び上がるため、クリアランスの確保に繋がります。
スプリングコンプレッサーでショックを縮める方もいらっしゃいますが、それは不要。そのままでも抜けます。どうしても抜けない場合は、スプリングコンプレッサーを使用するか、ロアアームとナックルを切り離すかのどちらかで抜くことが可能です。
3台ほど純正ショックを取り外していますが、過去そのまま抜けなかった経験はありませんけど…。
ケチって安いスプリングコンプレッサーを用意すると、この方法はかなり時間を食います。それならロアアームの付け根を切り離した方がよっぽど作業がスムーズかと思います。(メインのボルトが細くて頼りなさそうなやつです。持っているけど、使いずらくてほとんど使用したことありません…。)
車高調を取り付ける
あとは逆の手順で車高調を取り付けてやればOKです。
たまに差し込みストラットを、ナックル側に入れ込む際、ショックが斜めになり上手く入り込まず苦戦している人を見かけます…。これに関しては、先に車高調を入れて固定。そのままロアアームにジャッキを当てて上側の穴位置を合わせてやれば解決です。
差し込みストラットの車で車高調を取り付ける際には、従来のストラットとは逆の工程で組み付けてやると非常にスムーズですよ。
あと一点、ミニクーパーのストラット上部の固定穴は、キャンバー調整が出来る様に長穴になっています。そのため、アッパーマウントを固定する際には、固定位置に注意です。今回は、少しだけキャンバーを付けたので、目一杯奥側に突き当てた状態で固定しています。
まとめ
おそらくミニクーパーの車高調取り付けで苦戦するのは、運転席側のストラットがなかなか抜けない点かと思います。ミニクーパーに限らず、ワーゲンのストラットも同じ現象がおきますが、対処方法は3つ。
- ハンドルを切った状態でショックを抜く
- ロアアームとの連結部分を切り離す
- スプリングコンプレッサーでショックを縮める
ミニクーパーに関しては、ハンドルだけ切ってやれば、あとは何とか抜くことが可能です。
もしどうしても抜けずに困ったら、ロアアーム部分のジョイントを切り離すことをお勧めします。スプリングコンプレッサーを持っているなら使うのも手ですがこのためだけに用意するのはちょっと…。
それでもどうしても、スプリングコンプレッサーを使用する。というのであれば、メインのボルト径がそれなりに太くてしっかりしたやつを購入することをお勧めします。インパクトレンチ対応品が比較的使い勝手の良いコンプレッサーです。
それでは。
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