車高調のバネが遊ぶって言葉をよく耳にしますが、あれってどう言う状態の事を意味しているの?
そんな疑問を抱く人も多いようです。
この記事では【車高調のバネが遊んでいる状態】について以下の観点から説明していきます。
- バネが遊んでいるとはがどんな状態なのか?
- 乗り心地にはどのような影響があるのか?
- 何のために遊ばせるのか?
車高調のバネが遊ぶってどういうこと?
バネが遊ぶとは、バネが固定されておらず、バネが上下に動けてしまう状態を示します。
これは言葉で説明するよりも画像を見てもらった方が分かりやすいのでコチラの写真をご覧ください。
■バネが遊んでいる状態
バネの下側とスパリングシートの間に隙間があるのがわかりますよね?
つまり、バネが遊ぶということは、車高調についているバネが【上下に動ける状態】ということです。この状態をバネが遊ぶと言います。
バネが遊んでいると乗り心地はどうなる?
車高調のバネが遊んでいると【乗り心地】は悪化してしまうケースが多いです。これは段差の際、車の脚が伸び縮みをする過程において、【バネがフリーになってしまう】ためです。
遊ばせる量によっては、ショックが底付き(バンプタッチ)してしまうのも、乗り心地が悪化する原因です。
乗り心地が悪い原因が必ずしも、バネの遊びにあると言うことをこの場で断言することは出来ませんが、その可能性は大いにあります。
車高調はちょっとした事で『乗り心地』が良くも悪くもなります。
乗り心地に関する内容はコチラの記事でお話していますので、気になる方はコチラをご覧下さい。
何のためにバネを遊ばせる?
車高調のバネが遊んでいる状態には、2つの経緯があります。
- バネの長さを間違えた
- 車高を下げるため
多くの方が車高をさげるためにバネを遊ばせていますが、中にはバネの長さを間違えて購入してしまっているケースもたまにあります。
使う車高調によってどんな長さのバネが使えるかは異なります。これを確認せずバネを購入しなければこのような事態になることもあります。
不安な方はコチラの記事をご覧ください。
少し話が脱線しましたが、もう1つは【車高を下げるため】にバネを遊ばせいる方が多いです。
バネを遊ばせれば遊ばせただけ、ほとんど車の車重を受けることなく、ショックアブソーバーのストロークが短くなるため、車高が下がっていきます。
ネジ式の車高調はまさにこれを利用して車の車高を下げています。
コチラの記事に『フルタップ式車高調』と『ネジ式車高調』について説明していますのでイマイチ解らない…という方はコチラをご覧ください。
バネは遊ばせない方が良い2つの理由
バネを遊ばせない方が良い理由は大きく分けて2つあります。
- 乗り心地の悪化
- 車高調の寿命を縮める
1つは先ほどもお話した通り、乗り心地の悪化が理由です。もう1つの理由は車高調の寿命を縮めていまうということです。
バネが遊んでいると、大きな段差を越えた時に、ショックアブソーバーが完全に伸び切り状態になり(普通はこの状態になることはまず無い)その反動をショックアブソーバーがもろにダメージを受けることになってしまいます。
この伝え方で皆さんに伝わっているか心配なところではありますが、要するにバネが利いていないスペース(バネの遊び)があると一度浮き上がった車の加重が大きくなってショックアブソーバーに伝達されてしまいます。
重たい荷物を受け取る時に、相手がそれを投げて来たとしたら、どうでしょう?重たいものを投げて渡されたらたまったものじゃありませんよね?雰囲気はそれと同じです。
バネを遊ばせずに車高を下げるには?
バネは遊ばせない方が良いことぐらい分かってる!けどそれだと車高が…。
そんな方がほとんどだと思います。
そんな方にはヘルパースプリングの使用をお勧めします。ヘルパースプリングはメインスプリングと併用して使うバネで、バネレートが極端に低くなっています。
そのためヘルパースプリングを使ってあげることで、バネは遊んでいないけど、バネを遊ばせていた時と同じような車高を維持できます。
ヘルパースプリングについては、別の記事で詳しく解説していますので気になる方はコチラをご覧ください。
まとめ
車高調のバネが遊ぶという事がどんな事なのかが分かったと思います。またバネが遊んでいると、乗り心地の悪化や車高調の寿命が短くなってしまいます。
バネを遊ばせなくても、ヘルパースプリングの導入で自分の目指すスタイルは表現が出来ますので試してみて下さい。
もし故意にバネを遊ばせている訳では無い人に関しては、こちらの記事で対策方法を紹介していますので、こちらをご覧下さい。
それでは。
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