キャンバーを付けるだけでは無く、車高を下げると車は4輪アライメントが狂ってしまいます。ちなみに車高を上げる際も狂います。
では一体、何故車高調整を行うとアライメントが狂ってしまうのか?実際のところアライメントって必要なの?そんな疑問についてお話していきますね!
車高調整をするとアライメントが必要になる理由
車高調整をして、車高を上げたり、下げたりする事でロアアームの角度が変わる事が、アライメント調整が必要になる理由になります。
もう少し分かりやすく解説していきます。
ロアアームは車体側とハブを連結していますよね。車高を下げるとハブの位置が変わりますが、車体側の位置に変わりはありません。
車体側が支点となりロアアームが上下に可動するためです。このような動きをする場合、ロアアームは円を描くように可動していきます。
車高を下げ、ロアアームが万歳するとハブが固定されている側が内側に入り込む動きになります。
ハブがロアアームによって車体内側に移動する事で、ハブに固定している『タイロッド』が長くなってしまいトー角がズレます。
そのため、車高を下げると4輪アライメントがズレてしまいます。
サイドスリップでも充分
車高を調整したからと言って、必ずアライメント調整を行わないといけない!という訳ではありません。
4輪アライメントは金額も10000円〜程度お金が掛かるので車高調整する度に調整していてはお金が勿体ない…という方も多いでしょう。
そんな方は無理に4輪アライメントを調整して貰わなくても、サイドスリップ調整を行うだけで充分代用が効きます。
サイドスリップ調整なら3000円もあれば調整してもらう事が可能です。
サイドスリップ調整は4輪アライメントとは異なり、フロントならフロントだけ、リアならリアだけの数値でタイヤの角度を調整します。
サイドスリップ調整を行うだけで車は真っ直ぐ走るようになります。また、ハンドルのセンターも合わせてもらえます。
サイドスリップは車検時に必須となる項目です。
サイドスリップ調整だけ行っていれば、正直街乗りには充分だと思います。
僕自身、あまり変化が分からないタイプの人間なもので、4輪アライメントもサイドスリップ調整も行なって貰ったことがありますが、それほど大きな差は生まれませんでした…(車の状態による)
軽自動車の場合、4輪アライメントではなく、サイドスリップ調整を行う事を強くお勧めします。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
1.2センチの車高調整なら正直不要
車高を1センチ調整するだけでも、アライメントは狂ってしまいます。
しかし、1.2センチ程度の車高調整であれば4輪アライメントはあまり意味がないと言っても過言ではありません。
サーキットなどで走りを重視する方ならまだしも、街乗りでしか車を使わない。
そんな方であれば尚更です。むしろそのような方がほとんどですね。
そもそも、普段走っている道路は真っ平らではないというのが大きな理由です。
車が走っている際、車の足回りは常に変化しながら走行します。当然、走っている最中は左右の車高にも違いがあります。
なにも、車高調整しなくても、走行時に車が段差を超え、ショックアブソーバーが縮んだ際も、車高調整をした時と同じようにアライメントは崩れます。ショックが縮む分、車高が下がりますからね!
そのため、1.2センチ程度であれば、許容範囲内のズレ程度しか変化が起こり難いというのが理由です。
まとめ
車高調整後の4輪アライメント調整は必ずしも必要ではない!というのが今回の悩みを解決するための結論になります。
車高の調整幅にもよりますが、微々たる調整なら先急いでアライメント調整を行う必要は無いです。
もちろん無意味なわけではありませんが、それ程重要度はありません。
あまりにも、車が真っ直ぐ走らなくなってしまったり、タイヤカスが多く出るようでしたら4輪アライメント、もしくはサイドスリップ調整を視野に入れてるぐらいの気持ちで問題無いと思います。
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