現在ホイールを探している最中なのですが、M14対応ホイールをM12の車に流用することは可能でしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、M14対応ホイールをM12の車に流用することは可能なのか?というテーマでお話ししていきます。結論、M14対応ホイールをM12の車に流用することは可能です。ただし、いくつか注意点があります。
M14対応ホイールをM12の車に流用することは可能でしょうか?
結論は、冒頭でもお伝えしたとおり、M14対応ホイールをM12の車に流用することは可能です。
これは、ホイールを固定する際には、ホイールを固定するための穴でホイールのセンターを決めているわけではなく、ナットやボルトのテーパー部分でホイールのセンターを出すため、ホイールの取り付け穴がハブボルトよりも大きくても、問題なく取り付けすることが可能です。
M14対応のホイールをM12の車に使用するなんてダメだ。という意見もあったりしますが、問題ありません。日本車にはこのようなことをするケースは稀かもしれませんが、外車ユーザーではよくあることです。外車では、PCDや穴数が同じでも、M14の車があったりM12の車があったりと、かなり混合しているメーカーさんが多いためですね。
ただし、M14対応ホイールをM12の車に流用する場合は、2点ほど注意点があります。
M14対応ホイールを流用する際の注意点
M14対応ホイールをM12の車に流用する場合、以下の2点だけ注意が必要です。
- ホイールナットの座面は一致しているか?
- ホイールナットのサイズに注意
言うまでもないことかもしれませんが、M14対応のホイールをM12の車に履かせる際には、ホイールとナット(ボルト)の座面が一致していることが絶対条件です。
おそらくここはみなさんご存知かと思いますので、大丈夫かと思いますが…。
- テーパー座
- 球面座
もう1つの注意点は、ホイールナットのサイズに注意が必要です。ホイール側の穴径が大きくなることで、M12用のホイールを固定する時よりも、ナットのテーパー部分がホイールのナットホール奥側へと入り込む量が増えます。
そうなった時に、ホイールのHEXサイズが21ミリのものを使用すると、テーパー部分の終わりから、ダイレクトに六角形状が始まるため、六角部分がホイールのナットホールにぶつかります。
そうなると、ホイールを正しく固定出来ていない状態になるため、ホイールが外れる。ホイールナットが緩む。ホイールのナットホールが削れる。などなど危険な状態になりますので、注意が必要です。極端に言ってしまえば、ホイールナットを逆向きに付けているぐらい危険です。
使用するホイールナットのHEXサイズを17ミリ、もしくは19ミリを使用してやれば、テーパーの終わり部分から一段下がった位置に六角形状が来ますのでその心配がなくなります。
- 上側 HEX17ミリ
- 下側 HEX21ミリ
この比較画像を見ると、言っている意味が良くわかるかと思います。
まとめ
M14対応ホイールをM12の車に履かせることは可能です。
ただし、M14対応ホイールの場合、ハブボルトに対してホイールの取り付け穴が大きくなる分、テーパー部分の食い込みが多くなります。それに伴い、使用しているホイールナットのサイズによっては、ホイールのテーパー座に、ホイールナットの六角部分が差し掛かってしまい、ホイールを正しく固定出来ないケースが出てくる恐れがあります。
そのため、M14対応ホイールをM12の車両に流用する場合は、ホイールナットのサイズに注意です。
HEX17もしくはHEX19のホイールナットを使用すれば、この点は回避可能です。欧州車のラグボルトの場合は、ここの心配はありませんので、気にする必要は無いかと思います。
それでは。
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